日本テレビ系「ウチの夫は仕事ができない」(サウンドトラック)第2話。主人公の司を演じている錦戸亮の無能な雰囲気は相変わらずスゴい。怒られている時の顔なんて、本当に秀逸。見ていて切なくなってくる。


本当に仕事が出来ないの?


だが、それでも司がそれほど仕事が出来ないようには見えない。雰囲気は無能だが、会社で有名なお荷物社員にはどうしても見えない。なぜなら、作中で司はたいしたミスをしないからだ。

妻の沙也加(松岡茉優)は、プレゼン能力を鍛えようと、司にその日あったことを全て話すように義務付けた。しかし、司は、全ての出来事を事細かに説明しだし、話は長くてオチがなかった。沙也加は、その日買った本に書いてあった「仕事が出来ない男は、話が長い。オチがない」という文言を見て、落ち込んでしまう。

本当に司は話が下手なのだろうか。司は話を始める前に、「今日あった事全部?」と沙也加に念を押して確認している。その為、話が長くなるのは仕方がないことだ。突然言われて、その日あったことをオチをつけて話せる人なんて一体どれだけいるというのだろう?むしろ、矛盾なくしっかり話せるだけで、十分スゴい。全部覚えている記憶力もとんでもない。

「東京おもちゃエキスポ」のお弁当発注係を任された件についても、たまたま行ったレストランでケーキが選べるサービスを見て、弁当をたくさん用意して選ばせる方法を思いついた。他の事柄から、自分のフィールドに発想を転換させるなんて、推理漫画や新しい料理を思いついたグルメ漫画の主人公のようだ。

経費を使いすぎてチームリーダーの土方(佐藤隆太)に怒られてしまうが、結果的には、クライアントからの評判が良く、社内での司の立ち位置は向上。エリートの田所(薮宏太)と一緒に、ショッピングモールでのイベント企画を任された。

これは人たらしによる痛快サクセスストーリーだ!


2話続けて、大したミス無し。「ウチの夫は仕事ができない」、タイトルから「仕事は出来なくても、人間性が良ければいいじゃない!」という人情系の話を想像してしまったが、もしかしたらこのドラマ、「人の良さで相手の懐に潜り込む人たらしが、ドンドン出世をしていく痛快サクセスストーリー」なのではないだろうか?本当は、「ウチの夫は仕事ができない(ようだが出世はする)」なのではないだろうか?

現に、直属の上司の黒川(壇蜜)やチームリーダーの土方も、司の実直さと人のことを思いやる姿勢を評価している。エリートの田所も何やら嫉妬しているようだし、第2話にして、どちらかというと仕事が出来る新人の部類に入っているのは間違いない。

今夜放送、第3話の公式ホームページのあらすじでは、ショッピングモールのイベント企画コンペで、様々な人に力を借りて、エリートの田所に勝つらしい。最大手のイベント制作会社の第一制作部で活躍、うーん、仕事が出来る。

(沢野奈津夫)