2023年夏に日本への導入が開始された新型「BMW5シリーズ」にワゴン・ボディの「ツーリング」が追加され、その販売が開始された。セダン同様、内燃機関モデルのほかに「i5」と呼ばれる電気自動車=バッテリーEV(BEV)も設定されている。

ボディ後半をワゴンに変更

新型5シリーズ・ツーリングは歴代モデル同様、セダンをベースにルーフを延長するなどボディ後半部分を刷新することでワゴン・ボディに変更。横に大きく広がったキドニー・グリルをはじめ、フロント・マスクはセダンと変わらない。

全長はセダンと変わらず

ボディ・サイズは全長×全幅×全高=5060×1900×1500〜1515mm。基本的にセダンと同値。2995mmのホイールベースも変わっていない。エクステリアはプレミアム・ミドルクラスのワゴンにふさわしい堂々としたものだが、いたずらに全長を延ばしていないことに好感が持てる。

ラウンドした大きな2つの液晶パネルを用いたインパネをはじめ、インテリアも基本的にはセダンの意匠を踏襲する。ラゲージルーム容量はリア・シート使用時に570リッターを確保。リア・シートのバックレストを倒せば最大1700リッターまで容量を拡大することができる。また、40:20:40分割可倒式リア・シート、床下収納、前席乗員の安全が確保できてリア・シートを完全に折りたたんだ状態でも荷室が利用できるラゲージ・パーテーション・ネットが標準で装備される。

EVが2機種、ディーゼルが1機種

日本仕様のパワートレインは電気自動車のi5が2機種、内燃機関のディーゼルが1機種の計3機種。

シリーズ最強モデルとなる「i5ツーリングM60 xDrive」は、最高出力261psを発揮する電気モーターで前輪を駆動し、最高出力340psを発揮する電気モーターで後輪を駆動するシステム最高出力601psの4輪駆動モデル。0-100km/h加速を3.9秒でこなす「Mパフォーマンスモデル」だ。欧州参考値だが一充電での走行可能距離は445km〜506km。

ガソリンの設定は無し

もうひとつのi5が「eDrive40」。最高出力340psを発揮するモーターで後輪を駆動する後輪駆動モデルで、0-100km/h加速は6.1秒で駆けぬける。一充電での走行可能距離は483km〜560kmである。

唯一の内燃機関モデルとしてラインナップするのが「523dツーリング」。2.0リッター直4ディーゼル・ターボに48V電源を用いたマイルド・ハイブリッドを組み合わせる。システムは最高出力197psなお、セダンに用意されている2.0リッター・ガソリンは今のところ用意されていない。

i5に4輪操舵を標準装備

プラットフォームをはじめ、シャシーの仕立てもセダンに準ずる。4輪操舵を備えたインテグレーテッド・アクティブ・ステアリングと電子制御ショックアブソーバーを備えたアダプティブ・サスペンションはi5に標準、523dにはオプションで設定されている。i5 M60 xDriveにはさらに、可変式の電子制御スタビライザーを含む「アダプティブMサスペンション・プロフェッショナルを」標準装備する。

運転支援関連では、高速道路での渋滞時において一定の条件下でステアリングホイールから手を離しての運転が可能になる「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」や、車両が直前に前進したルート最大200mまでを記憶して同じルートをバックで正確に戻ることが可能な「リバース・アシスト・プロフェッショナル」、また登録した最長200mまでの駐車操作を完全自動で行う「マニューバー・アシスト」(駐車経路自動誘導機能)など、新型5シリーズセダンに搭載されている安全機能・運転支援システムはツーリングでも標準装備されている。

ラインナップは、i5ツーリングM60 xDriveを頂点に、i5ツーリングeDrive40、523dツーリングの3機種で、eDrive40には「Exclusive」と「M Sport」、523dには「Excellence」と「M Sport」という2つのグレードがそれぞれ用意される。価格は890万円から1600万円。納車は2024年第3四半期を予定している。

文=木原寛明

(ENGINE WEBオリジナル)