IDC Japanは、2017年第1四半期(1月〜3月)の国内外付型エンタープライズストレージシステムの支出額(Value)実績を発表した。外付型エンタープライズストレージシステム市場規模の算出には、ベンダー売上額(Vendor Revenue)にマージンを加算した支出額(Value)を使用している。

2017年第1四半期の外付型支出額は493億4,800万円で前年同期比6.8%減

 発表によると、2017年第1四半期の国内エンタープライズストレージシステム支出額は493億4,800万円で前年同期比6.8%減となった。

 2017年第1四半期の外付型エンタープライズストレージシステム支出額のセグメント別内訳を見ると、メインフレーム向けが71億400万円で前年同期比10.6%減、オープンシステム向けが422億4,400万円で同6.2%減となった。メインフレーム向けは2015年の大型更新のピーク以降、支出が低迷している。オープンシステム向けは、ミッドレンジとローエンドの落ち込みが影響した。

 2017年第1四半期の国内外付型エンタープライズストレージシステムでは、搭載メディアのHDDからフラッシュへの移行が進んだ。2017年第1四半期の国内外付型エンタープライズストレージシステム支出額のなかで、オールフラッシュアレイ(AFA)は66億5,500万円で前年同期比86.0%増、ハイブリッドフラッシュアレイ(HFA)は148億4,900万円で同12.2%減となったが、オールHDDアレイは278億4,400万円で同14.2%減となった。

 この結果、2017年第1四半期の国内外付型エンタープライズストレージシステム支出額に占めるAFAの比率は13.5%(前年同期6.8%)に上昇した。AFAは複数の製品ラインを持つベンダーが増加し、重複排除/圧縮機能や従来型ストレージシステムと同等のデータサービス機能(レプリケーション、スナップショット、ストレージ仮想化など)を持った製品が増えたことで、プライマリーストレージ市場における需要獲得が進んでいる。



プライマリーストレージ市場におけるAFAへのシフトが加速

 2017年第1四半期における国内外付型エンタープライズストレージシステム売上額(Vendor Revenue)は468億8,900万円で、ベンダー別売上額の上位5社は富士通(シェア25.1%)、日立製作所(17.9%)、Dell EMC(10.8%)、ネットアップ(8.4%)、NEC(8.2%)だった。

 IDC Japan のエンタープライズインフラストラクチャ/PCs グループディレクターである森山正秋氏は「2017年第1四半期は外付型エンタープライズストレージシステム支出額におけるAFAの比率が大幅に上昇した。従来型ストレージシステムと同等のデータサービス機能を持った製品がAFAのミッドレンジとハイエンドで増加してことで、プライマリーストレージ市場におけるAFAへのシフトが加速している」と分析している。

参考資料:国内外付型エンタープライズストレージシステム市場の支出額推移、2015年第1四半期〜2017年第1四半期
(作成:IDC Japan)

 今回の発表は、IDCが発行した「国内エンタープライズストレージシステム市場 2017年第1四半期の分析」にその詳細が報告されている。

EnterpriseZine編集部[著]