米林宏昌監督がスタジオジブリ退社後に初めて手掛けた長編アニメーション映画「メアリと魔女の花」の大ヒット舞台挨拶が7月25日、東京・TOHOシネマズ六本木で行われ、米林監督と杉咲花が登壇した。この日は観客とともに改めて本編を鑑賞し、主題歌となった「SEKAI NO OWARI」の楽曲「RAIN」を全員で合唱した杉咲。「皆さんがどういう表情で映画を見ているのか気になってキョロキョロしそうになりました(笑)。隣に座っていた女の子2人がじーっとスクリーンを見ていて、嬉しかったです」と心境を明かしていた。

 今作は、7年に1度しか咲かない禁断の花「夜間飛行」によって一夜限りの不思議な力を手にし、魔法世界の大学に入ることを許された少女メアリ(杉咲)が、ある嘘をついたことで大騒動を巻き起こす姿を描く。7月8日に封切られ、公開12日目で観客動員100万人を突破し、世界155の国と地域で公開されることが決定。この一報を嬉しそうに聞いていた杉咲は「愛情を持って作品に携わらせていただいているので、たくさんの方に見て頂けるのが一番幸せなこと。もっともっと多くの方に見てほしい」とアピールに努めていた。

 この日は質問コーナーが設けられ、杉咲は観客に「一番好きなキャラクターはなんですか?」と言葉を投げかけた。一番人気はやはりメアリだったが、フラナガンが不人気だったことを知り「私は一番好きなキャラなんですよ」とフォローし、米林監督は「面白かったですか?」とド直球の質問。「怖くなかったですか? 大丈夫?」と恐る恐る問いかけていたが、場内から大きな拍手が巻き起こると、安どの表情を浮かべていた。

 続いて、映画を鑑賞した少年から「メアリのように嘘をつくことはありますか?」と聞かれた杉咲は、「知ったかぶりをすることはあります」と告白。「タクシーに乗っていた時、全然道に詳しくないのに『どっちの方向から行きますか?』と聞かれたら『どっちがいいですかね』と応えちゃって。すぐにバレちゃいました(笑)」とほほ笑ましいエピソードを披露した。そして「女優や監督になるには?」と問われて、杉咲が「元々ドラマが大好きで、ひとつの期間にやっている作品を全部見ることも。そして見るだけじゃなくて自分でやりたいと思うようになったんです」と女優への道程を説明すると、米林監督は「まずは『なりたい』と思うところから始まると思う。あとは努力と運が大切かな」とエールを送っていた。

 やがて「絵が上手くなるにはどうすればいいですか?」という質問に「まずは色々なものを見て、自分の中に感動として取り入れる。正直に描くこと」とアドバイスした米林監督は、急きょステージ上でメアリの似顔絵を描くことに。一緒に登壇していた“メアリちゃん”をモデルにスラスラと描き始めると、「絵は得意です。自画像も描いたりすることも」という杉咲も挑戦することになった。突然の依頼にもかかわらず米林監督のイラストは、観客からため息がもれるほどのクオリティ。やがて杉咲は「アニメのキャラは難しいです…」「(出来栄えは)40点くらいかな」と可愛らしいイラストを披露していた。