ドラマ24『コタキ兄弟と四苦八苦』。兄・一路(いちろう)を古舘寛治、弟・二路(じろう)を滝藤賢一、そして異母兄妹のさっちゃんを芳根京子が演じる。最終回の第12話、サブタイトルは「愛別離苦(あいべつりく/愛する者と別れる苦しみ)」。

「ただいま」「おかえり」


さっちゃん(芳根京子)が喫茶シャバダバを辞めると聞きショックを受けるコタキ兄妹。ピヨッと、二路(滝藤賢一)がコタキ家一泊ツアーを提案する。「行こうかな」と即答するさっちゃんの軽いノリ、二路兄にどこか似ている。

「おじゃましまーす」とやってきたさっちゃんに二路が「さっちゃんは俺たちの妹。コタキ家にいる間は三兄妹という“設定”」をリクエスト。「体験型アトラクション。やりたい、おもしろそう」とさっちゃんもノリノリ。
自分たちが異母兄妹であるという秘密を打ち明けることなく、さっちゃんの「ただいま」を引き出すことに成功した。「おかえり」と応えるコタキ兄弟が嬉しそうなこと!


さっちゃん「鍋にしません?」
兄弟「良いね、家族っぽい」
さっちゃん「いちどやってみたかったんですよね、闇鍋」
兄「家族っぽくない……」

そう言いながらも闇鍋で盛り上がる3人。さっちゃんの「妹設定」もだんだん自然になっていく。
コタキ家の「特別な日のごちそう」佐賀屋のもも焼き(1本500円)も兄のおごりで用意された。


夕飯後の話題はさっちゃんのこれから。恋人のミチルと共に岐阜に行くこと決意したのだが、相手両親からは交際を反対されている。
「今は無理でも、2年後、5年後、ひょっとしたら8年後に分かり合えるかもしれない。俺たちくらいの歳になればあっという間だよ。だけどさっちゃんたちの1年は大切だ。重い荷物はいい大人に任せて自分たちの選んだ道を行きなさい」
「なんか本当のお兄ちゃんみたい」
8年という中途半端な数字は、一路が二路を勘当してからコタキ家に転がり込むまでの年数だ。重い荷物というのはクズ親父の介護のことだろうか。

いつだってローマはここにある


「謎が解けました!ふたりのことを他人と思えないこの感情。なぜか懐かしいこの感じ」
翌朝、さっちゃんが押入れにあったタヌキを見つける。第8話さっちゃんの夢に出てきた信楽焼のタヌキ。お腹にはローマ、と書かれている。

「子供の頃、お父さんがローマに行くって言うから私も行きたいって言ったら『大丈夫。全ての道はローマに通じているんだよ』って言われて。それで私、ローマを探しにこの辺歩いて。そしたら迷子になっちゃって」
その時に助けてくれたお兄さんが若かりし頃のコタキ兄弟だったのだ。クズ親父が言った出まかせがさっちゃんを兄の元に導いてくれていた。

「あの時、別れ際にふたりが言ってくれたんです。『いつかまた道に迷ったらいつでもおいで』って。『いつだってローマはここにある』」
いちろう、じろう、という名前に「路」だなんて変わった漢字を充てているなと思っていたが(ミチルの名前に「ミチ」が入っているのも意図がありそう)、こんなハッピーエンドが用意されているなんて思いもしなかった。
(イラストと文/まつもとりえこ)

ドラマ24『コタキ兄弟と四苦八苦』
テレビ東京 毎週金曜 深夜0:12〜
配信:Tver・Paravi・ひかりTV・GYAO
6月17日ブルーレイDVDBOX発売予定

出演:古舘寛治 滝藤賢一 芳根京子 宮藤官九郎 ほか
脚本:野木亜紀子(『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』『獣になれない私たち』ほか)
監督:山下敦弘(映画『ハード・コア』『リンダリンダリンダ』ほか)
オープニングテーマ:Creepy Nuts『オトナ』(ソニー・ミュージックレーベルズ)
エンディングテーマ:スターダスト☆レビュー『ちょうどいい幸せ』(日本コロムビア)
チーフプロデューサー:阿部真士(テレビ東京)
プロデューサー:濱谷晃一(テレビ東京) 根岸洋之(マッチポイント)平林勉(AOI Pro.) 伊藤太一(AOI Pro.)
製作:テレビ東京 AOI Pro.
制作著作:「コタキ兄弟と四苦八苦」製作委員会

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