まえをさんのやさしさ溢れるいっぱいの言葉。
つたない発語ですが、心をこめて朗読させていただきました。

2年前、舌がんのステージ4と診断されて、舌の6割を切除した堀ちえみさん。彼女のご家族から「発語のリハビリ用の絵本を」とリクエストされて生み出されたのが、この『10のことば』です。旧知の絵本作家・まえをけいこ。さんは制作の依頼を受けて、「ちえみさんがやっと取り戻した言葉なら、あたりまえの挨拶もどんなに心をこめて紡がれているだろうか」と想像しながら、『10のことば』を編みました。
「おはよう」「いただきます」「ごめんね」「ありがとう」――。今日もまた、ありふれた一日を営めることの尊さ、病を経験して気づいた、この世界のかけがえのない美しさ。そうした一期一会を、やさしい言葉と自然の花々の絵で描きました。
10のことば,画像
この絵本を、堀ちえみさん自身が朗読した音源も、付録として収録しています。心をこめながら紡ぎだされるあたたかな声からは、生かされていることへの感謝の思いが伝わってきます。
ぜひ、大切な人へのプレゼントや、愛するお子さんへの読み聞かせに。かけがえのない人生のひと時に、この絵本がやさしく寄り添ってくれることでしょう。

堀ちえみさんから、コメントも到着!

舌がんを患った私は、医療スタッフにより悪性腫瘍を取り除いていただき、大変な手術を乗り越えることができました。そのおかげで今は、普通の生活を送り、日々感謝の気持ちで人生を歩んでいます。

ところが術後の私の舌は、6割以上が、太腿を切除してあてがわれた皮膚の一部ということもあり、上手く話すことができません。現在もまだリハビリ中です。

言葉を失いかけて、「言葉の大切さ」を痛感しました。人は言葉によって励まされ、気持ちよく感じ、やさしくなれる。
私の手術の成功を祈り、そのあとのリハビリの期間も、多くの励ましの言葉をたくさんの皆様からいただきました。そしてやっと私は、自分の話し方は恥じるべきものではない、という自信を持つことができたのです。挫けそうになっても、ひたすら前を向いて歩くことができました。

そんな私の気持ちを忠実に表現してくださる方は、まえをけいこ。さんしかいないと、以前から存じ上げていた彼女に託したのです。彼女のやさしさ溢れるいっぱいの言葉。つたない発語ですが、心をこめて朗読させていただきました。生きていることへの感謝の気持ちで。

堀ちえみ

10のことば,堀ちえみ

©Yuji Namba:horiphoto_8133s

朗読者プロフィール:堀ちえみ(ほりちえみ)
1967年2月15日、大阪府堺市出身。1982年、「潮風の少女」で歌手デビュー。83年、主演を務めたドラマ『スチュワーデス物語』が大ヒットし、アイドルとして活躍。2019年2月、舌がんステージ4と診断され、舌の6割を切除し太腿の組織を移植する再建手術を行う。現在は歌手復帰をめざして、発語のリハビリに奮闘中。著書に『Stage For〜』(扶桑社刊)。

著者プロフィール:まえをけいこ。
1970年1月13日生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。絵本作家・子供服デザインやスタイリング等コーディネーターとして活動。1999年に自身の雑貨店「バニラチェア」を立ち上げる。書籍に『こんにちはしまじろう』(Benesse刊)、『なまえをよんで』(くもん出版)、『もりのメゾン』(教育画劇刊)、『ひゃっこちゃん』他。

【作品情報・内容紹介】
『10のことば』
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作・絵/まえをけいこ。  
朗読/堀ちえみ  
定価:1,650円(税込) 
発行:扶桑社  
・堀ちえみさんによる朗読が聞けるQRコード付き!

2021年6月24日発売