週1回の練習と月1回のラウンドをする一般的なゴルファーは、ベストスコアいくつぐらいまで目指せるのでしょうか?

練習とラウンドを継続的に繰り返せば「ベストスコア90」は目指せる!

 昨今ではサウナ付きや、インスタ映えするゴルフ場など、ゴルフ以外の部分でも楽しめるようなコースが増えています。若者や女性ゴルファーのなかには、一般的なゴルフ場よりもあえてそのような複合的に楽しめるゴルフ場を選択する人も一定数います。

ルーティン化すればスコア90も目指せる 写真:AC
ルーティン化すればスコア90も目指せる 写真:AC

 このように楽しみかたのバリエーションが増えてきているプライベートゴルフですが、プレーするからにはスコアを追求したいという人も多いでしょう。ゴルフの上達には継続的な練習が必要不可欠ですが、一般的な社会人が練習に費やせる時間は限られています。

 週に1回の練習と月に1回のラウンドをするゴルファーは、ベストスコアいくつを目指すのが妥当なのでしょうか? レッスンプロの山本昌夫氏は以下のように話します。

「週に1回の練習と月に1回のラウンドであれば、スコア90は目指せると思います。スコア90と聞くとそれなりにいいスコアだと思うかもしれません。意外と週に1回の練習と月に1回のラウンドを継続的にできる人は少ないので、なかなかそこまでに至らないのでしょう。やる気が出なかったり、伸び悩んだりすることもあるかもしれませんが、ルーティン化することができれば、そこまで難しくはありません」

 効率的に上達するには、練習場でどのようなことを意識するのが良いのでしょうか?

「やはりアイアンの練習を入念に行うことですね。アマチュアゴルファーはどうしてもドライバーを遠くに真っすぐ飛ばす練習をしたり、アイアンの練習はそこそこにウッドやユーティリティーの練習をしたりしますが、アイアンを安定させることがスコアを上げる近道です」

「特に、7番アイアンでハーフショットとフルショットの練習を重点的に行うといいでしょう。できればパターの練習は自宅で毎日やるようにすると、よりスコアアップにつながります」

 ラウンドではどのようなことを意識すると、安定したパフォーマンスが出しやすいのでしょうか?

「まずはラウンドの独特な雰囲気に慣れることが一番です。受験と同じで、いくら模擬試験でいい結果を出していたとしても、本試験でアガりすぎてしまっては良い結果は出しづらいです。コースの雰囲気に慣れて、リラックスしてプレーできるだけでもかなりスコアはよくなると思います」

「ゴルファー自身も知らず知らずのうちに固くなっていることが多いので、場数をとにかく踏むしかありません」

自分がいつも歩くペースでスイングするとリズムがとりやすい

スイングのリズムは自分の歩くペースを意識 写真:AC
スイングのリズムは自分の歩くペースを意識 写真:AC

 さらにラウンド中は、スイングのリズムが崩れていないか確認すれば安定しやすいと、山本氏は話します。

「ラウンドや練習も、同様にリズムを意識するとスイングが安定します。人のリズムに合わせるのではなく、自分がスムーズに打てるリズムを模索します。スイングのリズムとウォーキングのリズムは同じなので、自分がいつも歩いているペースでスイングすると適したリズムをとりやすいです」

「たとえば私は身長が低く歩幅が狭いので、長身の歩幅の大きい人に追いつこうとすると、どうしても自分のリズムを崩して小走りになってしまいます。自分のリズムを崩すと疲れたり、歩くフォームが崩れやすくなったりしますよね。スイングも同様なので、ゆっくり歩く人はゆったりとしたスイングになりますし、速く歩く人はスイングも速くなります」

「私は生徒にレッスンをする際に、『まずその場で足踏みをしてリズムを確かめてからボールを打ちなさい』と教えます。ラウンドで突然スイングが崩れてしまった際も、とにかく歩いて自分のリズムを思い出しなさいと伝えます。基本的にはリズムが崩れてミスショットを連発することが多いので、スイングにリズムがあるという概念を知っておくだけでもスコアは安定しやすいでしょう」

 スイングのリズムはプロゴルファーの方も非常に重要視していて、音楽やメトロノームの音を聞きながらリズムを意識して練習する人も多いそうです。効率的にスコアアップを狙いたいゴルファーは、参考にしてみてはいかがでしょうか。

ピーコックブルー