国際アニメーションフェスティバル「GEORAMA 2017-18 presents ワールド・アニメーション『長編アニメーションの新しい景色』」の開催が決定し、上映ラインナップ28作品が発表された。長編19本、短編9本で、「新感染 ファイナル・エクスプレス」を手がけたヨン・サンホ監督の初長編アニメ「豚の王」、ミシェル・ゴンドリーの異色作「背の高い男は幸せ?」など多彩な作品がそろう。米インディペンデント界を代表するアニメーション作家ドン・ハーツフェルトの最新作「明日の世界II 他人の思考の重荷」のジャパンプレミアをはじめ、7作品が日本初上映、1作品が世界初上映となる。

 「GEORAMA」は、2014年に吉祥寺バウスシアターはじまった国際アニメーションフェスティバル。第3回となる今回は、メイン企画として、「21世紀のアニメーションがわかる本」(フィルムアート社刊)を手がけた土居伸彰氏(新千歳空港国際アニメーション映画祭フェスティバル・ディレクター)が選んだ世界各国の長編アニメーションを上映する。

 上映プログラムは6部門で構成。アジア各国の新しい才能を紹介する「アジアの新しい景色」部門は、“イランの宮崎駿”と謳われるアリ・ノーリ・オスコーイエの長編「天国から見放されて」が日本初上映。このほか「あゝ、荒野」のヤン・イクチュンが声優を務めたサンホ監督作「豚の王」、リュウ・ジアン監督の初長編「PIERCING I」など5作品が選出されている。

 アニメーションの枠を超えて活動する“野性の才能”を持つ監督に迫る「アメリカ大陸の新しい野生」部門では、シアトルの奇才クライド・ピーターソン監督作「トーリー・パインズ」のジャパンプレミアを実施。ピーターソン監督の来日が決まっており、上映会では監督本人によるライブ演奏やトークコーナーも予定されている。

 ヨーロッパアニメの最前線を紐解く「ヨーロッパの新しい風」部門は、日本初上映となるチェコの人形アニメ「さかなの子、リトル」など3作品。「リ=ディスカバリング・クラシックス」部門は、「ロジャー・ラビット」のアニメーション監督として知られる伝説のアニメ作家、リチャード・ウィリアムスのドキュメンタリー「パーシスタンス・ オブ・ヴィジョン リチャード・ウィアムスと幻の長編」がジャパンプレミア上映される。

 「ベスト・オブ・GEORAMA」部門には、ゴンドリー監督が米言語学者ノーム・チョムスキーのインタビューをアニメーションドキュメンタリーとして構成した「背の高い男は幸せ?」がラインナップ。さらに特別プログラムとして、ハーツフェルト最新作「明日の世界II 他人の思考の重荷」をはじめとする短編作品を特集。ポール&サンドラ・フィエリンガーが手がけた「イライザから私たちへ」が世界初上映される。

 「GEORAMA 2017-18 presents ワールド・アニメーション『長編アニメーションの新しい景色』」は、18年1月13〜26日に東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで開催。全ラインナップ等の詳細は、公式サイト(http://newdeer.net/world-animation/)で発表されている。