女性アイドルグループ「仮面女子」が出演する映画シリーズ第12弾「冬の糸」の完成披露試写会が7月21日、都内で行われ、主演の窪田美沙(仮面女子)、共演の具志堅用高、杉浦文紀、桜のどか、メガホンをとった外山文治監督らが舞台挨拶に出席した。

 寂れた冬の漁村を舞台にした短編。父子家庭で育った舞子(窪田)は、母親のように感じていた姉・祥子(桜)の他界をきっかけに、時間が止まったような日々を過ごしていた。漁師をしていた父(具志堅)もまた、家に閉じこもるように。舞子は姉の婚約者だった泰行(杉浦)が喪失感を埋めようともがき続ける姿に感化され、限りない喪失の中に希望の糸を紡ぐため、父に頼み込み冬の海に船を出す。

 “父親役”に挑んだ具志堅だが、開口一番「何も出来ない自分が、一生懸命やった気もするんだけど。まあ、見てください」と控えめにアピール。役づくりを問われると「なんでもそうだけど、真剣にやること。現役の時からそうだし、バラエティ番組でも真剣にやってきた」と真摯に答えたものの、「ただ、セリフが長くなかったから良かったね。ちょうど、セリフの短さと演技が噛み合った」とおどけてみせ観客の笑いをさらった。

 それでも、「(自身も)小さいころから沖縄の海で育ったし、親父は漁師だったから、スッと入りやすかった」といい、「今までの(芝居の)なかで、一番良く出来ていると思います」と胸を張る具志堅。続けて仮面女子メンバーを「彼女たちはすごいね。若いのに体を張っているところは認めます」と称賛していた。

 さらに芳根京子主演の短編映画「わさび」などでも知られる外山監督は、「家族」をテーマに据えたことについて「もともと僕は人間ドラマを描くタイプ。本シリーズでここまで骨太のテーマに挑んだ作品はなかったと思ったし、みなさんと真剣勝負ができればとこのテーマにしました」と説明。ヒロイン・舞子役で主演を飾った窪田も「ものすごく真剣に向き合い、納得いくまで何度も撮り直しました。スタッフ、キャストの皆さんに支えられて、本当の家族のようになりました」と晴れやかな表情で、「見どころは全部です! 最初の1秒から最後まで見逃さずに!」とはつらつとアピールした。

 この日はほか、坂本舞菜、楠木まゆ、北村真姫、松木威人も登壇した。