裏社会の男たちの抗争を題材にした北野武監督作「アウトレイジ」シリーズの完結編「アウトレイジ 最終章」が、第74回ベネチア国際映画祭(8月30日〜9月9日)のクロージング作品に決定した。

 本作は、北野監督がビートたけし名義で主演も兼ねるシリーズ最終作。前作「アウトレイジ ビヨンド」(2012)で描かれた、関東の山王会と関西の花菱会という2つの暴力団組織の巨大抗争後、韓国に渡った大友(たけし)は日本と韓国を牛耳るフィクサー、張会長のもとにいた。そんななか、花菱会幹部の花田が張会長の手下を殺してしまい、張グループと花菱は緊張状態へと突入。激怒した大友は、全ての因縁に決着をつけるため日本に戻ってくる。

 「アウトレイジ 最終章」は、同映画祭の開催最終日である9月9日の授賞式後、世界最速のワールドプレミアとして上映。北野監督とベネチア国際映画祭の関わりは深く、これまでにも第54回開催時に「HANA-BI」が最高賞である金獅子賞、第60回では「座頭市」が監督賞にあたる銀獅子賞を獲得。また「アウトレイジ」シリーズとしては、第1作が第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門、第2作「アウトレイジ ビヨンド」が第69回ベネチア国際映画祭コンペティション部門にて上映されており、3部作全てが“世界三大映画祭”でお披露目されるという快挙を果たした。

 クロージング作品決定の一報を受け、公式上映にも参加することになった北野監督は「映画祭のクロージング作品として『アウトレイジ』シリーズの最終章とはまさにぴったり、願ったり叶ったりだね。いつものことながら観客の反応が楽しみだな」と喜びの声。また森昌行プロデューサーは「招待作品の中でもオープニング作品と並ぶクロージング作品という格別な扱いをして頂いたことを素直に喜んでおります。今回の招待は改めて北野作品の海外での人気を象徴するものと受け止めております」とコメントを寄せている。

 「アウトレイジ 最終章」は、10月7日から全国公開。