一度見たら忘れられない奇妙で笑える短編アニメーションを集めた人気イベントの5周年を記念した初の全国ツアー「変態(メタモルフォーゼ)アニメーションナイト ザ・ツアー:セレブレート」が12月22日、東京会場のなかのZEROで開催された。30本以上の短編アニメーションの上映と共に、過去のイベントで話題を集めた3名の作家が来日し、個性豊かな作品を紹介した。

 アニメーション作家の水江未来と、本イベントのプログラム選定を担当する土居伸彰がMCを務め、世界から集めたユニークなアニメーションの上映と作家によるライブパフォーマンスやトークを楽しむイベント。イギリス出身のピーター・ミラードは、日本アニメ100年を記念する新作プロジェクトを進めているそうで、日本初のアニメーション「なまくら刀」のキャラクターをデフォルメしたサンプル映像を披露。会場の観客に、作品に使用するための音声の呼びかけを依頼し、録音するなど交流を図った。

 韓国出身のホン・ハクスンは、ひたすらウィンクをするかわいらしいうさぎのキャラクターが、一つの円から生まれたといういきさつを100枚以上のスライドを用いてユーモラスに解説。カナダ出身のエイミー・ロックハートは、実写も交えた悪夢的かつシニカルな笑いの作品を上映し、日本語でアフレコするパフォーマンスを行った。

 動画「ゴキブリ体操」がSNSで注目された冠木佐和子も登場し、作品の制作経緯を説明。米国でアニメシリーズ化すると発表され、人間のダンスからトレースしているというゴキブリの動きを今回は観客が躍る姿を録画して用いたいという冠木の要望から、会場で急きょダンスタイムが設けられるなど、大盛り上がりのイベントだった。

 最終日の12月23日は、福岡市総合図書館映像ホール・シネラで開催。プログラムの内容や作家を紹介する予告編が公式HPで(https://www.youtube.com/watch?v=5ayV9nGcFis)で公開されている。