入江悠監督がメガホンをとり、大森南朋鈴木浩介桐谷健太がトリプル主演を務める映画「ビジランテ」の追加キャストが発表され、「劇場版 お前はまだグンマを知らない」(7月22日公開)、「関ヶ原」(8月26日公開)といった話題作への出演が相次ぐ吉村界人、「風に濡れた女」の間宮夕貴、「ジムノペディに乱れる」の岡村いずみの参戦がわかった。あわせて、劇中で熱演を披露する吉村らの姿をとらえた場面写真を、映画.comが入手した。

 本作は入江監督が、地元の埼玉・深谷を舞台に紡ぐオリジナル作品。高校時代に失踪した長男・一郎(大森南朋)、市議会議員で町の自警団団長でもある次男・二郎(鈴木浩介)、デリヘル業雇われ店長の三男・三郎(桐谷健太)というアウトロー三兄弟が、憎む父親の死をきっかけに再会する姿を通じ、地方都市の暗部を浮き彫りにする。

 二郎とともに地元の自警団の一員として活動する石原陸人役を演じた吉村は「僕は、オーディションの時から、陸人は僕しかいないんだ! と強く思っていました。だから決まった時は一人小さく頷きました」と役に懸ける並々ならぬ思いを告白。「入江監督のようにオリジナルでこういう作品をやる監督はいま稀有(けう)ですし、こういったテイストが僕は好みでもあるので、ここで他の作品とも、先輩方とも、勝負するんだと、冷静に想像しました。冷静と情熱の間で、胸騒ぎがしてました」と語っている。

 一郎と共にヤクザから逃げているサオリ役に挑戦した間宮は「1月の撮影、己との戦いはありますが、寒さとの戦いも激しく、キャスト、スタッフ、命を削って撮影しました」と、大森との激しい濡れ場も経験した日々を振り返った。そして「入江悠監督の世界に入って今までの人生をかき乱されました。こだわりの強さ、粘り強さ。現実なのか映画の世界なのかわからない状態で五感を研ぎ澄ました作品です。この作品に出合ったことで私は大きく変われた自信があります」と胸中を吐露し「皆様も心が震えて、燃えてグチャグチャにかき乱されて欲しいです」とアピールしている。

 「入江監督の『太陽』の長回しのシーンに心を射抜かれ、いつかご一緒できたらなと思っていたので、お話をいただいた時は本当に嬉しかったです」と喜びを爆発させる岡村。三郎のデリヘル店で働く風俗嬢・亜矢という役どころについて「大変ではありましたが、監督の熱い思いを感じ、喜びと、なんとか食らいついてやる、という気持ちで挑みました」と明かす。そして「厳しい寒さの中、スタッフキャストのみなさんと必死で生きた日々は、過酷ながら幸せな時間でした。みなさんにどう受けとってもらえるのか、楽しみでなりません」とコメントを寄せている。

 「ビジランテ」は、12月9日から東京・テアトル新宿ほか全国で公開。