キャディーバッグにネームプレートを付けていないと館内放送で呼び出されることがあります。初ラウンドのビギナーがやりがちなミスですが、なぜ付けるべきなのでしょうか。
キャディーバッグには必ずネームプレートを付ける
ゴルフ場に到着したあとは、クラブハウス前にクルマを停めてスタッフにキャディーバッグと手荷物を下ろしてもらいます。
その後、キャディーバッグはマスター室前に運ばれてカートに積まれていきます。しかし、ビギナーの初ラウンドにありがちですが、カートに積まれずマスター室の前にひっそりと置かれてしまうケースがあります。
なぜカートに積まれない可能性があるのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングをおこなう飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「ゴルフ場のスタッフは、名前とスタート時間を確認しながらキャディーバッグを順番に積んでいきます。しかしネームプレート(バッグタグ)が付いていないと、誰のものなのかを判別することができません」
「18ホールあるコースであれば、200個ほどのキャディーバッグを約6〜7分間隔でスタートするシビアなスケジュールのなかカートに積んでいきます。いくら特徴的なものを使用していたとしても、スタッフやキャディーが全て把握するのは困難なので、必ず名前が分かるものを付けておくようにします」
ゴルフ場は、予約の名簿とキャディーバッグに付いているネームプレートを照らし合わせながらカートに積んでいきます。着替えなどを入れるボストンバッグにもネームプレートを付けておくと、取り違えが起こりづらくなります。
ネームプレートのないキャディーバッグには、ゴルフ場で用意されている紙に名前を書いて紐などでくくりつける一時的な措置が行われます。朝の忙しい時間帯にスタッフの手を煩わせてしまうことになるので、必ず付属のネームプレートに名前を記入するか、付いていなかった場合は事前に購入しましょう。
ネームプレートは、1000?3000円程度で購入できます。ショップによってはプレートに名前を彫るサービスもありますし、お洒落なデザインのものもあるので自分好みのネームプレートに仕上げることも可能です。
もちろん手書きでも構いませんし、ラベルライターで印刷したものを貼るなど、誰のキャディーバッグなのかが分かれば問題ありません。
ゴルフ場の会員になるとオリジナルネームプレートをプレゼントされる場合もある
さらに飯島氏は、「ゴルフ場の会員になるとオリジナルのネームプレートをもらえるコースもある」と話します。
「ゴルフ場の会員になると、キャディーバッグやボストンバッグ用のネームプレートを支給されるケースがあります。表面にはゴルフ場名、裏面には名前が書かれていて、デザインを見れば一目でメンバーだと認識することができます」
「誰しもが付けられるものではないので、会員になったと実感することができる特別なネームプレートです」
エクスクルーシブなゴルフ場であれば、会員であることを他のゴルファーにアピールすることができるので、誇らしげな気持ちになれるかもしれません。
ちなみに欧米では、自分でキャディーバッグを下ろしカートに積んで回るのが主流なので必ずしもネームプレートは必要ありません。
アメリカンスタイルのゴルフ場でない限り、ネームプレートを付けていないと館内放送で名前を呼ばれて恥ずかしい思いをすることになるので、初ラウンドを控えているビギナーは付け忘れないように注意しましょう。
ピーコックブルー