会見場に現れた、トータルテンボス・千鳥・平成ノブシコブシの3組。これから新番組『特攻(ぶっこみ)フルスインガー』(Amazonプライムビデオ)の記者会見が始まる。会見場には多くの記者が詰めかけているのだが……

スタッフ:それでは質問のある方からどうぞ。
(シーン……)
全員:……ブフーッ!
ノブ:(質問よ)あれ!
吉村:ありがとうございました!
ノブ:ありがとうございましたじゃない。
吉村:(拳を突き上げて)ぶっこみ!フルスインガー!
ノブ:終わるな終わるな、締めるな。

「日本のバラエティ番組の面白さを世界に配信する」と謳う『特攻フルスインガー』は、安定の嘆きツッコミから始まった。


千鳥大悟、目を潤ませる


トータルテンボスが芸歴19年、千鳥と平成ノブシコブシが芸歴17年と、デビューが近い「中堅若手」3組が集った『特攻フルスインガー』。Amazonプライムビデオという地の利を生かし、世界進出を目指して様々な企画に挑戦するという。一発目はどんな企画だったのだろうか?

ノブ:一発目は……「ザ・サイレント」っていう、全く無音の状態でいろんなミッションをクリアしていくという企画で。ホント、ちょっとした息づかいでも音を出すと超ひどい罰ゲームが……
藤田:わかりやすく言えば、無音バラエティですね。
ノブ:バラエティでずっとシーンとした時間が流れる、これは世界でも無いんじゃないかと。
藤田:チャップリンの世界とかと一緒ですね。
ノブ:チャップリンは……音楽かかってるからね。
藤田:ノンバーバル・バラエティという……
ノブ:また違うから。黙れアフロ……
藤田:クールジャパンということで……
ノブ:バカはしゃべりなさんな、クールジャパンは入ってねぇわ……。まぁでもそうか、日本の文化を見てもらうという意味では、クールジャパンの……
藤田:ニンジャ・ジャパンですね。
ノブ:クールでええわ。
大悟:終わらんぞ!

「ザ・サイレント」以外にも番組収録は進んでおり、この会見の前にも「記者会見シミュレーション」を収録していたそう。世界に進出するからには、いかなる質問にも答えられるように、というシミュレーション企画だったそうが、どうしても記者たちが気になるのはこの二人の並び。

記者:お二人はフライデーされていましたけど……
大村:おっ!イジってきましたね〜


記者:大悟さん、ヒョウ柄の彼女とはどうやって……?
大悟:……(目を潤ませたまま無言で見つめ返す)
吉村:さっき練習したのに!
ノブ:シミュレーションでも全然うまいこといかんかった(笑)
吉村:あぁ、後遺症が(笑)
ノブ:カメラのフラッシュにおびえてるのかな……。
吉村:配信を見てもらえば、その辺もたっぷり掘り起こしてますんで。ぜひ見ていただければ!
大悟:……
大村:どうした!?


Amazonでもお蔵入りに!?


Amazonプライムビデオには、松本人志プレゼンツ『ドキュメンタル』シリーズや、千原ジュニア『千原○ニアの○○-1GP』、野性爆弾の『ザ・ワールドチャネリング』と、同じよしもとの先輩たちの番組がラインナップされている。

その一つ、今田耕司&東野幸治の『カリギュラ』の中で、気になる発言があった。記念すべき第1回(2017年6月9日配信)でのこと。「地上波でNGになった企画を掘り起こす」という趣旨説明のあと「ただ今田さん、Amazonさんもなかなかシビアだって聞いたんですよ」と東野幸治が切り出す。

東野:千鳥とトータルテンボスとノブコブが、Amazonで街ブラやったんですよ。
今田:ちょっと待ってください……。6人中、2人不倫してるじゃないですか……!
東野:あ、それは関係ないんですけど、
今田:そこはいいんだ。
東野:ほんで、なかなか面白くて、スタッフも手応えあったんですけど、Amazonの本社から「こんなしょうもないもん流すな」って。
今田:ハハハハ!
東野:お蔵入りですよ! 俺もう、度肝抜かれて! 恐ろしい! Amazonってこんな恐ろしいんや!

「地上波NGの企画にもチャレンジできる」のが売りなのに、お蔵入りとはいったい何をしでかしたのか。せっかくの機会なので真相を本人たちに聞いてみると、「それは街ブラじゃないんです。ボウリング場です」とのこと。

ノブ:みんなでボウリングして、ストライク取った人がいたらイエーイ!ってハイタッチして、喜んでいる間に悪口を言ったり暴露したりするコーナーだったんですけど……シンプルに盛り上がりませんでして(笑) 申し訳ないね、Amazonさんの優秀なスタッフさんにやってもらったんですけど……我々の……
大村:力不足。
ノブ:肩に力入ってたのかな?
藤田:悪口がね、すごく稚拙だったんですよ。卑猥だったり(笑)
ノブ:決して放送できるやつじゃなかったんですよ。それで色々協議をしまして、もっかい撮り直したのがザ・サイレント。

……ということは、しゃべらない方向になったということでは……?

ノブ:そうですね!ハハハハ!
藤田:稚拙なんでね。しゃべんないで一回やってみようかって
吉村:世界に日本語要りませんから。やっぱ。
大村:リアクションだよね。
吉村:世界に配信するだということを忘れてたんですね。言葉じゃないんだと!世界の笑いとはなんぞやということを模索しながら、やっていけたらなというのがありますんで。


「千鳥の時代の幕開けだ!」


記者会見も終盤。ひとりずつ今回の意気込みを聞く場面で、ここまで黙っていた平成ノブシコブシ徳井がようやく口を開く。

徳井:いまお笑い界って、上の世代が詰まってるって言われるなか、僕はやっぱり千鳥が天下とると思ってるんで。
ノブ:なんの話しだす。お前らちゃうんかい。
徳井:真ん中にいるのはやっぱ千鳥だと思います。
ノブ:いやいや、やめてくれそんなん文章になったらどうする?
吉村:千鳥の時代の幕開けだ!!
ノブ:絶対こんわそんな時代

平成ノブシコブシの二人が千鳥を持ち上げるのを、必死で否定するノブ。そこにトータルテンボスも乗っかった。

藤田:征夷大将軍が千鳥なんですよ。我々が右大臣左大臣。
ノブ:ダセぇなぁ。
藤田:今もう完全に千鳥の時代来てるんで。
ノブ:おいやめてくれ潰そうとしとるんか……。
藤田:ダウンタウンさんが東京進出したときに、今田東野が横にいたじゃないですか。あれが僕らです。
大村:今田さん東野さん、ダウンタウンさんの後輩だぞ(※注:トータルテンボスは千鳥の先輩です)
ノブ:今田さん東野さんにも怒られるわ。
吉村:僕はまだ負けてないと思ってますから!
ノブ:急にどうした。
大村:幕開けだとか言ってただろうが。


『特攻(ぶっこみ)フルスインガー』は8月11日からAmazonプライムビデオで配信開始。最後に大悟さんの意気込みを聞いてお別れです。

大悟:…………ちょっと……あんまり思いつかない……。
藤田:征夷大将軍の称号返せよ!
吉村:座るな!そんなとこ!
ノブ:こんなやつが天下取れるんか?
大悟:ムフフフ……。
ノブ:ムフフフじゃねぇ。


(井上マサキ)