「神奈川芸術大学映像学科研究室」「東京ウィンドオーケストラ」の新鋭・坂下雄一郎監督がメガホンをとった「エキストランド」の公開日が11月11日に決定。あわせて、主演の吉沢悠、共演の戸次重幸前野朋哉、新たに参戦が発表された「はんにゃ」の金田哲らの姿をとらえた場面写真、映画の撮影現場のイラストがユニークなティザービジュアルが公開された。

 映画は、過去の大失敗から映画を撮れなくなったプロデューサーが、映画で地元を盛り上げたいと思っている市民を騙し、自分の成功のためだけに製作を画策する。横暴な立ち居振る舞いのプロデューサーに対し、当初は言われるがままだった市民だったが、クランクアップ当日に利用されていることに気づき、一矢報いようと前代未聞の計画を企てる。場面写真は、ロケ地となった「えのき市」の人々が極悪プロデューサーに利用されているとは露知らず、撮影隊を大歓迎する光景などを写したものだ。

 主人公のプロデューサー役を吉沢が演じるほか、戸次が映画監督役、地元の観光職員役として前野が出演。今回参戦が明らかになった金田は、吉沢扮するプロデューサーのために奔走する市民映画スタッフという役どころだ。そのほか、「恋の渦」の後藤ユウミ、「いたくても いたくても」の嶺豪一、「こっぱみじん」の中村無何有、「黒い暴動」「サラバ静寂」(18年公開)などで監督としても活躍する宇賀那健一、鷲尾英彰、長野こうへい、仁科貴、棚橋ナッツ、古川一博、芹澤興人の出演もわかった。

 「『エキストランド』は地方での映画撮影の話ですが、映画の内輪話ではなく、いわゆる地方創生の課題(問題点)をテーマに製作しました」と明かした田中雄之プロデューサーは、本作のために約2年半をかけて全国のフィルムコミッションへ取材を敢行。やがて、地方創生をテーマに研究を行う宮崎大学地域資源創成学部の講師に着任するほど、思い入れの深い作品となったようだ。「地方創生という言葉が気軽に使われる現在ですが、本当に地方のためになっているのか? なぜ、地方は東京から映画を誘致をするのか、それは本当に意味があるのか、もう一度、呼ぶ側も行く側も考える必要があるのではないかと思います。ぜひ、地方の方にこそ見ていただきたいと思っています」とコメントを寄せている。

 「エキストランド」は、11月11日から東京・渋谷ユーロスペース、長野・上田映劇ほか全国順次公開。なお、クラウドファンディングのプラットフォーム「MotionGallery」(https://motion-gallery.net/projects/extrand)で劇場公開に向けた支援を募る(8月11日午前10時から受け付けを開始予定。10月2日まで実施)。支援額に応じたリターンとして、エンドロールへのクレジットをはじめ、製本台本や特製Tシャツなどを用意している。