第36回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)の「PFFアワード2014」で、「ネオ桃太郎」がジェムストーン賞(日活賞)を受賞した新鋭・小田学監督の長編デビュー作「サイモン&タダタカシ」が、2018年春に公開されることが決定。あわせて、ダブル主演を飾る阪本一樹と須賀健太の姿をとらえた場面写真がお披露目された。

 第24回PFFスカラシップ作品として製作された本作は、工業高校に通う2人の男子高校生・サイモン(阪本)とタダタカシ(須賀)を主人公としたロードムービー。卒業後は大学に進学するサイモンと、実家の工場を継ぐ親友のタカシ。男だらけの生活に焦ったタカシが、サイモンと共に“運命の女”を探すための旅に出るさまを描く。

 第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストのフォトジェニック賞を受賞した阪本が演じるサイモンは、タカシに淡い恋心を抱いてしまうという難しい役どころ。本作で映画初出演&初主演だったため「演技指導は1、2回しか受けたことがなかったのでとても不安でしたが、やるからにはがむしゃらに自分を見せれればいいなと思いました」と撮影を振り返っている。そして「物語の始めは男子高校生のくだらないことで盛り上がったり、仲のいい2人が描かれているのですが、話が進むにつれて自分が思っていたことと全く違う結末に進んでいって凄く面白い脚本だと思いました」と小田監督が紡いだ物語に魅了されたことを明かし「普段感情を出さないサイモンが、物語の終盤で感情が溢れでるところ」に注目して欲しいと語っている。

 「『この映画はどんな映画になるんだ?』というのが初めて脚本を読んだ時の素直な感想」だという須賀は「小田監督がどう具現化していくのかとても興味深く思いワクワクしたのを覚えています」と述懐。また、所属事務所・ホリプロの後輩でもある阪本について「撮影を通して阪本君の持つ空気感がどんどん変わっていくのを1番近くで感じてそれが楽しく、撮影が終わる頃には“謎の親心”が生まれていました(笑)」と共演を喜んでいる。

 「阪本君は、お芝居自体初めての上に、男の友達を好きになる役を演じるのはかなり難しかったと思います」と話す小田監督。「撮影初日には何かが吹っ切れたように楽しそうに演じていて、しっかりと阪本君のサイモンを見つけることができたんだと思いました」と辛抱強く稽古に臨んだ阪本を賞賛した。一方、須賀の演技に対して「やはりキャリアを積み重ねてきてるんだな、と感動しました。とにかく理解が早く、引き出しも沢山あり、僕の指示にすぐに対応してもらえ、思っていた以上のお芝居をしてもらえました」と舌を巻いた様子。「この映画を作るにあたって、物語よりも、“サイモン”と“タダタカシ”を見て、『なんかいいコンビだなー』って思ってもらえれば成功なんだ、と思えた事が阪本君、須賀君で良かったと思えた一番の事でした」とコメントを寄せている。

 「サイモン&タダタカシ」は、9月16日から開催される第39回PFFのクロージング作品として初披露される。18年春から東京のシネ・リーブル池袋ほか公開。