ルールやマナーはもちろん、スキルや道具など始めるまでの「敷居が高い」ゴルフ。そんな敷居の高さを取り払い「老若男女誰でも楽しめるゴルフ」として、3ホールの時短ラウンド「Golzy(ゴルジー)」が先日開催されました。5本セットで手軽にできるゴルフゲーム「ゴルジー」とは?
「5本のクラブ×3ホール」ラウンドだから誰でも楽しめる
腕前やプレーファスト、マナーやルールに縛られず、時間が限られた人でも「時短」でラウンドを楽しめる「たった5本セット×3ホール」コースラウンド「Golzy(ゴルジー)」ゲームが開催されました。

参加したのは、子育てが忙しくラウンドの時間を確保できないパパやママ、18ホールのラウンドが辛くなったシニアゴルファー、コースデビュー前のビギナーなどでした。
マナーやルールに縛られず「楽しい」コミュニケーションを目的にした「ゴルフ未満」のゲームには、長く飛距離の出るドライバーなどはなく、確実に前に飛ぶことを目的に作られた5本クラブセット「Golzy(ゴルジー)」を使用します。
「楽しく&健康に」スコアも完走も必要なし
誰でも参加できる「Golzy(ゴルジー)」ゲームは、通常ラウンドが終わった後の「ほぼ貸切」なコースを使用。前後組の間隔や進行の心配もないので、遊び感覚でゴルフを楽しめます。

普通のクラブでのコースラウンドの準備になりませんが、将来ゴルフをしたくなったときの下地作りには充分です。小さいお子さんとその両親も“また行きたい!”と笑顔でゴルフを楽しんでいました。
ゴルフ場の協力はもちろん、運営サイドの環境作りや安全管理のもとに行われています。未経験者だけではなく、普段は通常のゴルフを楽しんでいる参加者もいましたが、「これはこれで楽しい」という感想、つかまりがよくて軽い5本クラブセットも好評でした。
ボールを打つから楽しく歩ける「健康」ゴルフにも対応
現在、乗用カートでのラウンドが主流ですが、もともとは歩きだったことが「ゴルフが健康にいい」といわれた理由の一つでした。進行上の理由から歩きラウンドを推奨できませんが、たった3ホールならボールを打ちながら「あっという間に」2キロぐらい歩けてしまいます。

シニアゴルファーにも好評だったのが、健康的に楽しくラウンドできるところ。飛距離やスコアばかりで疲れてしまったドロップアウト寸前のゴルファーにとっても、改めてゴルフの楽しさを取り戻すきっかけになったようです。
「Golzy(ゴルジー)」ゲームは、今後ゴルフ場に限らず、もっと気軽に行ける場所で「ゴルフの一歩手前」的な機会を作るそうです。これからやってみたい人にも久しぶりにやってみたい人にも、18ホールのラウンド前に参加してみるのもよいかも知れません。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン「FITTING」編集長を務める。
猿場トール