住野よる氏のベストセラー小説を映画化した「君の膵臓をたべたい」が7月28日、全国322スクリーンで公開初日を迎え、ダブル主演の浜辺美波と北村匠海、共演の北川景子小栗旬、メガホンをとった月川翔監督が東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズでの舞台挨拶に出席した。

 緊張の面持ちで登壇した浜辺は、「足が震えて、誰ともしゃべれないくらい緊張していました。それくらい今日は大切な日」と真摯に明かす。北村も「緊張していないつもりでしたが『初日おめでとう』と言われどんどん緊張し、自分でも何を言っているのかわからないくらい。主演は初めてなので、嬉しい気持ちでいっぱいです」と喜びを弾けさせ、小栗は「(公開から)2週間経った『銀魂』は置いておいて、これからはこっちの宣伝を」と話し場内を沸かせた。

 この日はプロモーションを駆け抜けた浜辺&北村をねぎらうサプライズ映像が上映。「Mr.Children」による主題歌「himawari」にのせ、移動距離1万1510キロ、205時間に及んだ活動の一部始終が映し出された。はじめは恥ずかしさからか照れ笑いを浮かべていた浜辺だったが、その瞳には次第に涙が溜まっていった。

 映像が終わり、涙を拭う素振りを見せた浜辺は「温かい言葉が書かれたパネルを持ってくださっている方々もいて……。当時の気持ちを思い出して、胸が熱くなりました」と感激の面持ち。北村も「思わず、危ないところでした。すごく長かったようで短かったような、そんな時間。僕ら2人だけでなく、宣伝スタッフの方々に支えられて、この作品を伝えられたかなと思います」と充実の表情を見せた。

 ダブル主演の2人を温かく見守った北川は、「船に乗ったり、こんなにあちこち回っていたんだね」と目を丸くし、「本当に曲が良い! 泣きそうになりました」とほほ笑む。小栗は「205時間ってすごいですよ。僕は絶対にやりたくない(笑)。超きつい。偉い。自分のこれからの仕事態度を改めたいと、強く思う映像でした」と感心しきりで、月川監督は「ここ数カ月で2人があっという間に大人になっている。たくさんの人に出会って成長していると思うと、感慨深いです」と目を細めていた。

 そして北川から浜辺へ、小栗から北村へひまわりの花束が贈呈された。北村は「小栗さんとまた、同じ役をできることが嬉しかった。これからも素敵なキャストの皆さんと、素敵な映画をつくっていくと誓いました」と決意を新たに。浜辺は「とても未熟だと感じることが多く、人より不器用なぶん、本当に不安が大きかった」と再び涙を拭ったが、最後は「みなさんがあたたかく支えてくれて、この作品に出会えたことを感謝しています。私はやっぱり、『君の膵臓をたべたい』。ありがとうございました!」と晴れやかな笑顔で締めくくっていた。