ケネス・ブラナーが製作・監督・主演を務め、ジョニー・デップ、デイジー・リドリー、ジュディ・デンチら豪華キャストが共演した「オリエント急行殺人事件」のポスターが完成した。煙を吐きながら走行するオリエント急行と、その前を歩く主人公の姿が収められ、「その日、一等車両は容疑者で満室でした」という意味深なキャッチコピーが添えられている。

 映画は、アガサ・クリスティの同名小説をベースに映画化したもの。トルコ発フランス行きの寝台列車オリエント急行で、尊大な富豪ラチェットが刺殺される。目的地以外は共通点のない教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人、車掌が、列車内の密室殺人事件に巻き込まれ、乗り合わせた名探偵エルキュール・ポワロが、事件の謎に挑む。

 主人公の名探偵ポアロをブラナー監督、事件の被害者ラチェットをデップが演じるほか教授役にウィレム・デフォー、公爵夫人にデンチ、家庭教師にリドリー、宣教師にペネロペ・クルス、未亡人にミシェル・ファイファーが扮する。製作にはブラナー監督のほか、巨匠リドリー・スコットらが名を連ねた。ハリウッドの主役級キャストが結集する今作を率いたブラナーは、撮入前の気持ちを「これだけの顔ぶれが勢ぞろいすると考えて、首筋の毛が逆立つような気がした」と述壊している。

 原作小説はこれまで、第47回アカデミー賞で6部門にノミネートされ、イングリッド・バーグマンに助演女優賞をもたらした「オリエント急行殺人事件」(1974)をはじめ、幾度となく映像化されてきた。それでもブラナーは、「新たなアプローチを見つけること」を目指したと話し、「私たちは自分たちのバージョンに落ち着きたいと思っていた。だからこそ、一流のストーリーは何度も伝える価値があると思っている」と改めて映像化する意味を語っている。

 また、物語の舞台となる列車に関して「エキサイティングで、魅力に満ち、ロマンがあり、しかも破壊的にもなり得る。速いスピードで移動し、孤立状態を生み、危険な場所でもあるから、閉所恐怖症を引き起こすような閉ざされた環境となり、そのなかで人々はためされ、神経をすり減らす。そして、良くできた物語の要素であるドラマや対立が生じる」と、ミステリーを語る上で「順応性のある環境」であると絶賛している。

 「オリエント急行殺人事件」は、12月8日から全国で公開。