今、東京だけでコーヒーショップは何軒あるのだろう。各店がそれぞれにこだわりを持ち、品種や焙煎、挽き方、淹れ方を工夫し、最高の一杯を競い合っている。

そんなコーヒー激戦区・東京から、今回は編集M的目線で注目の2店をご紹介したい。

ひとつは故郷・京都への募る想いをコーヒーで表現した店、そして、もうひとつは水出しコーヒーにこだわった店。

『京都をイメージしたブレンド』というコンセプトも面白いが、パッケージもかわいらしくてツボ。こんなプレゼントをもらったら、かなりうれしい。そして、水出しコーヒーについては、単純に「おいしい!」というのがセレクトの理由だ。「コーヒーは苦くて嫌い」という方にこそ飲んでいいただきたい。

京都好きな人、コーヒー好きな人、どちらもぜひ!

プレゼントにうってつけ 京都をイメージしたブレンドコーヒー

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東京都練馬区関町。土地の名前にちなみ、『関町珈琲』をオープンしたのは2008年のこと。店主の毛利善伸氏は、47年間に渡りコーヒー業に携わってきた。その毛利氏が、故郷の京都を題材にしたコーヒーを創りたいという思いからプロデュースしたのが『京都珈琲物語』だ。子どもの頃によく行った場所を中心に、6カ所の土地をイメージしたブレンドである。
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季節の移り変わりに合わせて、2カ月毎に商品を入れ替えている。1〜2月は『清水寺の参道』、3〜4月は『比叡山からの洛中』、5〜6月は『鴨川の飛び石』、7〜8月は『祇園祭りの山鉾』、9〜10月は『八坂神社の石畳』、11〜12月は『御所の銀杏の黄金絨毯』。

上品で香り高いコーヒー豆は、力強さ、やわらかさ、やすらぎなど、さまざまなフレーバーをプラスすることで、唯一無二の味わいとなっている。

価格は、それぞれ生豆100gにつき700円。煎りたてを豆または粉で渡してくれる。焙煎度合は浅煎・中煎・中深・深煎が指定できる。パッケージもしゃれていて、通年通して購入し、全フレーバーを制覇したくなる。

コーヒー豆の販売だけではない。カフェスペースではオンザロックアイスコーヒーや関町珈琲善哉などスイーツもいただける。月に一度行われる珈琲教室も人気だ。メール、FAXでの販売も行っているので、興味がある方は以下からアクセスしてみては?
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【DATA】
●関町珈琲
住所:東京都練馬区関町北4-33-25
電話:03-5903-1157
営業時間:10:00〜19:00
定休日:水曜
http://sekicofe.web.fc2.com/

抽出に5〜6時間! 水出しコーヒーとともに味わう豊かな時間

一秒に、一滴。染み出したコーヒーの水滴が、下の容器に落ちる。1300ccのコーヒーが出来上がるまでの時間は約5〜6時間。それが東京都・国分寺『クルミドコーヒー』での常識だ。
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この時間、ただ放っておくわけではない。水滴の落ちるペースを一定に保つためには、こまめな調整が必要なため、定期的に地下フロアにあるコーヒー器具の元へと足を運ばねばならない。

必要な手間を惜しまないこと、という店のコンセプトに合わせ、店主が思考錯誤の上でたどり着いたのが『水出し』。店のすべてのメニューに、水出しコーヒーを使用。熱を一切加えずにじっくりと抽出されたコーヒーは、カフェインやタンニンの生成が抑えられるため、渋さや雑味が減り、コーヒー本来の味はしっかり残りつつ、すっきりした飲みやすいコーヒーに仕上がるのだ。また、豆の個性を引き出しやすいのも水出しの特徴で、自慢の豆を生かすための方法でもある。
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こだわりはコーヒーだけにとどまらない。店内には西洋アンティークの木製家具や、樹齢300年のトチの木の大テーブルが置かれ、クルミドコーヒーのもうひとつの魅力ともなっている。内装には、50年前にこの界隈にあった雑木林がいつか再生されますように、という密かな願いが込められているのだとか。気長に淹れた極上のコーヒーとともに、ゆったり流れる『森の時間』を味わおう。

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フロアは、地下1階〜2階、そして中2階に客席が配された広々空間となっている。床は木張り。

【DATA】
●クルミドコーヒー
住所:東京都国分寺市泉町3-37-34 マージュ西国分寺1F
電話:042-401-0321
営業時間:10:30〜22:30(L.O.22:00)
定休日:木曜

(出典:『コーヒーの学校』)

(編集 M)