雨天時のゴルフでは土砂降りのなかプレーすることもあり、アマチュアはスコアをまとめるのに苦労します。少しでも快適にプレーするためには、どのような工夫が必要なのでしょうか。

ハンドタオルでぬれたグリップを定期的に拭く

「梅雨の期間はラウンドしない」という人も一定数いますが、接待や会社のコンペであればそうはいきません。では、雨天時のラウンドで大叩きしないためにはどのようなことに気をつけるべきしょうか。レッスンプロの山本昌夫氏は以下のように話します。

ぬれたグリップで良いスイングができてもミスショットになる可能性がある 写真:AC
ぬれたグリップで良いスイングができてもミスショットになる可能性がある 写真:AC

「まずグリップはなるべくぬらさないようにします。ハンドタオルを何枚か持っていき、ホール間で拭くようにします。ぬれたグリップで滑ってしまうと、いくら良いスイングをしていてもミスショットになってしまうので、常に意識しておきましょう」

「また普段より指2〜3本ぶんぐらいクラブを短く持ち、ハーフスイングでコンパクトにショットするように心掛けます。雨ゴルフではレインウエアを着ていることや、気温が低下しているのでスイングの可動域は狭くなります」

「さらに地面がぬれて柔らかくなっているため足底がいつもより沈む状況も加味してクラブを短く持つのがオススメです」

 まれにゴルフ場のトイレにあるハンドタオルを勝手に持ち出して使用する人もいますが絶対にやめてください。

 ほとんどのゴルフ場では乾燥室が設置されているので、ハーフターン時に手袋や帽子、レインウエアを乾かしておくと、後半ラウンドも快適にプレーすることができます。

 念の為、替えのグローブを数枚持参しておくと、ラウンド途中でも交換することができます。最近では、水分を含んでも滑りづらい雨天用グローブも販売されているので、晴天用と分けて購入しても良いかもしれません。

雨の日のバンカーはアプローチやピッチングウェッジを使う

 さらに山本氏は、雨の日のバンカーショットは選ぶ番手に気をつけたほうが良いと話します。

「雨天時はバンカーが水を含んで硬くなっているので、サンドウェッジではなくアプローチウェッジやピッチングウェッジを使用したほうが出しやすいです。サンドウェッジだと、地面にうまくささらず跳ね返ってしまう可能性があります」

雨天時はさまざまな要因が重なるため、コースマネジメントの工夫が必要 写真:AC
雨天時はさまざまな要因が重なるため、コースマネジメントの工夫が必要 写真:AC

 ビギナーのなかには、バンカーショットといえばサンドウェッジのイメージが強い人も多いかもしれませんが、砂の状況によって替えたほうが良さそうです。

 また雨がボールに当たったり、風が強かったりと外的要因で飛距離が落ちることも考えられるので、番手を一つ上げるなどコースマネジメントの工夫が必要です。

 ラウンド終了後は、お風呂に入るまえに乾燥室を利用して、スパイクやクラブなどは自宅で手入れを行いましょう。アイアンはぬらしたまま放置してしまうと、シャフトやヘッドにサビが出る可能性があります。タオルでしっかりと水分を拭き取り、歯ブラシなどでフェース面に詰まった芝や土を取り除きましょう。

 よほどの豪雨でない限りは、ラウンドが中止になることはありません。雨天時のゴルフには普段とは違うコースの雰囲気があるので、快適にプレーできる準備をして臨むと良いでしょう。

ピーコックブルー