7時間18分にわたる至極の映画体験『サタンタンゴ』
35ミリで甦る“最後の作品”『ニーチェの馬』特別上映決定!

いまなお世界中に熱狂的な支持者を生み出している巨匠タル・ベーラ監督が初期に手がけた日本初公開となる3作品を4Kデジタル•レストア版で、1月29日(土)よりシアター•イメージフォーラムほかにて一挙上映します。この度、特集上映に合わせ、『サタンタンゴ』『ニーチェの馬』の上映が決定しました。

伝説の 7 時間 18 分『サタンタンゴ』 、56 歳の引退作『ニーチェの馬』
鬼才タル・ベーラが手がけた狂気の 2 作がスクリーンに甦るこの機会を見逃すな!

今回の特集上映に合わせ今回の特集上映に合わせ、特別にシアター•イメージフォーラムでの上映が決定したのは、7時間18分にわたる伝説の傑作『サタンタンゴ』、そして56 歳で手がけた引退作『ニーチェの馬』の2 本。

2019年に日本で初めて劇場公開された『サタンタンゴ』は、製作に時間も予算もかかるため、先に『ダムネーション/天罰』が手掛けられ、 準備に9年、2年に及ぶ撮影、完成まで4年の歳月をかけて製作された。日本では「履歴書に書ける」「死ぬまでに観たい1本」などと語り継がれており、長尺映画が公開されるたびに話題となっている。現在でもロッテントマトで批評家から100%の評価を維持し続けている映画史に残る傑作だ。全編約150カットという驚異的な長回しの映像で構成され、秩序に縛られ、自由を求め、幻想を抱き、未来を信じ、世界に幻滅し、それでも歩き続ける人間の根源的な姿を詩的かつ鮮烈に描いている。

タル・ベーラが56歳で手がけた『ニーチェの馬』は、トリノの広場で泣きながら馬の首をかき抱き、そのまま発狂したとされる哲学者ニーチェの晩年の逸話よりインスパイアされた作品。第61回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)・国際批評家連盟賞受賞など、タル・ベーラ監督における最高傑作との呼び声が高い。今回、本作のみ35ミリで上映される。現在ではほとんど上映されることのないフィルムでの上映は、タル•ベーラ監督ファンのみならず、映画ファン必見の貴重な機会だ。「人生がどう終わるかについて触れる映画を作りたかった」とタル•ベーラ自身が語る本作は映画監督として“最後の作品”。上映スケジュールは「タル・ベーラ 伝説前夜」公式HPまたは公式ツイッターより確認できる。
※いずれもシアター・イメージフォーラムのみでの上映

『サタンタンゴ』『ニーチェの馬』作品情報

『サタンタンゴ』(1994 年/438 分/モノクロ) ※2 回休憩あり
降り続く雨と泥に覆われ、村人同士が疑心暗鬼になり、活気のない村には死んだはずの男イリミアーシュが帰ってくる。彼の帰還に惑わされる村人たち。イリミアーシュは果たして救世主なのか?それとも?クラスナホルカイ・ラースローの同名小説を原作として、タンゴのステップ<6歩前に、6歩後へ>に呼応した12章で構成される、伝説の7時間18分。

『ニーチェの馬』(2011 年/154 分/モノクロ/35mm)
※リール掛替のための途中休憩あり
1889 年トリノ。ニーチェは鞭打たれ疲弊した馬車馬を見つけると、駆け寄り卒倒した。そのまま精神は崩壊し、二度と正気に戻ることはなかった。その馬の行方は誰も知らないーー。馬と農夫、そしてその娘。暴風が吹き荒れる6日間の黙示録にして、タル・ベーラ監督“最後の作品”。<映画の極点を観たければ、この映画を観るべきである>―The Observer

タル・ベーラはいかにして、唯一無二の映画作家になったのかー
伝説の『サタンタンゴ』以前の足跡をたどる、
日本初公開3作を4Kデジタル・レストア版で一挙上映

今回公開となるのは、タル・ベーラ監督が初期に手がけた『ダムネーション/天罰』、『ファミリー・ネスト』、『アウトサイダー』の3作。94年に手がけた全150カット、上映時間7時間18分の伝説的傑作『サタンタンゴ』に至るまでの軌跡をたどることができる、伝説前夜のラインナップとなっている。いずれの作品も今回日本初公開であり、4Kデジタル・レストア版で一挙上映する。タル・ベーラがいかにして唯一無二の映画作家となったのか…。ぜひ自ら確かめてほしい。
【ご紹介のお願い】『サタンタンゴ』『ニーチェの馬』の特別上映決定「タル・ベーラ 伝説前夜」

「タル・ベーラ 伝説前夜」作品情報

『ダムネーション/天罰』(1988年/121分/モノクロ)
『サタンタンゴ』原作者であり、本作以降すべての作品で共同作業を行う作家クラスナホルカイ・ラースローがはじめて脚本を手がけた。さらに「秋の暦」から音楽を手がけるヴィーグ・ミハーイが本作にも携わり、”タル・ベーラ スタイル”が確立された記念碑的作品。罪に絡めとられていく人々の姿を「映画史上最も素晴らしいモノクロームショット」(Village Voice)で捉えている。
【ご紹介のお願い】『サタンタンゴ』『ニーチェの馬』の特別上映決定「タル・ベーラ 伝説前夜」

『ファミリー・ネスト』(1977年/105分/モノクロ)
わずか22歳で手がけた鮮烈な監督デビュー作。住宅難のブダペストで夫の両親と同居する若い夫婦の姿を、16ミリカメラを用いてドキュメンタリータッチで撮影した。不法占拠している労働者を追い立てる警察官の暴力を撮影して逮捕されたタル・ベーラ自身の経験を基にしている。ハンガリー批評家賞の新人監督賞、さらにマンハイム国際映画祭でグランプリを獲得した。
【ご紹介のお願い】『サタンタンゴ』『ニーチェの馬』の特別上映決定「タル・ベーラ 伝説前夜」

『アウトサイダー』(1981年/128分/カラー)
ブダペストの映画芸術アカデミーに在籍中に製作された長編2作目。社会に適合できないミュージシャンの姿を描いた、珍しいカラー作品。タル・ベーラは本作に対し、「当時のハンガリー映画に映っているのは嘘ばかりだった。本当の人々の姿を撮りたかった。これは映画に対するアンチテーゼだ」と語っている。
【ご紹介のお願い】『サタンタンゴ』『ニーチェの馬』の特別上映決定「タル・ベーラ 伝説前夜」

監督・脚本

タル・ベーラ

脚本

クラスナホルカイ・ラースロー (『ダムネーション/天罰』) 

撮影監督

メドヴィジ・ガーボル(『ダムネーション/天罰』)

音楽

ヴィーグ・ミハーイ(『ダムネーション/天罰』)

編集

フラニツキー・アーグネシュ(『アウトサイダー』『ダムネーション/天罰』)

配給:ビターズ・エンド
公式HP:https://www.bitters.co.jp/tarrbela/

1月29日(土)より
シアター・イメージフォーラムほかにて一挙公開!