「Ladies for Cinema」オンライントークセッションでショートフィルムの魅力やエンターテインメントへの想い披露

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア≪略称:SSFF & ASIA / 2021年6月11日(金)〜21日(月)開催 ≫が、2019年よりスタートした、映画を通じ女性監督やプロデューサーなど女性映画人の想いを発信する「Ladies for Cinema Project(レディース フォー シネマ プロジェクト)」。今年は、本日5月11日(火)よりSSFF & ASIA 2021 オンライン会場にて、世界で活躍する5人の女性フィルムメーカーの作品配信中です。

【オンライン会場】Ladies for Cinema Project

配信を記念して、クリエイターズ支援プロジェクトを率いショートフィルムを通じてフィルムメーカーたちを応援している剛力彩芽さんと映画祭アンバサダーであるLiLiCoさんによるオンライントークセッションを開催。

剛力彩芽「映画を届けたい」LiLiCo「各国の文化や匂いが流れてくる」

短編映画を通じ女性ならではの視点で世界へストーリーを発信し続ける世界の女性フィルムメーカーたちの作品の魅力や、コロナ禍の今だからこそその価値が問われているエンタメに対する熱い思いを語りました。

まず、司会を務めるLiLiCoさんから先日発表された第93回アカデミー賞にて『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督が作品賞や監督賞を受賞したことが紹介され、女性として史上2人目の受賞に「あの作品が撮らなかったらおかしい!」と振り返ります。

「Ladies for Cinema Project」注目作品!

そして、話題は「Ladies for Cinema Project」に移り、気になった作品を問われた剛力さんがまず取り上げたのは「SHIBUYA, TOKYO 16:30」(2020年、日本)。この作品は、映画監督を志す助監督の蒼が、プロデューサーに脚本を持ち込み評価されるものの、その後に…という物語。

剛力さんは「ハッキリ言わない二人のもどかしさ、前に進めそうで進めない苦しさが今の何かを象徴しているのかなと思います。そして最後に考えさせられる。苦しくなって(観ている側が)画面越しから言いたくなるような…。是非、観ていただきたいです」と紹介。

LiLiCoさんも「エンドロールが終わっても、この作品は終わってない。本当はノックして言いに行きたかった。“あんたさぁ”って」とコメントすると、剛力さんも「今だ、今だ!」と反応。さらに「私が主人公だったらあの展開にはならない(笑)皆さん、観て気付いてくださいね」とLiLiCo節を披露されました。

剛力彩芽

続いてお二人が取り上げたのは『幸せな母親』(2020年、フランス)。この作品は、1955年パリの婦人科診療室を舞台に、訪れる女性たちを同じアングルの白黒映像で捉えた物語。剛力さんは「苦しさと強さがある中で、最後が印象的でした。“えっ、ここまで映すんだ!”あれは演じる側として観てしまった部分もあるかもしれません」と興奮気味。「女性として考えさせられる部分もあるんですけど、あの作り方は面白いと思いました」と紹介。

幸せな母親

『幸せな母親』(2020年、フランス)

一方のLiLiCoさんは「母になりたいという方はいっぱいいて、私もそうなんですけどどこかで年齢や主人との話し合いで妊活は止めようという大きな決断もしましたけど、それも凄く辛かった。この作品を観た時にもう一回考えたいというのもありましたし、これだけ一人ずつ母に対する気持ちはみんな違うんだなって思いました」と自身の経験も踏まえて“母親への想い”を語りました。

舞台が1955年のため、性教育が行き届いていないがために悩んでいた女性もいたことに触れると、話題は同じく性教育を描いている『プレー停止』(2021年、イスラエル)に発展。LiLiCoさんは「私も男の子の中に一人であんな感じだったんです。性教育に対して日本で活動していますけど、まだ遅れている部分があるんです。女性に観て欲しいのもありますが、女性が作った視点なので男性に観てもらうのも大事かなと思っています」と語ると剛力さんも「エンターテインメントから“知る”のは入り易い。一緒に観て話し合えるのは凄くイイ!」と賛同。

『プレー停止』(2021年、イスラエル)

『プレー停止』(2021年、イスラエル)

LiLiCoさんは「勿論、長編も素晴らしいのですが、人間の考え方を変えるとまではいかなくても、もう一個の考え方を持つことが出来ます。数分の間に、各国の文化や匂いが流れてきます」とショートフィルムの素晴らしさをアピールしました。

LiLiCo

LiLiCoさん「各国の文化や匂いが流れてきます」

さらに、この世の中だからこそ誕生した『メロディの旋律』(2020年、台湾)について、LiLiCoさんが主人公の中年女性のメロディの気持ちに触れつつ、「崩壊しそうな家族には是非観てもらいたいです」と紹介しました。

『メロディの旋律』(2020年、台湾)

『メロディの旋律』(2020年、台湾)

剛力彩芽さん&LiLiCoさんの想い

剛力彩芽「映画を届けたい」LiLiCo「各国の文化や匂いが流れてくる」

世界の映画業界でも女性の活躍が進む中、今後取り組んでいきたいことを問われた剛力さん、「去年からクリエイターズ支援プロジェクトに参加させていただきました。今まではお話をいただいて出演する形が多かったのですが、企画や打合せに参加して、自分から作ってみたい、一緒にやってみない?って、そこから始まる何かが今後もっと出来ると思うと凄くワクワクします。ただ、世の中の状況も難しいところもあるけど、エンターテインメントは人の心を癒すもの、失うのは凄く寂しいからこそ発信し続けたい、今だからこそ自ら立ち上がって出来ること、私が声を上げることで集まる方々が増えたら嬉しいです」と、エンターテインメントへの想いを披露し、参加を呼びかけました。

また、6月15日からスタートする日本が古代から築き上げてきた美の歴史を見つめ直すと共にそこで活躍してきた女性クリエイター、また現代のエンパワーメントに至るまでを考える「令和3年度日本博主催・共催型プロジェクト Discover Beautyシンポジウム」についても紹介。

最後に5月21日(金)から全国公開を控える『お終活 熟春! 人生、百年時代の過ごし方』に出演されている剛力さんに対して、LiLiCoさんが営業自粛要請を受けている地域が存在する映画館の現状を尋ねると、「役者としては悔しいですし、苦しいです。でも、皆さんの健康を考えると我慢しないといけないと思います。でも、人と会えない、外に出られないからこそ心が内側に入ってしまうことが私自身もなくはないので、だからこそ映画を届けたい想いは凄く強いです」と今の正直な心境を打ち明けてくれました。

剛力彩芽

剛力彩芽さん「映画を届けたい」

LiLiCoさんも「今、心を潤してくれるのは素晴らしい作品、エンターテインメントなので是非、お願いしたいです。映画のお姉さんと剛力さんからのお願いです」と映画館再開へのメッセージを届けてくれました。

女性映画人の想いを発信するプロジェクト「Ladies for Cinema Project(レディース フォー シネマ プロジェクト)」は、本日5月11日(火)から6月21日(月)まで配信中!是非、この機会に女性ならではの視点で描かれた力強い作品群をお楽しみください!