「ウチの親はネットに疎いから関係ない」って思ってない?

もしも、親族が倒れた時は……そう考えて保険や葬儀、もしもの時の連絡先の取りまとめなど、準備をしている人は少なくないだろう。しかし生活のあらゆる場面でデジタル化が進んだ近年、見落とせないのが「データ」周りの管理だ。

うちの親はネットやパソコンに疎いから関係ない……そんなふうに思っていたら大間違い。思った以上に、現代の私たちの生活は「デジタル化」が進んでいる。SNSばかりでなく、ネットバンクやFX取引など、思わぬところが死亡後に発覚……なんて見逃しがないよう、準備しておいて損はない。今に生きるうえで「デジタル終活」は、もはや必須スキルなのだ。「もしも」に備えて、家族に対して確認しておきたいことをまとめてみた。

【1】パソコン等のデジタル系データは「残すか削除か」聞いておく

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親世代でもパソコンやスマホを駆使している人は少なくない。「もしも」の時に、パソコンやスマートフォンに残っているデータをどうしたいか、聞いておこう。事前に「家族に見られたくないデータ」と、家族写真など「家族に残したいデータ」に分けてもらうようにしよう。

【A】家族に残したい画像など
・クラウド上で家族と共有する
・家族が使いやすいデバイスに保存する

【B】家族に見られたくないデータ類
・普段からいらないものは削除する
・ロックできるハードディスクなどに保存する
・データ消去ソフトを使う

また、残された人がみんなパソコンの操作が得意とは限らない。データを残す場合は、家族が扱いやすいデバイスで残してもらうよう、親に伝えておこう。

【2】「自動引き落とし」などデジタル系の金銭周りを整理しよう

また見落としがちなのが、デジタル周りの金銭取引だ。ネット専業銀行口座の有無やウイルス対策費用などの自動引き落としなどについても聞いておきたい。使わないのに引き落され続けてしまったり、家族が知らないと口座が眠ったままに……なんてことにもなりかねない。

●「自動引き落とし」を整理
ウイルス対策ソフトなどデジタル系利用料は「いつ」「どこから」「いくら」引き落としか整理する

●ネットバンク預金・FX取引など
ID・パスワードを書き残すor伝えてもらう

【3】SNSやブログについては本人の意向を確認

他の人の書き込みもあるSNSは、参加している人の思いも詰まっているため、安易に削除することもできない。一方で、フェイスブックなど誕生日を知らせる機能があるものは、死後もそのままにすると家族が辛い思いをしかねないので、注意したいところだ。まずは利用しているSNSやブログを確認し、「もしも」の時はそれぞれ「削除したい」か「放置してほしい」か、聞いておこう。

個々人に紐づいているデジタル周りは、亡くなってしまったあとでは対応が厄介だ。元気でいてくれるうちに死後の話をするのは、気が引ける部分もあるが、残された家族のためであるのと同時に、亡くなったあとの「本人」のためでもある。きちんと話をして、向かい合えるようにしておきたい。

(出典:『親が倒れたときに読む本』)

(ヨシザワ)