米林宏昌監督がスタジオジブリ退社後に初めて手掛けた長編アニメーション映画「メアリと魔女の花」(公開中)が、世界155の国と地域で公開されることが決定した。英語吹き替え版声優には、大物俳優が参加を予定しているという。

 「借りぐらしのアリエッティ」(2010)、「思い出のマーニー」(14)で知られる米林監督の最新作で、同じジブリ出身のプロデューサー・西村義明氏が設立したスタジオポノックによる第1回長編作品。7年に1度しか咲かない禁断の花「夜間飛行」によって一夜限りの不思議な力を手にし、魔法世界の大学に入ることを許された少女メアリ(杉咲)が、ある嘘をついたことで大騒動を巻き起こす姿を描いた。

 2016年12月15日に行われた製作発表会見では、30秒の特報映像が披露。同映像に英語字幕をつけ、スタジオポノックのYouTubeで配信したところ、アメリカ、イギリス、フランス、オーストラリア、中国、韓国、南米、中東、アフリカ諸国などの配給会社やエージェントから、ポノックへのオファーが殺到した。

 世界公開の吉報を受け、西村氏は「前作『思い出のマーニー』でフィンランドの映画祭に参加したときに、5歳くらいの女の子が緊張しながら米林監督にサインを求めてきました」と思いを馳せつつ、「監督が描き終えた『マーニー』の絵を見て、大喜びしていたその子の笑顔が『メアリと魔女の花』の原動力です」と明かす。そして「『メアリ』が日本だけでなく世界中の方々、3DCG作品ではなく初めて日本の手描きアニメーションに触れる子どもたちにも、愛されることを期待しています」と語っている。