芥川賞作家・中村文則氏のサスペンス小説「去年の冬、きみと別れ」が映画化され、「EXILE」「三代目J Soul Brothers」の岩田剛典が主演することがわかった。心にトラウマを抱える新進気鋭のルポライター・耶雲恭介役で、本格サスペンスに初主演。「この作品できっと見た事のない俳優としての新たな姿を見せられると感じています」と新境地開拓に期待を込め、「自分にとって挑戦でもある難しい役柄ではありますが、皆さんに楽しんでいただける作品になるよう、この猛暑の暑さに負けないくらい熱く、燃えていきたいと思います」と気炎を上げた。

 「土の中の子供」「掏摸(スリ)」「悪と仮面のルール」などで知られる中村氏の、“キャリア最高傑作”と称される同名小説が原作。恋人との結婚を間近に控え、本の出版を目指すルポライター・耶雲が目を付けたのは、盲目の美女が巻き込まれた焼死事件と、その事件の容疑者である天才写真家・木原坂雄大だった。「何かがおかしい」。取材を進め真相に近づくにつれ、いつの間にか耶雲は抜けることのできない深みにはまっていく。

 「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」などで輝きを放った岩田だが、オファー当時を「大変なお話を頂いてしまったなと率直に感じました」と語る。「これだけ重厚感のある作品にまだ出合っていなかったというのもありますし、この役を演じることは自身にとってはチャレンジですが、その分得るものも大きいと感じ、オファーを受けさせて頂きました」と振り返り、「全てを賭けて臨まないと演じられないと感じるくらい、複雑かつやり甲斐のある役どころなので、とにかく没頭して撮影に臨んでいきたい」と並々ならぬ意気込みを明かした。

 さらに共演陣にも豪華キャストが結集。山本美月が耶雲の婚約者・松田百合子、北村一輝が耶雲に取材を提案する週刊誌編集者・小林良樹、斎藤工が取材対象者である写真家・木原坂、浅見れいなが木原坂の姉・木原坂朱里を演じる。「犯人に告ぐ」「グラスホッパー」の瀧本智行監督がメガホンをとり、「無限の住人」の大石哲也が脚本を執筆している。

 充実の陣容での映画化に、原作・中村氏は「素晴らしい方々に演じていただけて光栄です。映像化不可能と言われていたミステリーですが、脚本を読んだ時に『この手があったか!』と感心してしまいました。大変楽しみにしています」とコメントを寄せた。「去年の冬、きみと別れ」は7月2日〜8月中旬に撮影され、公開は2018年春を予定している。