菅田将暉とヤン・イクチュンがダブル主演し、寺山修司の長編小説を2部作で映画化した「あゝ、荒野」の公開を記念し、写真家・森山大道氏が同作の登場人物、舞台となっている新宿の街をとらえた写真集の発売(10月6日)が決定。あわせて、東京・Bギャラリー(ビームス ジャパン 5F)で、写真展(9月29日〜10月15日)が開催されることになった。

 1960年代後半の日本のアングラ文化を生み出した寺山が、66年に発表した唯一の長編小説を、「二重生活」の岸善幸監督が実写映画化。ボクシングジムで出会った少年院あがりの新次(菅田)と、きつ音と赤面対人恐怖症に悩むバリカン(ヤン)がボクシングを通じて育む奇妙な友情、周囲の人々との人間模様を、時代設定を2021年に変更して描く。

 生前の寺山と親交があった森山氏が手がけた写真集「あゝ、荒野」は、映画の撮り下ろし写真、新宿の風景を切りとった既存の作品で構成されたもの。60年代の写真を数多く含み、映画のヒロイン・木下あかりを被写体にした新作も収録されている。211枚のプリントを挿入し完成させた本著は、言葉と写真が互いに熱く反応し合い、寺山が創造した小説の情景をみごとに表現している。

 Bギャラリーでの展示は、6年ぶり2度目となる森山氏。同展では写真集に収められた作品の展示、販売を行う。また、「あゝ、荒野 前篇」の公開初日となる10月7日には、森山氏、木下、笹目浩之プロデューサー、町口覚氏が登壇するサイン会付きのトークイベント(17時〜18時30分、先着30人)の開催も決定した。

 写真集「あゝ、荒野」は、10月6日発売。価格は2500円(税抜き)。「森山大道 写真展『あゝ、荒野」は、9月29日〜10月15日に東京・Bギャラリーで開催。映画「あゝ、荒野」は、前篇が10月7日から、後篇が同21日に連続公開される。