人気女優の土屋太鳳芳根京子が、佐藤祐市監督がメガホンをとる「累 かさね」に主演し、初共演を果たすことが明らかになった。ともにNHK連続テレビ小説で主演(土屋は「まれ」、芳根は「べっぴんさん」)を経験した、“朝ドラ”女優の先輩・後輩が、キスを引き金に顔が入れ替わるという難役に挑む。

 累計発行部数180万部を突破する、松浦だるま氏の同名人気漫画(講談社「イブニング」で連載中)が原作。伝説の女優を母に持つ淵累(ふち・かさね)は、天才的な演技力を持って生まれながらも自らの醜い容姿に強いコンプレックスを抱いて生きてきた。一方、舞台女優の丹沢ニナは、美貌に恵まれながらも女優として花開かずにいた。そんな2人が、キスをすると顔が入れ替わる不思議な口紅に導かれて出会ったとき、運命の歯車が動き出す。

 顔が入れ替わるという設定を踏まえ、2人は1人2役(=2人1役)に臨んでいる。土屋は丹沢ニナとニナの顔をした累、芳根は累と累の顔をしたニナ。まさに“二人三脚”で8月4日から撮入する土屋は、「芳根さんの瞳は近くで拝見すればするほど本当にキラキラと美しくて、多くの人に愛され守られている方なのだなと実感します。そんな芳根さんと演技とはいえ入れ替わってよいのだろうかとドキドキしていますが、同時にとても光栄ですし、すごく楽しみでもあります」と話している。

 対する芳根は、愛らしい顔立ちからは想像もつかない累の容貌に近づくべく、強烈な特殊メイクを施す。土屋に対しては、「小柄でほんわかしているのに、ものすごくパワーのあふれる方で、とても心強いです。『頑張ろうね』と優しく手を握ってくださって嬉しかったです。たくさん頼ってしまうと思いますが、支え合いながら累とニナを作りあげられるよう私も頑張ります」とコメントを寄せた。

 「ストロベリーナイト」シリーズなどを手がけ、細やかな人間描写を得意とする佐藤監督は、土屋と芳根について「きっとおふたりは今が役者としても人としても伸び盛りで、何でも吸収できるし、それをすぐに表現したい、何にでも挑戦したい。その思いがあふれている、そう感じました」と語る。さらに、「とても可愛らしいおふたりが、どんな醜い争いの芝居をするのか? どんなエゴイスティックな心をさらすのか? どんな化学反応が起こるのか? 監督として、楽しみながら立ち向かっていきたいと思っています」と共闘を誓った。

 プロデューサーの上原寿一氏は、清純派として活躍する2人とは正反対のドロドロとした役を演じさせてみたいと考え、今作を企画したという。それだけに、「1人2役でもあり、2人1役でもある本当に難しい役だと思うので、おふたりのためにも『日本アカデミー賞主演女優賞』W受賞を獲れるような作品にしたいです」と強い意気込みをのぞかせている。

 「累 かさね」は、2018年に全国で公開。