「スケキヨ、頭巾を取っておやり!」(『犬神家の一族』)
幾多の名シーン、名台詞、名優たち・・全てが眩しい!

『犬神家の一族』4Kデジタル修復版が初上映!
―すべてが伝説、すべてが常識外―
日本映画の歴史を変えた「角川映画」の傑作を一挙上映!

「スケキヨ、頭巾を取っておやり!」―。記念すべき角川映画第1作であり、巨匠・市川崑監督がメガホンをとった傑作ミステリー『犬神家の一族』(76)の劇中、頭部全体を真っ白に覆ったゴムマスク姿が強烈なキャラクター“スケキヨ” に対して犬神家の3姉妹長女・松子を演じた女優・高峰三枝子が圧巻の貫禄で言い放つセリフから予告は始まる。

その後に続くのは、伝説の名優・松田優作の出演作の中でも特に高い人気を誇る村川透監督の『蘇える金狼』(79)『野獣死すべし』(81)や、薬師丸ひろ子の「カ・イ・カ・ン」など、世代を超えて語り継がれる名台詞を生んだ相米慎二監督『セーラー服と機関銃』(81)のほか、佐藤純彌監督の『人間の証明』(77)、そして、深作欣二監督『復活の日』(80)『里見八犬伝』(83)、過去や未来へタイムスリップする少女を描き、アニメ、ドラマ、映画と幾度もリメイク!原田知世映画デビュー作であリ、大林宣彦監督の不朽の名作『時をかける少女』(83)と、松任谷由実の主題歌「守ってあげたい」も大ヒットした『ねらわれた学園』(81)。さらには、森田芳光監督『メイン・テーマ』(84)『黒い家』(99)、崔洋一監督『友よ、静かに瞑れ』(85)『花のあすか組!』(88)、井筒和幸監督『晴れ、ときどき殺人』(81)『二代目はクリスチャン』(85)、和田誠『麻雀放浪記』(84)のほか、先日急逝した澤井信一郎監督『Wの悲劇』(84)『早春物語』(85)や千葉真一本人が主演とアクション監督を務め、この度は追悼上映企画となる「自衛隊VS戦国武将」を描いたスペクタクル巨篇『戦国自衛隊』(斉藤光正監督/79)など、日本映画の歴史を変えたと言われる超豪華監督陣による、未だ鮮烈な印象を残す幾多の名シーン、名台詞、名優たちが次々と畳み掛けてくるような映像となっております。

常識にとらわれず、ただただ観客を楽しませるためエンターテイメントに徹し、パワー溢れる傑作を世に送り出した伝説の「角川映画」をスクリーンにてご堪能頂ける貴重な機会を、ぜひお見逃しなく!

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「角川映画祭」開催劇場

★テアトル新宿  

期 間 : 11/19(金)〜12/16(木)

https://ttcg.jp/theatre_shinjuku/

★EJアニメシアター新宿

期 間 : 11/19(金)〜12/9(木)

https://ej-anime-t.jp/shinjuku/

★シネ・リーブル梅田

期 間 : 12月〜

https://ttcg.jp/cinelibre_umeda/

★ところざわサクラタウン ジャパンパビリオンホールB  

期間:11/19(金)〜

※上映作品やスケジュールなど詳細は、各劇場にお問い合わせください

※角川映画祭 公式サイト:https://cinemakadokawa.jp/kadokawa-45/

※「角川映画祭」ポスターのコピーライトはこちらでお願いします:(C)KADOKAWA

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【角川映画祭】予告編

<<上映作品紹介>>

★市川崑(いちかわ・こん)1915-2008

日本映画を代表する巨匠のひとり。1933年に京都J.O.スタジオ(東宝の前身)にアニメーターとして入社。『花ひらく』(45)で監督デビュー。主な作品に『炎上』(58)、『野火』(59)、『黒い十人の女』(61)、『東京オリンピック』(65)、『細雪』(83)などの映画や一代人気を博したTVドラマ「木枯し紋次郎」シリーズ(72〜73)など。また、『ビルマの竪琴』(56)や『鍵』(59)など多くの作品が国際映画祭で栄冠に輝いている。妻は脚本家・和田夏十。

1:犬神家の一族 <4K修復版><初披露> 

(1976年/カラー/146分/1:1.5ワイド)

監督・脚本:市川崑

原作:横溝正史 脚本:長田紀生 日高真也 撮影:長谷川清 美術:阿久根巌 音楽:大野雄二

出演:石坂浩二 島田陽子 あおい輝彦 高峰三枝子 三条美紀 草笛光子 地井武男

日本映画史に残る必見の傑作!巨匠・市川崑がメガホンを撮った、記念すべき角川映画第1作

原作は横溝正史の傑作ミステリー。犬神製薬当主が残した不可解な遺言状を発端として起きる連続殺人事件に、二枚目俳優石坂浩二演じる名探偵・金田一耕助が挑む。角川映画第1弾作品としてメガヒットを記録した。

2:天河伝説殺人事件

(1991年/カラー/109分/ビスタ)

原作:内田康夫 脚本:久里子亭、日高真也、冠木新市 撮影:五十畑幸勇 美術:村木忍 音楽:宮下富実夫、谷川賢作 出演:榎木孝明、岸惠子、日下武史、財前直見

名探偵・浅見光彦の活躍を描くベストセラーの映画化

重厚で華麗な伝統美を誇る能楽の跡目相続者争いをめぐる殺人事件を、日本古来より伝わる伝説をモチーフにして描いた内田康夫原作サスペンス・ミステリーの傑作。同名主題歌も大きな話題となりヒットした。

★深作欣二(ふかさく・きんじ)1930-2003

1953年東映に入社。『風来坊探偵 赤い谷の惨劇』(61)で監督デビュー。日本映画史に残るヒットを記録した『仁義なき戦い』(73〜)シリーズ、『火宅の人』(86)、『忠臣蔵外伝四谷怪談』(94)、『ボトル・ロワイヤル』(00)などの映画やTVドラマ「傷だらけの天使」(74)など多ジャンルで数多くのヒット作を監督。ほか、角川映画では『魔界転生』(81)や『蒲田行進曲』(82)など。

3:復活の日 <4K修復版>

(1980年/カラー/156分/ビスタ)

監督・脚本:深作欣二 原作:小松左京 脚本:高田宏治 グレゴリー・ナップ 撮影:木村大作 美術:横尾嘉良 音楽:羽田健太郎  主題歌:ジャニス・イアン「ユー・アー・ラブ」

出演:草刈正雄 ボー・スベンソン オリヴィア・ハッセー グレン・フォード 夏木勲(夏八木勲) 緒形拳

新種のウイルスが蔓延―人類の終末と再生を描いた感動超大作

小松左京の原作を空前のスケールで描く人間ドラマ。映画の完成まで16年、アラスカから南極まで地球を縦断した200日に及ぶ海外ロケ、ハリウッドスターの起用など、膨大な年月と規格外の製作費を投じ大ヒットを記録。

4:里見八犬伝 <4K修復版>

(1983年/カラー/136分/ビスタ)

監督・脚本:深作欣二 原作・脚本:鎌田敏夫 撮影:仙元誠三 美術:今村力 高橋章 音楽監督:NOBODY 佐久間正英 難波弘之  主題歌:ジョン・オバニオン「里見八犬伝」「八剣士のテーマ(WHITE LIGHT)」

出演:薬師丸ひろ子 真田広之 夏木マリ 千葉真一

不朽の名作に新解釈を加え描いた、大スペクタクル伝記ロマン

悪霊に仕え不死身となった妖怪を倒すため、唯一生き残った静姫の前に8人の勇士が集結する。特撮技術を駆使し、超豪華キャストが豪華な衣装とメイクで登場。薬師丸と真田のラブシーンも話題に。

★高林陽一(たかはし・よういち)1931-2012

1964年大林宣彦らと実験映画制作・上映集団「フィルム・アンデパンダン」を設立。『南無』(59)が監督第1作、『石ッころ』(60)が国際的に評価される。『ひなのかげ』(65年)は日本人として初めてニューヨーク近代美術館の所蔵になり脚光を浴びた。記録映画『すばらしい蒸気機関車』(71)、『本陣殺人事件』(75)、『金閣寺』(76)などを監督。日本の実験映画・個人映画の草分け的な存在として次世代に影響を与えた存在。

5:蔵の中

(1981年/カラー/101分/ビスタ)

監督:高林陽一 原作:横溝正史 脚本:桂千穂 撮影:津田宗之 高林陽一 美術:井川徳道 音楽:桃山晴衣

主題歌:桃山晴衣「遊びをせんとや生まれけん」

出演:山中康仁 松原留美子 中尾彬 吉行和子

姉と弟の間に芽生えた禁断の関係―耽美的世界を追求した異色作

病気で<蔵の中>に隔離されている姉と世話をする弟が禁断の一線を越えてしまうが実は…。横溝正史の官能的短編を原作に映画ならではの視覚表現に挑戦。公開当時ヒロイン・松原留美子の美しさが大きな話題となった。

★佐藤純彌(さとう・じゅんや) 1932-2019

1956年東映に入社。『陸軍残虐物語』(63)で監督デビュー。『新幹線大爆破』(75)、角川映画『野性の証明』(78)、日本アカデミー賞最優秀監督賞・作品賞受賞『敦煌』(88)や、深作欽二らと監督を務めたTVドラマ「キイハンター」(68〜73)や「Gメン’75」(75〜82)なども担当。また、『未完の対局』(82)がモントリオール国際映画祭グランプリ、『君よ憤怒の河を渉れ』(76)が中国で大ヒットするなど、海外での評価も高い。

6:人間の証明 <4K修復版>

(1977年/カラー/133分/ビスタ)

監督:佐藤純彌 原作:森村誠一 脚本:松山善三 撮影:姫田真左久 美術:中村修一郎 音楽監督:大野雄二

主題歌:ジョー山中「人間の証明のテーマ」

出演:岡田茉莉子 松田優作 鶴田浩二 三船敏郎

東京とNYを舞台に親子の愛を描く感動の人間ドラマ

「母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね?」物語の鍵を握る台詞とジョー山中の歌う主題歌も話題を呼び大ヒットした角川映画第2作。当時はまだ稀なNYロケも敢行。三船敏郎や鶴田浩二など超豪華出演陣にも注目。

★藤田敏八(ふじた・としや) 1932-1997

1955年日活に入社。舛田利雄、蔵原惟繕らに師事。『非行少年 陽の出の叫び』(67)で監督デビュー。『八月の濡れた砂』(71)、『修羅雪姫』(73)、『帰らざる日々』(78)やロマンポルノ『もっとしなやかにもっとしたたかに』(79)などを監督。大学在学中に入所した俳優座養成所の同期に平幹二朗がいる。俳優としても多くの作品に出演、特に『ツィゴイネルワイゼン』(80)の演技は高く評価された。

7:スローなブギにしてくれ

(1981年/カラー/130分/ビスタ)

監督:藤田敏八 原作:片岡義男 脚本:内田栄一 撮影:安藤庄平 美術:渡辺平八郎 音楽監督:南佳孝 主題歌:南佳孝「スローなブギにしてくれ」

出演:浅野温子 古尾谷雅人 原田芳雄 山崎努

青春の美しさ、儚さと危うさを描く青春映画の傑作

行き場のない哀しさや幸福への渇望…移りゆく季節の中で織りなされる男と女の心と心の交流、そして青春との訣別を描いた、甘く切ない青春物語。猫のような少女を魅力的に演じた浅野温子も必見。

★和田誠(わだ・まこと) 1936-2019

大学卒業後イラストレーターとして活動。数多くの企業の商品や広告デザインを担当する。映画の造詣も深く、初監督作『麻雀放浪記』は高く評価された。その後『怪盗ルビイ』(88)、『怖がる人々』(94)などを監督。角川映画『金田一耕助の冒険』(79)ではタイトルデザインも担当した。1977年より担当している「週刊文春」表紙の絵はあまりにも有名。異業種から映画監督業に進出し、作品的にも評価された稀有な存在。

8:麻雀放浪記

(1984年/モノクロ/109分/ビスタ)

監督・脚本:和田誠 原作:阿佐田哲也 脚本:澤井信一郎 撮影:安藤庄平 美術:中村州志

主題歌:岡晴夫「東京の花売娘」「センチメンタル・ジャーニー」

出演:真田広之 大竹しのぶ 加賀まりこ 鹿賀丈史

戦後直後のギャンブラーたちの世界を描き絶賛された傑作青春記

欲望や野望渦巻く戦後直後の東京でギャンブラーになった少年が友情や愛情を求めながらもその技を磨き、成長していく。和田誠監督第1回作品で役者陣の演技も話題を呼び、高い評価を受けた。

★村川透(むらかわ・とおる) 1937-

1959年日活に入社。名匠による多数の作品の助監督を務めた後、ロマンポルノ作品『白い指の戯れ』(72)で監督デビュー。主な作品に『最も危険な遊戯』(78)、角川映画『白昼の死角』(79)や、TVドラマ「探偵物語」(79〜80)や「大都会」(76〜79)「西部警察」(79〜84)「あぶない刑事」(86〜87)シリーズなど数多くの大ヒット作に携わった。2014年、生家を解体しその跡地に私設ホール「アクトザールエム.」を開設した。

9:蘇える金狼

(1979年/カラー/131分/ビスタ)

監督:村川透 原作:大藪春彦 脚本:永原秀一 撮影:仙元誠三 美術:佐谷晃能 音楽:ケーシー・D・ランキン

主題歌:前野曜子「蘇える金狼のテーマ」

出演:松田優作 風吹ジュン 成田三樹夫 千葉真一

悪の限りを尽くし組織に挑むヒーローを描く大ヒットアクション作

昼は平凡なサラリーマン、夜は反逆の牙を剥く一匹狼、鍛えられた肉体と天才的な頭脳を武器に自らの野望の為挑んだ男が栄光の果てに見たものは…。海外で実弾経験を積んだ松田優作の華麗なるガンアクションも必見。

10:野獣死すべし

(1980年/カラー/118分/ビスタ)

監督:村川透 原作:大藪春彦 脚本:丸山昇一 撮影:仙元誠三 美術:今村力 音楽:たかしまあきひこ

出演:松田優作 小林麻美 室田日出男 鹿賀丈史

松田優作が俳優として飛躍したハードボイルド・アクション

一大センセーションを巻き起こした大藪春彦の処女作を映画化。ベトナム戦争を体験した男が銀行を襲撃、殺人を重ねていく。松田優作は奥歯を抜き、8キロの減量をして難役に挑み役者として新境地を開いた。

★大林宣彦おおばやし・のぶひこ) 1938-2020

自主映画の概念がない時代から高林陽一らと映画を制作、多数の作品を発表し人気を博す。CMディレクターとしても3,000本以上の作品を手がけた。『HOUSE』(77)で商業映画デビュー。映画会社に属さずいきなりメジャー映画デビューは当時画期的で、その後の日本映画界を変えるきっかけとなった。『転校生』(82)、『青春デンデケデケデケ』(92)のほか、『金田一耕助の冒険』(79)や『天国にいちばん近い島』(84)など角川映画作品も多数。

11:ねらわれた学園

(1981年/カラー/90分/ビスタ)

監督:大林宣彦 原作:眉村卓 脚本:葉村彰子 撮影監督:阪本善尚 美術デザイン:薩谷和夫 音楽監督:松任谷正隆  主題歌:松任谷由実「守ってあげたい」

出演:薬師丸ひろ子 高柳良一 峰岸徹

角川映画初のティーン向け作品として大ヒットした青春映画

アニメや合成を駆使するなど、映像の魔術師とも称される大林監督の映像センスに彩られた傑作青春映画。眉村卓の傑作SF小説を映画化。松任谷由実の主題歌「守ってあげたい」も大ヒットした。

12:時をかける少女

(1983年/カラー/104分/ビスタ)

監督:大林宣彦 原作:筒井康隆 脚本:剣持亘 潤色:大林宣彦 撮影監督:阪本善尚 美術デザイン:薩谷和夫 音楽監督:松任谷正隆  主題歌:原田知世「時をかける少女」

出演:原田知世 高柳良一 尾美としのり

原田知世映画デビュー作!幾度となく映像化される不朽の名作

過去や未来へタイムスリップする少女を描いた筒井康隆原作の甘く切ない傑作青春映画。斬新なオープニングなど、大林監督が仕掛ける数々の映像トリックも必見。原田が歌う同名主題歌も大ヒットした。

★澤井信一郎さわい・しんいちろう) 1938-2021

1961年東映に入社。マキノ雅弘に師事。『野菊の墓』(81)で映画監督デビュー。原作を大胆に解体し、共同で脚本も担当した監督作『Wの悲劇』は国内主要映画賞を独占、主演の薬師丸ひろ子がアイドルから女優に飛躍し、また助演の三田佳子も多くの女優賞を獲得するなど伝説の名作となった。その他の作品に『めぞん一刻』(86)、角川映画作品『恋人たちの時刻』(87)、『わが愛の譜 滝廉太郎物語』(93)、『時雨の記』(98)など。

13 : Wの悲劇

(1984年/カラー/109分/ビスタ)

監督・脚本:澤井信一郎 原作:夏樹静子 脚本:荒井晴彦 撮影:仙元誠三 美術:桑名忠之 舞台監修:蜷川幸雄 音楽:久石譲  主題歌:薬師丸ひろ子「Woman〜Wの悲劇〜より」

出演:薬師丸ひろ子 世良公則 高木美保 三田村邦彦 三田佳子

女同士のドロドロの世界を描いたミステリー映画の傑作

劇団の研究生・静香は新作舞台の準主役のオーディションに落選。そんな矢先にある大スキャンダルが発生、彼女にチャンスが訪れるが…。夏樹静子の原作を大胆にアレンジ、三田佳子など華やかで豪華な共演陣にも注目!

14:早春物語

(1985年/カラー/96分/ビスタ)

監督:澤井信一郎 原作:赤川次郎 脚本:那須真知子 撮影:仙元誠三 美術:桑名忠之 音楽:久石譲

主題歌:原田知世「早春物語」

出演:原田知世 田中邦衛 由紀さおり 林隆三

17歳の少女が経験する甘く切ない初体験を描いた傑作青春物語

かつて自分の母を捨てた中年男と偶然出会い、恋に落ちてしまう少女の多感な思いを描く、切ないラブ・ストーリーの秀作。ホテルの一室で「私を抱いて!」と迫るなどファンにはドキッとするシーンや台詞も満載!

★角川春樹(かどかわ・はるき) 1942-

1965年角川書店(現:KADOKAWA)に入社。父は角川書店創業者・角川源義。角川映画第1作『犬神家の一族』以降1993年まで、数多くの作品の製作を担当、角川映画作品を主導した。『汚れた英雄』が監督第1作。その後も『愛情物語』(84)、『キャバレー』(86)、『REX 恐竜物語』(93)、『笑う警官』(09)などを監督。昨年、約10年ぶりとなる新作映画『みをつくし料理帖』を発表した。

15:汚れた英雄

(1982年/カラー/112分/ビスタ)

監督:角川春樹 原作:大藪春彦 脚本:丸山昇一 撮影:仙元誠三 美術:今村力 音楽監督:甲斐正人

主題歌:ローズマリー・バトラー「汚れた英雄」ほか

出演:草刈正雄 レベッカ・ホールデン 木の実ナナ 浅野温子 勝野洋

スピードレーサーの光と影―華麗で異色のロードレースムービー

バイクレーサー・北野は恵まれた容姿を武器に莫大なレース費用を得ていたが…。草刈正雄の匂い立つような色気、迫力満点のレースシーンなども見所。徹底的にセリフを絞り込んだ斬新な映像も当時話題に。

16:天と地と

(1990年/カラー/119分/ビスタ)

監督・脚本:角川春樹 原作:海音寺潮五郎 脚本:鎌田敏夫 吉原勲 撮影監督:前田米造 美術監督:徳田博 音楽監督:小室哲哉

出演:榎木孝明 津川雅彦 浅野温子 財前直見 夏八木勲 渡瀬恒彦

赤と黒のエクスタシー。空前のスケールで描く戦国ロマン超大作

海音寺潮五郎の原作を映画化。武田信玄の前に忽然と現れた一万三千の騎馬兵、率いる上杉謙信は右手に軍配、左手に数珠。川中島の戦いの火蓋が切って落とされる…。日本映画史上最大級のスケールで制作の歴史超大作!

★相米慎二(そうまい・しんじ) 1948-2001

1972年日活に入社。長谷川和彦、曽根中生などの助監督を務めた後、フリーとなり『跳んだカップル』(80)で監督デビュー。『台風クラブ』(85)、『雪の断章―情熱―』(85)、『お引越し』(93)のほか、『あ、春』(98)ではキネマ旬報ベストテン第1位、ベルリン国際映画祭国際映画批評家連盟賞を受賞。ほか『魚影の群れ』(83)、『風花』(01)など名作多数。没後20年となる2021年には各地で特集上映も開催されている。

17:セーラー服と機関銃

(1981年/カラー/112分/ビスタ)

監督:相米慎二 原作:赤川次郎 脚本:田中陽造 撮影:仙元誠三 美術:横尾嘉良 音楽:星勝

主題歌:薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」

出演:薬師丸ひろ子 風祭ゆき 三國連太郎 渡瀬恒彦

薬師丸ひろ子の人気が爆発、社会現象にもなった伝説の傑作

赤川次郎の同名小説を映画化。流行語にもなった台詞「カ・イ・カ・ン」や同名主題歌の大ヒットなど、社会現象になるほど大きな話題に。相米監督のエッジの効いた斬新な映像表現も評判を呼んだ。

★崔洋一(さい・よういち) 1949-

大島渚や村川透監督らの助監督を務めた後、テレビ映画やドラマを経て『十階のモスキート』(81)で本格的スクリーンデビュー、高い評価を得た。その後も『月はどっちに出ている』(93)、『刑務所の中』(02)、『血と骨』(04)なども多くの作品が映画賞を独占。ほか、大ヒットした『クイール』(04)や、角川映画作品『いつか誰かが殺される』(84)、『黒いドレスの女』(87)など。2004年より日本映画監督協会の理事長を務めている。

18:友よ、静かに瞑れ

(1985年/カラー/103分/ビスタ)

監督:崔洋一 原作:北方謙三 脚本:丸山昇一 撮影:浜田毅 美術:小川富美夫 音楽:梅林茂

出演:藤竜也 倍賞美津子 林隆三 原田芳雄

友情と愛情のために立ち上がる、熱き男たちのレクイエム

北方謙三の小説を映画化。警察に拘留された友人を救うべく寂れた港町にやって来た男が暴く、建設会社と地元警察の癒着…。沖縄ロケ敢行により醸し出される情緒やエキゾチックな音楽なども見所の傑作ハードボイルド。

19:花のあすか組!

(1988年/カラー/99分/ビスタ)

監督・脚本:崔洋一 原作:高口里純 撮影:浜田毅 美術:今村力 音楽:佐久間正英

主題歌:ザ・ローリング・ストーンズ「サティスファクション」

出演:つみきみほ 武田久美子 松田洋治 石橋保

迫力あるアクションで描く美少女バイオレンス映画の傑作

暴力とドラッグが蔓延する20世紀末の新宿を舞台に、美少女あすかが相棒の仇を取る為に孤独な戦いに挑む。高口里純の人気コミック原作を大胆にアレンジして描く、痛快のバイオレンスアクション。

★根岸吉太郎(ねぎし・きちたろう) 1950-

1974年日活に入社。藤田敏八、曽根中生らに師事。『オリオンの殺意より 情事の方程式』(78)で監督デビュー。ATG作品『遠雷』(81)は国内外で高く評価される。森田芳光脚本の『ウホッホ探検隊』(86)、『雪に願うこと』(05)などのほか、『ヴィヨンの妻』(09)ではモントリオール映画祭最優秀監督賞を受賞した。90年代には中島みゆきの『夜会』なども担当。現在は東北芸術工科大学の理事長を務めている。

20:探偵物語 <4K修復版>

(1983年/カラー/111分/ビスタ)

監督:根岸吉太郎 原作:赤川次郎 脚本:鎌田敏夫 撮影:仙元誠三 美術:徳田博 音楽:加藤和彦

主題歌:薬師丸ひろ子「探偵物語」

出演:薬師丸ひろ子 秋川リサ 岸田今日子 松田優作

2大スター競演で描いた大ヒット娯楽ミステリー

留学を間近に控える女子大生と彼女のボディガードを依頼された探偵が殺人事件に巻き込まれるが…。原作は赤川次郎が薬師丸のために書き下ろしたオリジナル。薬師丸と松田の濃厚なキスシーンも当時話題に。

★森田芳光もりた・よしみつ) 1950-2011

大学在学時より自主映画の制作をはじめ、『の・ようなもの』(81)で長編映画デビュー。『家族ゲーム』(81)が国内主要映画賞を総なめに。その後もキネマ旬報ベストテン第1位獲得の『それから』(85)、『キッチン』(89)、『(ハル)』(96)、角川映画の『失楽園』(97)や『サウスバウンド』(07)など多ジャンルの作品を監督。没後10年となる2021年は各地で特集上映の開催、また12/21にはブルーレイボックスも発売予定。

21:メイン・テーマ

(1984年/カラー/101分/ビスタ)

監督・脚本:森田芳光 原作:片岡義男 撮影:前田米造 美術:中澤克巳 音楽:塩村修

主題歌:薬師丸ひろ子「メイン・テーマ」

出演:薬師丸ひろ子 野村宏伸 財津和夫 桃井かおり

セクシーになるってどういうこと…?名作ラブ・ストーリー

片岡義男の同名小説を映画化。幼稚園教諭が手品師と共に全国を旅していく中で見つける人生とは…。野村宏伸の映画デビュー作。森田監督が随所に仕掛けた映像的な遊び=マジックも見所のひとつ。主題歌も大ヒット。

22:黒い家

(1999年/カラー/118分/ビスタ)

監督:森田芳光 原作:貴志祐介 脚本:大森寿美男 撮影:北信康 美術:山崎秀満 音楽:山崎哲雄

主題歌:m-flo「chronopsychology」

出演:内野聖陽 西村雅彦(西村まさ彦) 田中美里 小林薫 大竹しのぶ

人間の心の闇をえぐり出すリアル・サイコ・サスペンス

貴志祐介のホラー小説大賞受賞作を映画化。生命保険会社に勤める若槻は契約者から呼び出され家に赴くとそこで契約者の継子の死体を発見する。やがてその夫婦から執拗に保険金の催促を受けるようになり…。

★井筒和幸(いづつ・かずゆき) 1952-

高校在学中から自主映画制作をはじめ、『ガキ帝国』(81)で脚光を浴びる。1982年、相米慎二、根岸吉太郎、黒沢清ら当時新進気鋭の監督らでディレクターズ・カンパニーを設立。監督作品に『犬死にせしもの』(86)、映画賞を独占した『岸和田少年愚連隊』(96)や『パッチギ』(05)、ほか角川映画作品『ヒーローショー』(10)など。昨年、新作『無頼』を監督した。映画評論家やタレントとしても活動している。

23:晴れ、ときどき殺人

(1984年/カラー/98分/ビスタ)

監督:井筒和幸 原作:赤川次郎 脚本:丸山昇一 撮影:浜田毅 美術:徳田博 音楽:宇崎竜童

主題歌:渡辺典子「晴れ、ときどき殺人(ルビ:キル・ミー)」

出演:渡辺典子 太川陽介 松任谷正隆 浅香光代

角川映画第3のマドンナを迎えて描く、異色のミステリーコメディ

会社社長の母が急逝し、天涯孤独になった女子大生がコールガール殺しの真犯人を見つけるべく奔走するが、犯人は身近な人間というヒントのみ…。赤川次郎の同名小説を明るいタッチで描いた青春ミステリー。

24:二代目はクリスチャン

(1985年/カラー/102分/ビスタ)

監督:井筒和幸 原作・脚本:つかこうへい 撮影:北坂清 美術:佐野義和 音楽:甲斐正人

主題歌:BIRDS「二代目はクリスチャン」

出演:志穂美悦子 柄本明 岩城滉一 北大路欣也

若きシスターがヤクザの組長に?痛快傑作エンターテインメント

シスターの今日子はヤクザの組長・晴彦と結婚するが、結婚式当日晴彦が刺殺されてしまい…。志穂美悦子の迫力満点の演技や殺陣、角川映画のスターたちにより結成された「BIRDS」が歌う感動的な主題歌も必聴!

※アニメーション※

★平田敏夫(ひらた・としお) 1938-2014

1960年、東映動画(現:東映アニメーション)に入社。その後、虫ロプロへ移籍。TVアニメ『ジャングル大帝』(65)の演出などを担当。CM制作を手掛け、サンリオなどを経た後、マッドハウスへ。映画は『ユニコ』(81)、『はだしのゲン2』(86)などの監督を務める。角川映画作品も『時の旅人』の絵コンテ、『火の鳥ヤマト編』(87)の監督なども担当した。

25:ボビーに首ったけ

(1985年/カラー/44分/ビスタ)

監督:平田敏夫 原作:片岡義男 脚本:石森史郎 キャラクターデザイン:吉田秋生 エンディング・キャラクターデザイン:わたせせいぞう プランナー:りんたろう 作画監督:大橋学 美術監督:山川晃 音楽:奥慶一

主題歌:野村宏伸「ボビーにRock’n Roll」

声:野村宏伸 根津甚八 塚本信夫 清水マユミ 村田博美

高校生の少年の淡い初恋、自立を描いた清々しい傑作青春映画

ボビーこと昭彦はバイクに乗る高校生。ある日彼のもとに岡山に住む少女から手紙が来る。夏休み間近、学校を休んでバイトをしていたことが父親に知られたボビーは家を出るが…。ボビー役の野村宏伸は本作で声優初挑戦。

★りんたろう 1941-

1958年東映動画に入社。その後、虫プロダクションへ移籍。TVアニメ「鉄腕アトム」(63-)の演出や「ジャングル大帝」(65-)、「わんぱく探偵団」(68-)、「「ムーミン」(70-)などのチーフディレクターを担当した後、フリーになり「宇宙海賊キャプテンハーロック」(78)などを監督。1979年監督を務めた映画『銀河鉄道999』(79)が大ヒット。その他の角川映画監督作品に『火の鳥 鳳凰編』(86)、『X-エックス-』(96)など。

26:幻魔大戦

(1983年/カラー/131分/ビスタ)

監督:りんたろう 原作:平井和正 石森章太郎(石ノ森章太郎) 脚本:桂千穂 内藤誠 真崎守 キャラクターデザイン:大友克洋

作画監督:野田卓雄 美術監督:椋尾篁 音楽監督:キース・エマーソン 音楽:青木望

主題歌:ローズマリー・バトラー「光の天使」

声:古谷徹 小山茉美 池田昌子 原田知世 美輪明宏 白石加代子 江守徹

大ヒットを記録した怪奇と幻想の一大スペース・ロマン

角川映画アニメ作品第一弾。暗黒の破壊者・幻魔から地球を守るべく、超能力者たちが集結し立ち向かう。日本SF界の第一人者・平井和正と石森章太郎伝説の傑作をアニメ化。大友克洋がキャラクターデザインを担当。

27:カムイの剣

(1985年/カラー/133分/スタンダード)

監督:りんたろう 原作:矢野徹 脚本:真崎守 キャラクターデザイン:村野守美 作画監督:野田卓雄 美術監督:椋尾篁 音楽監督:宇崎竜童 林英哲

主題歌:渡辺典子「カムイの剣」

声:真田広之 石田弦太郎 小山芙美 池田昌子 永井一郎 羽佐間道夫

矢野徹の伝奇時代小説を元にした傑作アニメーション

時は幕末、主人公が父から受け継いだ<カムイの剣>には、海賊キャプテン・キッドの財宝の謎が隠されていた…。真田広之が声優に初挑戦。北海道からアラスカ、アメリカまでを舞台に圧倒的なスケールで描いた傑作。

★真崎守(まさき・もり) 1941-

高校卒業後、様々な経験を経て、1960年漫画家としてデビュー。その後1963年虫プロダクションに入社。その後再び再び漫画家として活動をはじめ、『ジロがゆく』、『はみだし野郎の子守歌』などが高く評価される。映画は『浮浪雲』(82)、『はだしのゲン』(83)などの監督を担当。その他、角川映画では『幻魔大戦』や『カムイの剣』で脚本なども担当した。

28:時空の旅人

(1986年/カラー/91分/ビスタ)

監督:真崎守 原作:眉村卓 脚本:大和屋竺 真崎守 竹内啓雄 キャラクターデザイン:萩尾望都

作画監督:野田卓雄 美術監督:男鹿和雄 音楽監督:国吉良一 主題歌:竹内まりや「時空の旅人」

声:戸田恵子 村田博美 岩田光央 津嘉山正種 井上真樹夫 横内正

歴史に翻弄された少年少女のタイムトラベル冒険譚

ある目的で未来から来た少年は、ワゴン車をタイムマシンに改造し東京大空襲、戦国時代などへと過去を遡ってゆく…。荻尾望都がキャラクターデザインを務め、主題歌の竹内まりやは映画初起用となった。

★やまざきかずお 1949-

テレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト」(74-)の原画、「超電磁マシーン ボルテスV」(77-)の演出などを担当後、1984年押井守の後任として、「うる星やつら」のチーフディレクターを担当。映画では『うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ』(85)の監督や、角川映画作品『スレイヤーズ(劇場版)』(95)の総監督・脚本などを担当。

29:ファイブスター物語

(1989年/カラー/65分/ビスタ)

監督:やまざきかずお 原作:永野護 脚本:遠藤明範 キャラクターデザイン・作画監督:結城信輝 美術監督:金子俊英 音楽:朝川朋之 主題歌:長山洋子「瞳の中のファーラウェイ」

声:堀川亮 川村万梨阿 井上和彦 若本規夫 佐久間レイ

現在もなお熱狂的な人気を誇る永野護の大河ファンタジーを映画化

星団歴2988年、惑星アドラーに降りたった美青年ソープは捕らわれ身となったファティマ・ラキシスを助け出そうとするが…。現在も雑誌『月刊ニュータイプ』連載の原作第1話を基に映画化した、壮大な<おとぎ話>!

※オムニバスアニメーション※

★りんたろう(同上)

★川尻善昭(かわじり・よしあき) 1950-

高校卒業後に虫プロダクションへ入社、その後マッドハウスへ。アニメ映画『夏の扉』(81)、 『浮浪雲』(82)、『ユニコ 魔法の島へ』(83)で画面構成を担当。1987年監督したOVA『妖獣都市』が高い評価を得る。その他『火の鳥 宇宙編』(87)、『バンパイアハンターD』(01)などの監督を務めた。

★大友克洋(おおとも・かつひろ) 1954-

「童夢」「AKRA」などを代表作に持ち日本のみならず世界にその名を知られる、言わずと知れた日本を代表する漫画界の巨匠。『幻魔大戦』ではキャラクターデザインを務めた。映画監督作品も『AKIRA』(88)、『スチームボーイ』(04)、実写映画『蟲師』(07)など多数。映画監督・黒澤明を敬愛している。 

30:迷宮物語

(1986年/カラー/50分/ビスタ)

原作:眉村卓 テクニカルスーパーバイザー:八巻馨 撮影監督:石川欽一 音楽:ミッキー吉野

「ラビリンス・ラビリントス」

監督・脚本:りんたろう キャラクターデザイン・作画監督:福島敦子 美術監督:石川山子

声:吉田日出子

「走る男」

監督・脚本・キャラクターデザイン・作画監督:川尻善昭 美術監督:青木勝志

声:津嘉山正種 銀河万丈

「工事中止命令」

監督・脚本・キャラクターデザイン:大友克洋 作画監督:なかむらたかし 美術監督:椋尾篁

声:水島裕 大竹宏 家弓家正

りんたろう、川尻善昭、大友克洋…日本を代表する3人のアニメ作家が豪華コラボ!

少女がシュールな異世界へと迷い込む「ラビリントス・ラビリントス」、危険な勝負に命を懸けたレーサーが破滅する「走る男」、監視員が壊れたロボットに狂わされてゆく「工事中止命令」。眉村卓原作のオムニバス映画。

<特別上映>※千葉真一さん追悼

31.戦国自衛隊

(1979年/カラー/138分/ビスタ)

監督:斎藤光正 原作:半村良 脚本:鎌田敏夫 撮影:伊佐山巌 美術:植田寛 筒井増男 音楽:羽田健太郎

主題歌:松村とおる「戦国自衛隊のテーマ」ほか

出演:千葉真一 中康次 江藤潤 夏木勲(夏八木勲)

千葉真一主演の「自衛隊VS戦国武将」を描いたスペクタクル巨編

半村良のベストセラーを映画化。自衛隊が戦国時代にタイムスリップするという設定のアクション大作でありながら、登場人物たちそれぞれの青春やドラマがリアルな感動を呼んだ。映画の為に製作された大型戦車も必見!

テアトル新宿、EJアニメシアターほかにて
11/19(金)から全国順次開催!