旅に出るとき、あなたは何を求めて出かけますか?

旅に出る理由は人それぞれ。リフレッシュしたいから、非日常時間を味わいたいから、美味しいご飯を食べに行きたいから……。どれにも共通しているのは、「日々の暮らしにはない刺激や出会いを求めている」ということ。

今回は日々を忙しく生きている皆様に向けて、「買う、食べる、出会う」をキーワードに旅のヒントをご紹介。次の旅のプランは、こんな切り口で決めてみては?

【1】作り手を訪ねてみる

1200_tabitoomiyage_01

器や染物など、モノ作りを行うクリエイターは、感性豊かな生活を行っています。美味しいご飯や美しい自然があふれる場所で自分たちの暮らしを楽しめているからこそ、素敵な作品が生まれるのでしょう。では、そんなクリエイターたちの生活を暮らしの参考とすべく、旅先を設定してみてはいかがでしょうか。

1200_tabitoomiyage_02

たとえば、沖縄県の南城市は、モノ作りをするクリエイターが数多く集まる、アートな町。昔から画家や作家などの芸術家が好んで暮らし、近年は県外から移住してくるアーティストも多いといいます。ショップとアトリエを併設しているお店も増えていて、運がよければ、製作の現場に出合えるかも(ただし、個展やイベントの時には臨時休業するので、事前に確認を!)。

カフェやレストラン、宿など、南城市在住作家の作品をインテリアにしているところもあるので、気に入った作品に出合えたら、作家名と入手先を聞いてみて。

【2】伝統工芸を巡ってみる

1200_tabitoomiyage_04

その土地に根づく「伝統」を追って旅に出るのも、また一興。たとえば東北の小さな町、秋田県増田町やその近辺には旅の目的にしたくなるような、食や手仕事の伝統が豊富です。

1200_tabitoomiyage_03

地元の人たちでにぎわい、あったかいコミュニケーションが行われる朝市での買い物。増田町のある県南地域に色濃く残る、麹を中心とする食文化。鎌倉時代までさかのぼるという漆器の川連塗、イタヤカエデを編んで成形するイタヤ細工。脈々と土地に受け継がれてきた文化を、その空気感ごと体験できるのは、やはり旅ならではの醍醐味です。

【3】「暮らす」ように泊まってみる

1200_tabitoomiyage_06

旅の目的が、「宿」だってあり。その土地で採れた食材を使った食事を楽しむことができる宿や、地元の食材を購入して料理ができる宿。そんな、まるでその土地に暮らしているように感じることができる宿を、選んでみては。

武家屋敷をリノベーションした「他郷阿部家」(島根県大田市)は、台所が中心となった宿。夕食、朝食をスタッフと宿泊客が一緒に楽しむスタイルで、地元食材を使った家庭料理をビッグファミリーのごとく、賑やかな会話とともに楽しめます。

1200_tabitoomiyage_07

また、長崎県小値賀島では、「おぢか島古民家ステイ」といい、築100年以上の建物をリノベーションした6棟に泊まることができます。旬の採れたて野菜やお米、調味料などの食材セットを注文し、宿泊先の古民家で自炊することが可能。そのほか、旬の魚を地元の方に教わりながらさばく「魚さばき体験」や民家を訪ねて一緒に夕飯をつくり、食卓を囲む「ぷち民家体験」など、魅力的なコンテンツが揃っており、ただ土地の味覚を楽しむだけでなく、忘れられない体験を宿泊客に提供してくれます。

【4】持ち帰って渡してうれしい、おみやげを買う

1200_tabitoomiyage_08

また、旅のお楽しみとして忘れてはいけないのが、おみやげ。自分に対しても、大事な人に対しても……。手仕事が息づく伝統工芸品や作家もの、思わず誰かにあげたくなるデザイン小物まで。どれを持ち帰ろうか……と悩んでいる時間も楽しい。また、旅を終え、日常に戻ってきてからの日々にも潤いを与えてくれる。旅のおみやげには、そんな力があります。

1200_tabitoomiyage_05

岩手県盛岡市のある「光原社」は、まさに民藝の聖地と呼ぶにふさわしいお店。柳宗悦をはじめとする民藝運動家や作家と交流を重ね、南部鉄瓶や漆器の製造販売を行うほか、東北の手仕事や日本諸国の民窯の器などを扱い、いまも多くの人々を惹き付けています。旅に出たからおみやげを買うんじゃなくて、おみやげを買いに旅に出る……そんな物欲を解放させるプランも、きっと記憶に残るとっておきの旅となるでしょう!

***

『暮らし上手』編集部が考える旅のプランはいかがでしたか? 家事に仕事にと忙しい毎日を送る人こそ、たまには旅先で心ゆくまで、食べて、買って、出会って。豊かな旅づくりのヒントをもっと知りたくなったら、『暮らし上手の旅とおみやげ』(2017年7月24日発売)をのぞいてみてくださいね。

(出典:『暮らし上手の旅とおみやげ』)

(ヨシザワ)