日本IBMは、ハイブリッド・クラウド環境で稼働するアプリケーションを監視し、エンドユーザーに影響がおよぶ前に問題を検知できる「IBM Cloud Application Performance Management」の提供を8月1日から開始すると発表した。日本IBMは、オンプレミスとクラウド環境が混在するハイブリッド・クラウド環境の運用管理を支援するため、既存システムを大幅に置き換えることなく、自動化、可視化、コグニティブ活用などの機能を実装して、システム運用管理製品の拡充を進めているという。

 ハイブリッド・クラウド時代のシステム運用管理では、オンプレミスで稼働するアプリケーション、パブリック・クラウドに移行したアプリケーション、および、クラウドで開発されたクラウド・ネイティブ・アプリケーションを一元管理する必要が高まっている。また、オペレーションの効率的な管理に加えて、管理対象となるアプリケーションの増加への対応、システム環境の稼働状況の監視と異常検知の自動化、オペレーションの可視化、サービス品質の向上が求められているという。

 IBMは、このようなシステム環境の多様化やビジネス・ニーズを踏まえて、ハイブリッド・クラウド環境におけるアプリケーションの運用管理を支援する製品である「IBM Operations Analytics Predictive Insights」を5月に、「Netcool Operations Insight」を6月から提供を開始している。

 今回は、オンプレミスおよびクラウド環境で稼働するアプリケーションを一元管理する「IBM Cloud Application Performance Management」の提供を開始する。この製品は、オンプレミスを含むハイブリッド・クラウド環境で稼働する複数アプリケーションの複雑なパフォーマン障害や可用性を検知する。

 アプリケーションが稼働するOSやミドルウェア、プロトコルやトランザクションの監視、さらにクライアント応答やロボット応答によるユーザー体験の管理など、幅広い監視領域と機能により、エンド・ユーザーが気づく前にプロアクティブな障害対応を取ることを可能にするという。パブリック・クラウド上で稼働している他社サービスの監視も可能とし、対応サービスを継続的に拡大している。

 これらの監視によるアプリケーションの稼働状況は1つのダッシュボード(管理画面)で表示。これにより、アプリケーションの開発部門と運用管理部門のユーザーは、システム環境によってダッシュボードを使い分ける必要がなく、障害検知と問題箇所の特定を迅速に行うことができる。ダッシュボードは、新規デザイナー・ツールにより簡単に作成、カスタマイズ、さらにCSV レポートにエクスポートが可能だとしている。

EnterpriseZine編集部[著]