2016年に下北沢駅の高架下に誕生した期間限定のイベントパーク・下北沢ケージをご存知ですか?今回ご紹介するのは、その下北沢ケージにあるアジア屋台酒場「ロンヴァクアン」。東南アジアの路地裏にありそうなテラス席では、ユルい雰囲気に惹かれて一人でフラリと訪れる女性客も多いのだとか。生まれも育ちも下北沢という、地下アイドルでライターの姫乃たまさんがレポートします!
下北沢生まれ、下北沢育ちも認める「シモキタっぽい場所」


ロンヴァクアン

こんにちは。地下アイドルでライターの姫乃たまです。

生まれた時から下北沢に住んでいるのに、2016年に井の頭線の高架下に広々とした「下北沢ケージ」が現われた時は、「わあ、シモキタっぽい!」と思った自分がおかしくて笑ってしまいました。

下北沢は路地をひとつ入ると静かな住宅街ですが、駅に近づくと遊びに来ている人たちの喧噪がひしめき合っています。リラックスした状態で家から遊びに行くのに、ようやくちょうどいい温度感の場所を見つけたと思いました。

なんと言っても、カラフルなプラスチックの椅子と芝が、いかにも自由で楽しげだったのです。



ロンヴァクアン


私が「下北沢ケージ」に気が付いたのは夜だったので、フェンスの隙間から中を覗いただけでしたが、奥にぽつんと置かれた舞台らしき台からは、この空間で面白いことをしようとしている人たちの存在をひしひしと感じました。

そんな空間のすぐ横にオープンしたのが、ベトナムやタイ料理を中心としたアジアン屋台酒場の「ロンヴァクアン」です。

ずらりとメニューが貼り出された大きな看板や、黄色いおもちゃ箱のような店構えが愉快で、いるだけで楽しそうだなあと思って店内に吸い込まれたら、料理がしっかりと美味しくて驚きました。雰囲気の良さに油断していたのです。

今回は改めてお店の方にオススメのメニューなどを伺ってきましたので、みなさんにご報告します!



ロンヴァクアン


まずは「ベトナム風オムレツ」(700円)……と、その前に、すごく爽やかなロケーションで食事をしていますが、撮影用ではなくて、ロンヴァクアンの料理はお隣のケージで食べることができるのです。風が吹き抜ける屋外で食事をすると、呼吸もたっぷりできて、気持ちが明るくなります。



ロンヴァクアン



ロンヴァクアン


挽肉がぎゅっと詰まったベトナム風オムレツも、一人飲みにうれしい小さいサイズの「鶏のフォー(小)」(700円)にも、パクチーがふんだんに盛られています。数年前と比べて、我々は確実にパクチーが好きになりましたよね。

この店に訪れたとき、私は今まではビールばかり飲んでいました。パクチーを食べると、タイのビールが飲みたくなってしまって、そしてロンヴァクアンにはきっちりと品揃えされているのです。しかも17時〜20時のハッピーアワーは生ビールが半額なので、さらに逃れられません!

でも、店員さんイチオシのカクテルがすごかった……!



ロンヴァクアン


まずは、「トムヤムクンモヒート」(780円)。

トムヤムクン……モヒート……??

トムヤムクンもモヒートも大好きなので、きっと大好き×大好き=最高です。


ロンヴァクアン


ライムを絞ったジンに、エビ以外のトムヤムクンの具材(パクチー、バイマックル、唐辛子、生姜、レモングラス)がジャングルのように詰め込まれています。コリアンダーや黒胡椒の素材を漬け込んだジンがアクセントとなって、少し甘めで、とってもスパイシー!

変わったものを飲みたいけれど、変な味は体験したくないという人にオススメです。そんな人いるのかと思われそうですが、下北沢にはいる気がします。



ロンヴァクアン


そして、「季節のスーパーサワー・小玉スイカ」(880円)です。
見て、スイカです!!

絞った果汁を入れるもよし、スプーンで削った身を入れるもよし、そのまま食べてもよし、くりぬいたスイカにサワーを入れてバブリーな気分を味わうもよしです。



ロンヴァクアン



ロンヴァクアン


ほんのり甘くてさっぱりしているので、何杯でも飲めてしまいます。何杯でも頼めると思うと、許された気持ちになります。大人になるって楽しいです。



にぎやかでユルい空気に包まれていると、一人でもぼっちな気がしない


ロンヴァクアン


ケージの奥には下北沢の写真が大きく印刷されて飾られています。随分とシャッターが閉まってしまった市場の写真を見て、思わず少し寂しい気持ちに。こちらのロンヴァクアンもケージも、実は三年間限定でのオープン。楽しい食事の思い出と一緒に、変わりゆく下北沢の風景のひとつとして、自分の記憶に残せたらと思います。。

ロンヴァクアンの店内も、オレンジ色の電球に照らされて賑やかでくつろげる雰囲気になっています。


ロンヴァクアン


少しだけ古い書籍や、雑貨が販売されているのも目に楽しいです。中でも個人的に好きなのが小上がりになっているスペース。冬にはこたつが用意されていて、うれしい気持ちになります。



ロンヴァクアン



ロンヴァクアン



ロンヴァクアン


ライブや演劇を観に行く前に、買い物に疲れたときに、ゆったり会話をしながら何かを決めたいときに。そして一人で飲むのにも、広さとにぎやかさがぴったりな空間です。

一人で居ても、なぜだか一人ぼっちではない気がする、そんなお店なのです。




ロンヴァクアン (LONG VA QUAN)
住所:東京都世田谷区北沢2-6-2 下北沢ケージ
電話番号:03-6407-0707
営業時間:17:00〜24:00(L.O.23:30、外部客席L.O.22:30)
定休日:不定休
最寄り駅:下北沢





姫乃たま

◆取材・文/姫乃たま

1993年2月12日、下北沢生まれの地下アイドル/ライター。16才よりフリーランスで地下アイドル活動を始め、ライブイベントへの出演を中心に、文筆業も営む。音楽作品に『First Order』『僕とジョルジュ』、著書に『潜行〜地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー社)がある。7インチレコード「恋のすゝめ」「おんぶにダッコちゃん」をリリース。
twitter@Himeeeno


撮影/後藤秀二(ノーテク)

※2017年7月21日の情報です。価格、内容等は変更になる場合があります。
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