ちょっとしたミスでも、会話のやり取りでも「これだから『ゆとり世代』は……」と言われる。たしかに私が悪いのだけど、その嫌味っぷりについイラッ……

なんでもゆとりって言わないでほしい!!(心の声) 

この「ゆとり世代」というワード、社会に出たらこれまで以上に言われるようになった、と痛感している新社会人も多いのではないだろうか。

どうしても「イラッ」として仕方ないとき、どういうふうに受け答えするのが正解なのだろう? 私たちだって、今はペーペーでも、先輩や上司と渡り合えるようになりたい。さらに「ゆとり世代」レッテルを上塗りするようなことは断じて避けたい……。そこで、20代に聞いたリアルな実例に対して、マナーのプロに対応策を聞いてみた。

今回のお悩み:失敗するたび「ゆとり」……馬鹿にされるのはもうイヤ!

【問い:ある20代のリアルな体験談より】
体調が悪くて少し遅れて出社したところ、「なによ、遅刻するなら電話くらい入れるのが当たり前でしょ。まったくこれだから、ゆとりは困ったものね。私たちの世代はね…(以下略)」と、さんざん嫌味を言われました。

お答えいただいたのは、マナー講師の磯部らんさん。現在、『ゆとり世代』と言われるのは29歳以下。29歳以下のわれわれが、諸先輩がたに「ゆとり世代」と言われたとき、どうすれば良いのだろう?

「新人さんは何か失敗をしたときに、決まって『世代の枠』に当てはめて愚痴を言われます。上司に『これだからゆとりは』と嫌味を言われたときは『ゆとりですから』と素直に受け入れるしかありません」(磯部さん)

むむ、受け入れるとは……具体的には、どういう態度をとれば? 「いっそのこと、開き直るくらいの覚悟でいくのはどうですか」 ……え? 開き直っちゃっていいのですか?

「『最近の若い者は』『新人類が来た』のように、いつの時代も新人さんは上司にレッテルを貼られてきたのです。ちなみに証言にあるケースの場合は、休むのでなければ遅刻は避けて、できれば定時に出社し、早退するのがベスト。苦労してまで会社に来たねという印象を与えられます。もちろん、インフルエンザなど、感染力の強い病気の場合はこの限りではありません」(磯部さん)

なるほど、まずは遅刻をしない、その甘さがよくなかったのですね……。「遅刻してもいい」という開き直りと、「なにをやったって『ゆとりは……』と言われてしまうんだ」という開き直りは別物。失敗は失敗。次回からもう二度とやらない、と肝に銘じて、『ゆとり』というワードには「また来たか」というくらいの気持ちで。

働きやすい環境は、自分で作る

仕事の上での不都合がとても悔しかったとして、悩んで立ち止まっていても状況は一向に変わらない。まずはどうしようもない理不尽なことであっても、しなやかにかわせる術を身につけよう。誰だって最初はとまどったはず。働きやすい環境や活躍の舞台は自分で作るものなのだ。

再び「イラッ」という感情が起こったときは、胸の内で「自分がこの年齢になったときは決してやるまい」と言い聞かせよう。それがきっと私たちの前進する力になるはずだ。

【今回の答え】レッテル貼りはいつの時代もある。開き直ってしまえ。

○磯部らんさん
マナー講師。大手運輸会社にて長年勤務し、都内の研修会社に転職。その後、独立してマナー講師に。現在は企業での新入社員研修、ビジネスマナーセミナーをおこなっている。著書に『イラストでよくわかる 敬語の使い方』『人から好かれる 話し方・しぐさ 基本とコツ』『超入門ビジネスマナー上司が教えない気くばりルール』などがある。

(出典:『ちょうどいいマナー』)

(ヨシザワ)