トマムの雲海テラスだけじゃない、穴場スポット

全国の雲海スポットのなかでもとりわけ高確率で、クルマやバイクでビューポイントまで行ける場所がある。それが、北海道・道東の弟子屈(てしかが)町北部にある「屈斜路(くっしゃろ)湖」だ。北海道といえば、トマムの雲海テラスが絶景スポットとして有名だが、ここへはロープウェイに乗って行くしかない。ところが、屈斜路湖の場合はビューポイントまでクルマやバイクで行くことができ、しかも雲海テラスほど混雑する心配もないだろう。そんな屈斜路湖での雲海観測に最適の時期が6〜9月、つまり今が絶好の時期というわけだ。

雲海を見下ろす絶景スポット

屈斜路湖は、周囲57km、最大深度117.5mを誇る日本最大のカルデラ湖で、この地形が夏の雲海発生率と大きく関係している。湖が横たわる屈斜路カルデラは日本最大のカルデラで、夏になると太平洋沿いの釧路付近で発生した冷たい霧が、南風で入ってたまりやすい。一方で、太陽が沈むと放射冷却により空気が冷え、周辺の空気も冷やされる。すると、空気中の水分は飽和状態になり霧が発生し、これが雲海となるわけだ。

湖周辺の外輪山に設置された展望台は、雲海を見下ろせる絶好のビュースポットで、代表的なところは津別峠、美幌峠、藻琴峠。様々な角度から幻想的な景色をたっぷりと堪能できる。雲海は早朝に発生することが多いので日の出の時間をチェックしてから出掛けよう。

運が良ければWで雲海に出合えるかも!

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屈斜路湖から30km弱に位置する摩周湖。摩周湖といえば霧のイメージが定着しているが、ここも条件がそろえば雲海が見られる。ただし、屈斜路湖ほどの高確率ではなく、移動して見るには少々距離があるので、両方見られたらラッキーくらいの気持ちで臨もう。雲海がきれいに見えるポイントは、摩周湖第1展望台と第3展望台がオススメ。もちろんどちらもクルマやバイクで行くことができる。

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雲海が見られなかったとしても、日本で一番透明度が高い摩周湖は、晴れた日には美しい「摩周ブルー」が望める。自然現象である雲海に出合えるかどうかは運次第なところもあるが、出合えなかったとしても美しい北海道の景色が出迎えてくれるなら、ソンした気分になることは決してないだろう。北海道旅行は決まった、では行こうかと迷ったら雲海観測はかなりオススメの体験だ。

(出典:『BikeJIN/培倶人 2017年8月号』)

(K)