「夏の星座にぶら下がって、上から花火を見下ろす」

この歌詞のシチュエーション(?)が、若者には伝わらないと知って非常にショックを受けた、2017年夏。 一度は自分の目で確かめたかった「花火は上から見ても丸い」を見届けるチャンスがやってきました。

それは東京スカイツリー(R)の『隅田川花火大会特別営業』。花火を見下ろす約900名限定、1日限りの特別営業に潜入しました。

◇花火大会の超特等席! 展望台は超快適

会場はばっちりクーラーが効いていますし、人数限定の貸し切りイベントのため、地上のような混雑はありません。「花火大会は行きたいけど、暑いし混んでるのがイヤなんだよなぁ……」という、筆者のようなわがまま人間にうってつけ。

しかも当日はあいにく雨が降っており、外はものすごい蒸し暑さ。そんな中で涼しい展望台から「下界は大変そうねぇ」と覗き込む。何というか“王族の遊び”的な感じがありますね。(個人の感想です)

最初にスタンバイした『天望デッキ フロア345』からは、花火打ち上げの第一会場がすぐ真下に見えます。そして隅田川に浮かぶ屋形船はもちろん、東京の夜景まで眺められる贅沢な展望。報道のヘリコプターが下に見えました。花火を上から見られて、涼しくて、あまり混雑していない(地上比)。

高いチケットだと、レストランのコース付きでお値段47,000円にも関わらず、全体では倍率約70倍の人気企画というのも納得です。いよいよ花火大会開始! 筆者がいるのは地上345メートル。花火の上がる高さは、号数にもよりますが大体200メートル。本当に自分より下で上がる花火。肉眼で見るとやや遠く感じるのですが、花火の音はびっくりするほど近く感じます。

ついに「上から花火を見下ろす」が叶いました! 夏の星座からではなく、スカイツリーからでしたが、花火は上から見ても丸かった!!

◇地上350メートルならではの苦悩。花火が見えない!?

しばらく花火を撮影し『天望デッキ フロア350』へ移動。花火があがるたびに、歓声もあがります。選ばれし約900人のお客さまも、特別な花火鑑賞を楽しんでいる様子……と思いきや、なんだか“雲行き”があやしくなってきました。文字通り、雲が出てきてしまったのです。

音は聞こえるけれど、花火の光はうっすら、というか、ときには真っ白で全く見えない状態に。雲より高いスカイツリーが、かえってアダになってしまいました……。 お客さん、取材陣、関係者からも思わずため息が漏れます。場所を変えてみては? と第二会場方面に移動しても、真っ白で何が何やら分からず。地上450メートルにある『展望回廊』まで登ってみましたが、ときおりちらっと地上は見えるものの、花火は見られず。

音は聞こえるだけに残念な気持ちもありますが、意外にお客さんたちは落ち着いた様子。カップルで仲良く会話したり、真っ白な窓の外を笑いながら撮影したり、スマホゲームに興じたり……。確かに、こんな体験なかなかできないですもんね。自然現象ですから仕方ない! 雲の切れ間から花火が見えたときは、みなさん大盛り上がりでした。

さらに言えば、ここが屋内であることもポイントかもしれません。これがもし、雨が降って、地面がびちゃびちゃで、人でごった返す屋外だったら、かなり悲惨な状況だったはず。

◇花火が撮影したい! 取材スタッフはついに……

天空からの花火は途中からちょっと残念なことになってしまいましたが、最初の方でしっかり見られたので個人的には大満足です。しかし、そうはいっても花火大会の取材。もう少し花火が撮影したい! 上がダメなら下だ! ということで、イベニア取材班は下界に降りる決意をしました。

次にやってきたのはソラマチ4階にあるビアガーデン。なんと、ここが絶景の穴場(?)花火ビューポイントだったのです。この日は予約制となっていたビアガーデン。あいにくの雨ではありますが、目の前に上がる花火を見ながら、お酒や料理を楽しめる最高のシチュエーション。肩を並べて花火を見上げる浴衣姿のカップル、うらやまし過ぎる……。こんなの予約してくれたら彼氏の株、爆上げ間違いなしですね。

ビアガーデンの予約が埋まったのは、意外にも開催日が近づいてからということだったので、来年はこちらもおすすめです。天空から花火を見るという貴重な体験ができる『隅田川花火大会特別営業』。天気には左右されますが、いつもの花火とは違った鑑賞方法をしてみたいという方におすすめです。

ちなみに、現在スカイツリーでは2017年8月18日(金)から全国公開される、映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』とのタイアップ、「TOKYO SKYTREE 天空大花火〜打ち上げ花火、上から見ても丸いのか?〜」を上映も行っています。こちらでも花火の雰囲気にひたれますよ。

取材/篠崎夏美 撮影/橋村望 (イベニア)