「グリーンを狙えるFW&UT」として、じわじわ人気になっているロイヤルコレクションの「TM-X」、「AM-X」シリーズ。7月7日には、待望のアイアンが発売されることが発表されました。そこで、おそらく世界最速となる「TM-X」と「AM-X」アイアンの試打レポートを筒康博コーチがしてくれました。

「TM-X」アイアンは飛びと直進性抜群の「中空ハイブリッド構造」

 ロイヤルコレクションが「Reborn Product」と名付けた「TM-X」シリーズは、ドライバーとフェアウェイウッド、ユーティリティーが既に発売されていて、今回のアイアンで完成となります。

7月7日発売のロイヤルコレクションの「TM-X」と「AM-X」アイアンを早速ゴルフ場で試打しました
7月7日発売のロイヤルコレクションの「TM-X」と「AM-X」アイアンを早速ゴルフ場で試打しました

 大手海外ブランドの複合金属アイアンと比較しても、引けを取らないほどの中空ハイブリッド構造の「TM-X」アイアンは、アドレスするとすっきりシャープなデザイン。

 打ってみると、シャープな形状から想像できないような力強く直進性のある弾道で、飛距離も十分でした。

「TM-X」アイアンは、すっきりとしたデザインながら中空ハイブリッド構造。フェースとボディーが異なる鍛造素材で、中空部にはポリマーが装填されソリッドかつマイルドなフィーリング
「TM-X」アイアンは、すっきりとしたデザインながら中空ハイブリッド構造。フェースとボディーが異なる鍛造素材で、中空部にはポリマーが装填されソリッドかつマイルドなフィーリング

 ロフトは8番アイアンで35度なので、決して“ぶっ飛び系”というわけではないですが、重厚な打音と食いつきのよい打感でヘッドスピードが速くない僕でも飛距離が出ていて驚きました。

 今回は5番アイアンと8番アイアンを試打しましたが、5番アイアンでも高弾道といえるぐらいの「高くてつかまった弾道」が打てました。

見た目は普通なのに高弾道ユーティリティーのような球筋の「AM-X」

「AM-X」アイアンも今回は5番アイアンと8番アイアンを試打しました。5番アイアンはどれぐらいの飛距離や弾道なのか全くわからない状態だったのですが、「高弾道ユーティリティーなの?」と感じるような球筋でキャリーが200ヤード近く出ていました。

一般的なサイズのヘッドとフィーリングながら弾道はまるでユーティリティーのような「AM-X」アイアン。非常に大きな中空ハイブリッド構造でストロングロフト設計になっている
一般的なサイズのヘッドとフィーリングながら弾道はまるでユーティリティーのような「AM-X」アイアン。非常に大きな中空ハイブリッド構造でストロングロフト設計になっている

 ロフトは5番アイアンで21度ですから間違いなく“ぶっ飛び系”に入りますが、特筆すべきは「これで中空構造なの?」と思うくらいの詰まった打感としっかりした軟鉄鍛造フィーリングでした。

 打音もマイルドなので、後でヘッドのスペックを知るまで構造は想像できませんでした。これ、かなり今までに無かったタイプの「新感覚」アイアンです。

「飛ぶ」「上がる」だけじゃない番手の役割に合ったきめ細かいスペック

 ロイヤルコレクション「TM-X」、「AM-X」アイアンは、どちらもロフト以上に高い弾道とキャリーが出て、打感も重厚で「アイアンを打ってる感」がありました。

 今回試打できたのは5番と8番アイアンでしたが、細かいところまで設計されているのが実感できました。

「TM-X」アイアン(左)、「AM-X」アイアン(右)はどちらも、対象ターゲットに合わせソールのバウンス設計やFP(フェースプログレッション)など番手に合った最適な数値設計になっている
「TM-X」アイアン(左)、「AM-X」アイアン(右)はどちらも、対象ターゲットに合わせソールのバウンス設計やFP(フェースプログレッション)など番手に合った最適な数値設計になっている

 かつてPGAツアーのトップ選手に愛されたブランドらしく「TM-X」と「AM-X」アイアンはどちらも「世界基準」に仕上がっているクラブでした。

 どちらも7月7日発売で、「TM-X」アイアンが6本セット(5〜9番、PW)で17万8200円(税込み)、「AM-X」アイアンが6本セット(5〜9番、PW)で17万1600円(税込み)になっています。

【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)

伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン「FITTING」編集長を務める。

猿場トール