映画史に残るシーン復活!!

“災害と疫病と分断”のこの時代に『サウダーヂ』は新たな意味を持ち始めている。―空族

映像制作集団「空族」が日本映画界に殴り込みをかけた出世作にして、10 年代を代表する1本と今なお語り継がれる『サウダーヂ』。監督、富田克也は当時トラック運転手をしながら、相澤虎之助ら仲間と共に、映像制作集団「空族」を勝手に名乗り、1 年半の歳月をかけて自主制作でこの映画を作り上げた。

当時は、映画館もデジタル化の流れが推し進められていた時期に、あえて 35mmフィルムでの上映を敢行するという暴挙も話題となった。主演のひとり、猛を演じたのは、山梨のヒップホップクルーsitllichimiya のラッパー田我流。本作公開後に発表された「B 級映画のように 2」(12 年)が発表されると、一躍、日本のヒップホップ界を牽引するラッパーとしてその名を広めた。シャッター街で、この国の腐りきった現状をフリースタイルでラップする姿は、映画史に残るシーンとして今も名高い。

サウダーヂ,画像

空族はその後もタイ・ラオスオールロケ『バンコクナイツ』(16 年)、仏教をテーマに据えた『典座 -TENZO-』(19 年)と変わらず規格外の作品を制作し続けている。そして、来るべき『サウダーヂ』の続編的な作品も現在、山梨で釣りをしながら構想中だという。今後の空族の動向を待ちつつ、10 年後の『サウダーヂ』をデジタルリマスター版で是非、お楽しみ頂きたい。

『サウダーヂ デジタルリマスター版』予告


あらすじ

山梨県・甲府。人通りもまばらな中心街、シャッター通り。
HIPHOP グループ「アーミービレッジ」のクルー・猛は“派遣”で土方として働き始める。そこで、土方ひとすじに生きて来た精司や、同じく派遣されてきた、タイ帰りだという保坂に出会う。タイパブに連れて行かれ盛り上がる精司や保坂に違和感を覚え、やがて外国人を敵視するようになる猛はある行動に出る…

作品情報

『サウダーヂ デジタルリマスター版』 2021 年/35mm→DCP/5.1ch/167min
監督:富田克也 脚本:相澤虎之助/富田克也 撮影:高野貴子 録音・音響効果:山﨑厳
助監督:河上健太郎 編集:富田克也/高野貴子
エグゼクティブ・プロデューサー:笹本貴之 プロデューサー:伊達浩太朗/富田智美
制作:空族/『サウダーヂ』製作委員会 配給:空族
©2021 kuzoku
出演:鷹野毅、伊藤仁、田我流、ディーチャイ・パウイーナ、尾﨑愛、工藤千枝、デニス・オリヴェイラ・デ・ハマツ、イエダ・デ・アルメイダ・ハマツ、野口雄介、村田進二、亜矢乃、熊田ちか、中島朋人(鉄割アルバトロスケット)

公式HP:https://www.saudade-movie.com/

2021年10月23日(土)より
K’s cinema にて公開!
以降全国順次

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