フィクションなのかノンフィクションなのか
実在する人々が演じ、彼らの追体験がドラマになった
上映時間1時間の奇跡の一作

これまで数々の CM や MV、映画などを手がけてきた小松真弓監督が、岩手県一関市の食文化である「もち」をテーマに、その土地と文化を捉えた一本の作品を作り上げた。

本作については、キャストはすべて演技経験のない“土地在住の人々”。出演者は主人公のユナを演じる佐藤由奈さんはじめ、全員、物語の舞台である一関市に住む市井の人々であり、台詞はひとつひとつの言葉や行動から自然に紡ぎ出されたもの。だが、一本の映画としてきちんと構成され、最終的に「なくなっていく文化、なくなってはいけないと思う文化」というテーマに思いを馳せることができる。

さらに撮影方法が実にユニークで、小松監督が脚本を書き下ろしたが、演技未経験の人々に作り込んだ演技をしてもらうことが“そのまま残す”という意図に反するものとし、撮影時は「脚本はないもの」として進めていく。

上映時間1時間というコンパクトな作品ながら、「ノンフィクション」+「フィクション」というハイブリッドな映画作品に仕上がった。本作が配信・DVD 発売が決定となりました。

<配信情報>
Amazon Prime Video、iTunes Store、Google Play、YouTube、RakutenTV、U-NEXT、ビデオマーケット
Gyao!ストア、DMM.com、J:COM オンデマンド、TSUTAYA TV、ビデックス JP、ひかり TV 他順次配信

<DVD 発売情報>
価格 DVD 3,300 円(税込) Blu-ray 4,400 円(税込)
発売日 8 月 11 日(水)
発売元 タビトフィルムズ・マガジンハウス
販売元 フィルムランド
Amazon にて発売!

あらすじ

800 年前の景観とほぼ近い姿で守られてきた岩手県一関市本寺地区に実際に住む 14 歳の少女、ユナ。フィクションなのかノンフィクションなのか…実在する彼女と映画の中の彼女がシンクロしていく、奇跡の一作。

山々に囲まれ、冬には雪深くなる岩手県一関市本寺地区で根付いているのは、「もち」の文化。一つの臼(うす)でもちをついて、みんなで食べるーそれは遠い昔から当たり前に続いてきた習慣だ。ユナのおばあちゃんの葬式で、おじいちゃんは臼と杵でつく昔ながらの方法でどうしても餅をつきたいと言い張る。家族は、そんな面倒なことをしなくてももう餅つき機で美味しいもちをついたと言ってみるが、頑なにもちをつくという。ユナはそんなおじいさんの心の機微を感じてそっと寄り添う。

「もち」をモチーフにみずみずしい物語を紡いだのは、500 本以上の映像作品のほか、蒼井優主演の映画『たまたま』(2011)を監督するなど、幅広く活躍する映像ディレクターの小松真弓。一関を訪れた小松監督が、そこで出会った少女・ユナ(佐藤由奈)の中学生活最後の一年を追いながら一関の食文化や人々の想いを伝えるという、オリジナルのストーリーを構想。さらに、この土地と人々によって生まれた言葉、伝統、そして感情をありのままに残すため、限りなくノンフィクションに近いフィクションという手法を選択。青春のドラマでありながらドキュメンタリーさながらに彼らの息遣いを感じ、悲しみも喜びも真に心に迫る、稀有な映画を完成させた。

雪が降り積もる冬におばあちゃんを見送り、夏の夜には憧れの人と一緒に花火を見上げ、木々が色づく秋には小川のほとりでおじいちゃんと人生を語り、うららかな春に母校に別れを告げる…。季節がめぐるほどにユナを取り巻く世界もまた刻々と変化する。やがて彼女は友人や憧れの人までもが自分から離れていってしまうことに不安を抱き始める。それは、「いつか忘れてしまう」という不安。そしてユナは問う、「努力しないと忘れてしまうものなんて、なんだか本物じゃないみたいー」。餅をつく文化と共に、その意味すら消えていきそうになっているこのまちで「忘れたくない」気持ちと「思い出せない」現実の狭間を真剣に受け止め、懸命に生きるユナ。寄る辺のない世の中でその姿は、なぜか強く、確かな生き方に思える。それは、日本の今を生きる私たちもまた、気持ちと現実の狭間にいるから、なのかもしれない。

キャスト

佐藤由奈(ユナ) 蓬田 稔(おじいちゃん) 佐藤詩萌(シホ) 佐々木俊(タツ兄)
畠山育王(先生) 他

監督・脚本

小松真弓

配給:フィルムランド
公式HP:mochi-movie.com
(C)TABITOFILMS・マガジンハウス

8月11日(水)配信・DVD&Blu-ray 発売決定!