「結婚しよ!ちゃんとしよ」
「“ちゃんと”って何? なんで今、結婚なの? 私が妊娠してなかったら結婚しよって言った?」
朝の通勤途中、車中で藤川(浅利陽介)が冴島(比嘉愛未)にプロポーズをしたものの、なぜかご立腹の冴島。……やっちまったなぁ藤川先生。
でも、後に起こる出来事で、この会話がどれだけ幸せなことかを思い知らされる。


「命より大切なもの」コード・ブルー3話


藍沢が脳外科時代に診ていた14歳の天才ピアニスト、天野奏(田鍋梨々花)の脳腫瘍が限界にきていた。手術を受けなければ命が危ない、しかし指先に後遺症が残る可能性がある。天才ピアニストにとっては致命的だ。
「これが普通の女性だったら……」
藍沢も頭を悩ませた。
医者にとっては人命第一だが、患者にとっては命よりも大切なものがあるかもしれない…「命よりも大切なもの」がテーマだった3話。

フライトナースの冴島が意識不明に


ヘリでの搬送中、患者の吐瀉物によってドクターとナースも汚染されてしまう。特に冴島は意識を失うほど深刻な状態で、この時点で原因は不明。
めまいに襲われながらもどうにか持ちこたえた白石の報告で、除染の準備にとりかかる救命センター。緊急外来を立ち入り禁止にして、全員がエプロン、手袋、マスクを着用するなど物々しい雰囲気で受け入れの準備をした。
救命はこういうケースもあるのか。

ヘリが着陸すると、すぐに駆け寄ろうとするフェローたちに声を張る藍沢。
「お前らまだ接触するな!ドクター全員が倒れるのはマズイ」

冷静で状況判断が早くて的確、意識のない冴島を抱き上げてヘリから降ろす力強さ…やっぱり藍沢先生は救命にいてほしい。

汚染原因の特定を待つ間、珍しく声を詰まらせるようにして状況を聞く藍沢。灰谷(成田凌)が自信なさげに伝えると、甘い香りを感知したことが決め手となって処置が始まった。
フライトの前には震えちゃうほどチキン野郎な灰谷先生、初の快挙。
後から白石と藍沢から褒められていて、急激な成長は難しいけれど、こうして少しずつ自信を持てるようになるのだろう。

藤川がついに!


「今日、話そうと思ってたんだよ」
意識を失ったままの冴島を前に、藤川が藍沢に語りかける。

「今日に限って全部青信号で、どう切り出そうって思ってるうちに病院着いちゃって……。一つでもどっか赤だったら俺、言えてたと思うんだ。お腹の子のためにヘリ降りて欲しいって」
命より大事なものがテーマであるけれど、と同時に、思いはちゃんと言葉にして伝えることも大事だと気づかされる。
無事に目を覚ましてくれたからよかったものの、これまで助からない命も描かれてきたことを考えるとヒヤヒヤした。

妊娠が発覚してから思いあぐねていた冴島。積み上げてきたキャリアそれとも…?と勘ぐってしまったが、妊娠がなければ結婚を決められなかったことへの不満だったようでホッとした。
振り返ってみれば、1stから、2ndで冴島の恋人の死を経て、ずっと冴島に寄り添っていた藤川。その思いがようやく実ったのは嬉しい。

山Pとガッキーも?


1stからずっと、エレベーターの中だけが唯一気を抜ける場所になっている「コード・ブルー」。
藍沢と白石が二人きりのところへ乗り込んできたのが藍沢のライバル、脳外科の新海(安藤政信)だ。藍沢をネタに白石と言葉をかわして降り際に、
「白石先生、今度、食事どうでしょう?」?藍沢の前でこれ見よがしに誘った新海。
キョトンとしたガッキーが可愛い。

「藍沢のグチ、聞きますよ」と言いながら、藍沢に一暼をくれて降りて行った。
扉が閉まるまで、腕を組んだまま微動だにしない藍沢。
呆れてるのか、やきもちを焼いたのか?
この先、恋愛模様も描かれていく伏線なんだろうか。藍沢と白石が恋愛に発展するを見てみたいような、でもこのまま硬派な感じで医療ドラマとして進んで欲しいような……。じんわりと進行している感じが気になる。

一方で緋山も、ミシュラン星つきの有名な料理人だという救急患者、緒方博嗣(丸山智己)が見せた料理人魂に「ちょっとタイプ」と珍しく漏らしていた。緒方のぶっきらぼうな発言に緋山が強く出てしまい、緒方の病状について口を滑らす一件もあり。のちに謝罪し、和解していたがこの二人には、愛情か友情か、何かしらの関係が生まれそうな気がしなくもない。

天才ピアニストの奏が病院にやってきては藍沢に会いたがったり、ピアノを弾いたりしているが、どうするかはまだ決めていない。
悩む様子を知りながら言葉をかけられずにいる藍沢。
第4話では進展がありそう。

(柚月裕実 イラスト/Morimori no moRi)