気温や湿度が上がる夏場は、とくに食べ物の保存状態が気になるところ。便利な作りおきも、なんだか心もとない……。冷蔵庫で保存する作りおきは季節にかかわらず、日持ちは長くて5日ほど。1週間に2、3度食べることになって飽きちゃった……なんて経験はないだろうか?

そこで最近注目されているのが、「冷凍保存」というワザ。素材や味つけまで済ませたものを冷凍しておけば、好きな時に冷凍庫から出して使うことができる。日持ちは約1カ月なので、同じ作りおきが続いて「もう飽きた〜」なんてこともない。

今回ご紹介する冷凍保存のワザは、大きく3種類に分けられる。

【冷凍ワザ1】おかずバリエが広がる「味つけ冷凍」

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1つ目は、保存袋に肉や魚と調味料を入れ、下味をつけて冷凍し、凍ったまま調理に使う『味つけ冷凍』。冷凍している間に味がしみておいしくなるうえ、なによりいろんな料理に使うことができるのがうれしい(写真はナンプラーで味つけ冷凍した「鶏もも肉のナンプラー味」をグリーンカレー、竜田揚げ、グリルの3皿に展開)。アレンジしやすいシンプルな味つけ冷凍なら、マンネリ知らずなのだ。解凍せずに凍ったまま鍋やフライパンに割り入れれば、調理もスピーディーだ。

「味つけ冷凍」基本の作り方

1.材料を切る

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鶏肉や切り身魚など、大きめで厚みのある食材は、1cm幅の一口大に切りそろえるのがポイント。味が均一にしみ込み、調理したときも加熱むらを防ぐことができ、おいしく作ることができる。

2.袋に入れて口を閉じる

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保存袋に肉や魚と調味料を入れ、空気を抜いて口を閉じる。

3.もむ

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袋の上からよくもんで味をなじませ、平らにして冷凍。薄い素材なら素早く冷凍でき、凍ったまま手で割って調理もできて楽ちん。冷蔵庫でもかさばらないので、なるべく平らにしよう。

「味つけ冷凍」完成!

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約1カ月冷凍庫で保存が可能。時間のないときも味つけ冷凍ストックがあれば安心だ。解凍したら必ず調理し、再冷凍は避けよう。

【冷凍ワザ2】調理スピードUP! うまみも栄養価もUP「素材冷凍」

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次にオススメしたいのが「素材冷凍」。実はこの素材冷凍、日持ちの面はもちろん、隠れたメリットがある。野菜や卵、豆腐など、食材を生のまま、または軽く下ごしらえして冷凍しておくと、うまみがアップしたり、調理がラクになったりするのだ。

「素材冷凍」のメリット1:うまみUP

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トマトやきのこ類は、冷凍することでうまみ成分のグルタミン酸やグアニル酸が増しておいしさがアップ。料理に加えるとワンランク上の味に。貝類も冷凍することでおいしくなり、しじみは栄養面もアップ。

「素材冷凍」のメリット2:調理がラクちん! 時短も叶う

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冷凍することで繊維がくずれ、火が通りやすくなる利点も。冷凍した玉ねぎを使うと、あめ色玉ねぎも短時間の加熱で完成。もどすのが面倒な乾物は、時間のあるときにまとめてもどして冷凍ストックが得策。

「素材冷凍」のメリット3:新しい食感を楽しめる!

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卵は冷凍することでたんぱく質が変性し、黄身がとろりとしてやみつきの食感に。豆腐やこんにゃくなども生のときと食感が変わるので、料理のバリエーションも広がり、新しいおいしさに出会える。

【冷凍ワザ3】人気おかずがすぐ食卓に!「冷凍作りおき」

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鶏のから揚げや豚肉のしょうが焼き、ハンバーグなど、家族みんなの大好きなおかずは、作って冷凍保存しておくとすぐに食べられる。ポイントは「アレンジしやすいメニューを選ぶこと」。そうすれば、ほかのおかずにも展開できて一石二鳥なのだ。たとえば写真のように冷凍した豚肉のしょうが焼きを、野菜炒めや卵とじ、焼きそばに変身させることも可能!

カップに入れて冷凍すればお弁当おかずにも

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常備菜をシリコンカップに小分けにして冷凍すれば、そのまま詰められるお弁当おかずに。汁気があるおかずは汁気をきって冷ましてから、熱湯消毒したシリコンカップに清潔な箸で小分けにして入れて冷凍しよう。

どれも夏場だけといわずに1年中使える、便利な冷凍保存テクニック。これまでの作りおきに満足できなかった方は、ぜひ毎日の時短ワザとして取り入れて!

(出典:『長期保存OK!毎日使える! 冷凍保存レシピ』(著:川上文代))

(ヨシザワ)