一般的な社会人は日々の仕事や金銭的な面から、練習に充てられる時間が限られてしまう人が大半でしょう。100切りや90切りを目指すアマチュアゴルファーは、どのくらいの頻度で練習すべきなのでしょうか?
調子が悪い日は練習をやめてOK
練習場によって料金は異なりますが、1回の練習で1500〜3000円ほどかかるのが一般的です。ゴルフはクラブやウエアなどの道具をそろえるのにもそれなりに費用がかかるので、金銭的な面や日々の忙しさも相まって頻繁に練習できない人も多いかもしれません。

ティーチングプロの山本昌夫氏は、100切りや90切りを目標にしているアマチュアゴルファーが練習すべき頻度について以下のように話します。
「100切りや90切りであれば、練習場での週1回の練習と自宅で毎日パター練習をするだけで達成できると思います。ただし、練習の際に必ず意識してほしいことがあります。それは、ボールを打っていていつもより調子が悪くミートしないと感じたら、その日の練習はすぐに“やめる”ことです」
「アマチュアゴルファーは調子が上がらずうまく打てないと、ボールをしっかり捉えられるようになるまで打ち続ける人が多いですが、それは逆効果です。一口に調子が悪いといっても、疲労によって体のバランスが崩れていたりとさまざまな要因が考えられます」
「調子が悪いときに練習を多くこなして打てるようになってしまうと、今度は体の調子が良いときにボールが当たらないスイングになってしまいます。多くの練習量をこなすのは調子が良いときに限定して、調子が悪いと感じた時は練習をスパッとやめる勇気が必要です。これはプロゴルファーも実践していることです」
また、練習場での週1回の練習では何球ぐらい打つのがベストなのでしょうか?
「調子が良いときは100球以上打ってほしいですが、調子が悪いときは20〜30球くらいで終わってもいいと思います。調子が上がらないときはスパッと終わらせて、そのぶん調子が良いときにたくさん打つほうが、上達のためにも経済的な観点からもオススメです」
パター練習で意識すべきは「距離感」

毎日のパター練習について山本氏は「クラブを毎日持つことが大切」と言い、以下のように話を続けます。
「自宅では1日1球でもいいので、パターマットを使って練習することがオススメです。私の生徒さんの中には、1ダース(12球)連続で入るまで練習をやめないストイックな人もいますが、ひとまずはクラブを毎日持つ習慣をつくることが大切です」
「また、パター練習をする際には距離感を意識し、自分のスイング幅とボールが転がる距離を認識しましょう。パター練習をすると、インパクト時に優しく打つ感覚も同時に身につくので、ビギナーがやりがちなボールを強く打ってしまうクセも改善されるため一石二鳥です」
アマチュアゴルファーの中には「練習時間が確保できない」「金銭的に練習場へ頻繁に通えない」などの理由から「スコアアップは諦めよう……」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、100切りや90切りは限られた時間の中でも達成可能なので、上述の練習法を参考にしてみてはいかがでしょうか。
ピーコックブルー