映画「関ヶ原」の原田眞人監督と、島左近役で出演した平岳大が8月8日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見した。原田監督は通算5度目で余裕の表情。一方の平は、「しょっちゅうテレビでは見ていたけれど、まさか自分が出るとは。光栄です」とうれしさにほおを紅潮させた。

 原田監督は第一声で、ロケ地の滋賀・長浜などが台風5号による豪雨で大きな被害を受けたことについて「地元の皆さんもエキストラで500〜600人が参加してくれた。谷や渓谷が流されてしまっていたら痛ましく思う」と悼んだ。

 平とともに外国人記者に対し、英語で応対。作品を経るにつれ、出演者が多くカット割りが速くなっていることを指摘されると、1999年の「金融腐蝕列島[呪縛]」が原点とし「黒澤明監督のように大勢の人物を登場させ、いつか『七人の侍』のような作品を作ることを目指していた。この10年は『関ヶ原』に向けた準備をしてきた感じ」と説明した。

 平は左近の役づくりについて問われ、「セリフや脚本より、身なりや顔の傷、長髪といった外側の部分で監督からヒントをもらった。リハーサルが始まって数日で自分の中で役を膨らませることができ、年老いた役は試行錯誤だったがやっていくうちに自然になっていった」と満足げ。原田監督も、「岡田准一石田三成がパーフェクトなので、それにきっ抗するような役に品格をもたらすためにアプローチした。意外性も含め新たなスターを発見するかもしれないよ」と太鼓判を押した。

 戦国時代の終えんを告げた関ヶ原の戦を現代に放つことの意義を問う意見も。原田監督は、「今の政局はどこへ向かっているのか。三成のキャラクターは軽んじられ、ネガティブなとらえ方をされるが、彼は決してブレなかった。考え方も現代的だし、今日の我々に通じるものがある。今の日本に必要とされている人物なんです」と熱弁をふるった。

 「関ケ原」は8月26日から全国で公開される。