56歳で引退した巨匠
「本当の人々の姿を撮りたかった」

巨匠タル・ベーラ監督がブダペストの映画芸術アカデミーに在籍中に製作された長編2作目。

社会に適合できないミュージシャンの姿を描いた、珍しいカラー作品。タル・ベーラは本作に対し、「当時のハンガリー映画に映っているのは嘘ばかりだった。本当の人々の姿を撮りたかった。これは映画に対するアンチテーゼだ」と語っている。

「タル・ベーラ 伝説前夜」

7時間18分の伝説的な『サタンタンゴ』、56歳という若さで映画監督からの引退を表明した最後の作品『ニーチェの馬』など、いまなお世界中に熱狂的な支持者を生み出している巨匠タル・ベーラ監督が初期に手がけた日本初公開となる3作品を4Kデジタル・レストア版で、2022年1月29日(土)よりシアター・イメージフォーラムほかにて一挙上映。

上映されるのは、脚本にクラスナホルカイ・ラースロー、音楽にヴィーグ・ミハーイが揃い”タル・ベーラ スタイル”が確立された記念碑的作品『ダムネーション/天罰』、ジョン・カサヴェテスやケン・ローチの作品を想起させるドキュメンタリー・スタイルで手がけたデビュー作『ファミリー・ネスト』、『アウトサイダー』の3作品。

ジム・ジャームッシュやアピチャッポン・ウィーラセタクンなどの映画作家に影響を与えてきたタル・ベーラ監督が、“いかにして唯一無二の映画作家になったのか”、ぜひこの機会に劇場で確かめてほしい。

映画『アウトサイダー』作品情報

あらすじ・ストーリー・ネタバレ

精神科病院で働くアンドラーシュは得意のバイオリンを奏で、患者に聞かせている。

酒場でいつもの仲間と酒を飲み、アンドラーシュは喜ばしげに語る。

「子供を持つのはすごいことだ」

アンドラーシュは2日前に自分の子を産んだアンナに会いに病院を訪れる。

「今話すのはやめておく、君を動揺させたくない」
「話があるから来たんでしょ?」
「赤ん坊が俺たちを結びつけたからって何もかも諦めないといけないなんて・・・」
「もう帰って、疲れたから休みたい」

病院内は禁煙だが、気にせずタバコを吸い始めるアンドラーシュ。

職場の精神科病院でクビを宣告され…

「タル・ベーラ 伝説前夜」予告

(1981年/128分/カラー)

監督・脚本:タル・ベーラ
編集:フラニツキー・アーグネシュ(『アウトサイダー』)
配給:ビターズ・エンド
公式HP:http://www.bitters.co.jp/tarrbela

「タル・ベーラ 伝説前夜」予告解禁リリース

2022年1月29日、シアター・イメージフォーラムにて一挙公開