クラブやウエアなどの用具代、練習代、ラウンド代など出費の多いゴルフですが、ビギナーはまずどこにお金を掛けるべきなのでしょうか。

とりあえず「クラブ」にお金を掛れば間違いない!?

 ゴルフを始める際には、クラブやウエアなど多くの用具をそろえる必要がありますし、練習代やラウンド代も掛かってきます。ゴルフを始めたばかりのビギナーは、まずどこにお金を掛けるべきなのでしょうか?

ゴルフクラブにお金を掛けるべき 写真:AC
ゴルフクラブにお金を掛けるべき 写真:AC

 4月は春の訪れとともに、新しいことにチャレンジする人が多い季節でもあります。新社会人になったタイミングや、日頃の運動不足解消のために、ゴルフを始めてみようと考えている人もいるかもしれません。

 しかし、ラウンドをするためには、ウエアやクラブ、キャディバックなど多くの道具をそろえる必要があります。友人に練習場へ連れて行ってもらい、クラブを借りてショット体験するだけであれば、運動できる服装さえあればどうにかなりますが、本格的にゴルフを始めるのであればそうはいきません。

 ゴルフ用具の価格はピンからキリまであるので、予算の限られているゴルファーは、どこにお金を掛けるかを考える必要があります。

 では、これからゴルフを始めるビギナーは、どこにお金を掛けるのが効率的なのでしょうか?

 レッスンプロの山本昌夫氏は、以下のように話します。

「人それぞれ考え方は異なると思いますが、これからゴルフを始めたいという人にアドバイスを求められた際は、『道具を使うスポーツだから、道具に一番お金を使ったほうがいい』という話をします」

「特にゴルフは、自分に合ったクラブや性能の良いものを使用することで、上達具合やスコアに影響するからです。その次に練習代にお金を掛けるといいですね」

「クラブに関しては、最初に安価でスペックの低すぎるものを購入してしまうと、ある程度上達してきた半年や、1年後には買い替えたくなります」

「なので、初めにしっかりとしたメーカーのクラブを購入したほうが、長い目でみるとお金が掛からないこともあります」

若いからと言って硬いシャフトを選ばないほうが無難

 では、ビギナーには、どのような特徴のあるクラブがオススメなのでしょうか?

「正直、どのようなクラブがオススメとかいうのはないですね。いまはクラブの性能がかなり上がっていて、ビギナーが使用するのであれば、どのメーカーもそこまで大差ありません」

「なので、ビギナーがクラブを選ぶ際は、見た目がカッコよかったり構えやすいと感じたりするクラブを購入するのがいいと思います」

シャフトはRやSRを選ぶと良い 写真:AC
シャフトはRやSRを選ぶと良い 写真:AC

「ただしシャフト選びには注意しましょう。若いからといって硬いシャフトを選ぶことはやめたほうが無難です」

「シャフトの硬さは大きく分けて6種類あり、柔らかいほうからL(レディース、リンバー)、A(アベレージ)、R(レギュラー)、SR(スティッフレギュラー)、S(スティッフ)、X(エキストラ)があります」

「メーカーごとにさらに細かい分類がされていたり、硬さが多少異なったりすることもあります。野球やテニスをバリバリやっていたというごく一部の人は、いきなりSやXを使いこなせることもありますが、基本的にはRやSRを選ぶといいと思います」

「シャフトに関しては、上達してきた段階でヘッドはそのままで交換することもできます」

「なるべく価格を抑えて性能が良いクラブを購入したいゴルファーは、大手メーカーの中古クラブがオススメです。3〜5年落ちクラブであれば、定価の半額で販売されていることも珍しくなく、初級者から中級者が使用するには十分なスペックといえます」

「また、ラウンドをするうえでは、ゴルフウエアやシューズを購入する必要もありますが、最近では『ユニクロ』や『ワークマン』から、低価格のものが販売されています。ポロシャツやパンツ、シューズを合わせても1万円以内で購入することができるので、かなり費用を抑えることができます」

 さらに山本氏は、週1回の練習と月1回程度のラウンドを効率的にこなしながら、ビギナーが最初に掲げる目標としてスコア「100切り」を目指すのが良いのではないかと話します。

 もちろん、ゴルフ場で映える写真を撮ったり、ウエア代にお金を掛けてファッションを楽しんだり、国内外問わずさまざまなゴルフ場でラウンドしてみたいというゴルファーは、ラウンド代にお金をかけてみても良いでしょう。

 ゴルフを始めたばかりで、とりあえずどこにお金をかけるべきか悩んでいるというゴルファーは、まずクラブにお金をかけてみるとよいかもしれません。

ピーコックブルー