特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」で初代ゴジラを演じた俳優・中島春雄さんが8月7日、肺炎のため88歳で死去。米ニュース専門放送局CNN、英公共放送局BBC、米ニューヨーク・タイムズ紙、英ガーディアン紙などの大手メディアをはじめ、米バラエティ、米ハリウッド・レポーターなど世界の有力映画サイトが一斉に報じ、その影響力の大きさが改めて示される形となった。

 英ガーディアン紙は、「ゴジラ」シリーズがハリウッドでもフランチャイズ化されたことに触れ、「中島さんの後に多くの俳優が怪獣を演じ、また、コンピューターアニメーションで描かれたが、多くのファンは中島さんこそがゴジラの決定版であると信じている」と報じ、中島さんが2014年に残した「私がオリジナルで本物です。私のゴジラが最高でした」という誇りに満ちたコメントを掲載している。

 中島さんは、1929年1月1日に山形で誕生。50年に東宝に入社後、「太平洋の鷲」(1953)など様々な映画にスタントマンとして出演。1954年に製作された「ゴジラ」でスーツアクターとして名を馳せ、「空の大怪獣ラドン」(1956)でラドン/メガヌロン、「キングコングの逆襲」(67)でキングコング役、円谷プロダクション初のテレビ特撮作品「ウルトラQ」で怪獣ゴメス役を演じるなど活躍。「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」(72)で、ゴジラのスーツアクターを引退した。

 BBCによれば、中島さんは今年に入ってからのインタビューで、コンクリート製の初代ゴジラの着ぐるみは重さ約100キロで、スーツのなかは摂氏60度ほどにもなったと明かしており、当時の苦労をうかがわせていた。