皆さんのお子さんが通う小学校や幼稚園ではバザーを開いていますか? 私の娘が通う小学校では、学校創立50周年の式典を3年後に控え、2年前からバザーを行っています。バザーの収益金で記念品を購入するために、役員や保護者が奔走(ほんそう)するくらいなら、寄付金を集めれば? とも思うのですが、そうもいかないらしく…。そんないわくつきのバザーで事件が起きました。

iStock.com  fstop123

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 保護者が子どもの学校で担う仕事のうちで、厄介なのはPTAばかりではありません。意外と大変なのがバザーの役員なのです。友人のAが愚痴っていました。

 「ママ友から『バザー役員を一緒にやろうよ! 事前に欲しい物を取り置きできるし、一度やれば他の役員を免除されるから、お得だよ』と誘われたの…。でもいざ役員になってみたらすごく大変で…大失敗だった!」

 いったい何があったのでしょう。

 バザーに出品する物は、保護者から寄付を募ります。未使用のタオルや洗剤、食用油、調味料、ジュースなどが、最も喜ばれる物なのですが、お中元やお歳暮といったやりとりが、若い世代に浸透していないこともあり、そもそも不用品がない家庭も増えているのだとか。

 ほかにバザーで売れる物といえば、ハンドメードのレッスンバッグやポケットポーチ、ランチョンマットなど、子どもが学校で使う物です。けれど基本的に素人が作る物なので、仕上がりのレベルはさまざま。

 店頭に並んでもおかしくないほど、すばらしいハンドメード作品もあれば、売り物にはならない物も集まります。とはいえ、あからさまに下手なハンドメード作品に低価格をつけるわけにもいかず、バザーの役員は価格設定に頭を悩ませるのだといいます。

 そして一番厄介なのが、子どもの服や靴、絵本、おもちゃといった、お下がりの物。バザーへの出品物を集める際には「状態のきれいな物に限る」と伝えてあるにもかかわらず、本気の不要品を持ってくる保護者がちらほらといるのです。

iStock.com  OlafSpeier

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 先日の参観日にバザーの商品回収がありました。回収所で受け取りをしていたAに「おつかれさま〜!」と声を掛けると、うんざりしたように後ろに置いてある紙袋を指さしました。こっそりとのぞいてみると、真っ黒に汚れた子どものスニーカーと毛玉だらけの子ども服が入っています。こんなお下がり、お金を払って買いたい人がいるでしょうか。

 この本気の不要品を出してきたのは、小学2年生の男児を育児中のBママでした。昨年も不要品ばかり持ってきたのだそう。役員の判断で「これはさすがにバザーに出せない」と捨てたら「私が寄付した物が並んでいない! せっかく協力したのに!」とクレームを入れたモンスターペアレントです。

 昨年の反省を生かし、今回はバザーの商品回収所で役員が受け取る際に、状態の悪い物は断ることになっていたのですが、素直に引き下がるBママではありません。

 「せっかく持ってきたのに受け取れないんですか? 持って帰るのも荷物になるから受け取ってください!」と、無理やり押し付けられたのだとか。そして受け取ってしまったのがAでした。

 他の役員は、Bママの持ってきた不要品を「少しだけ出品して、こっそり下げて捨ててしまえばいいよ」と、口々に言いました。けれどAは責任を感じて、真っ黒に汚れたスニーカーをごしごしと洗い、毛玉取り器で毛玉を取ったのだそうです。

 「もう二度とバザーの役員なんてやらない! 何が悲しくて、よその子のスニーカーまで洗わなきゃいけないのよ! でもBママの持ってきた不要品の値付けは私に任されているの。10円とかつけちゃおうかな」と、Aはニヤリと笑ったのでした。

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tsukuko

やんちゃな3歳男児と、おしゃまな5歳女児のママ。幼稚園、保育園、ご近所のママコミュニティを回遊中。