「民族衣装 −異文化へのまなざしと探求、受容−」展が、2021年11月1日(月)から2022年2月7日(月)まで東京の文化学園服飾博物館にて開催される。

多様な民族衣装がいかに受容されていったのかを辿る

「民族衣装 −異文化へのまなざしと探求、受容−」展は、民族衣装が描かれた書物や、民族衣装の研究、フィールドワークなどに焦点を当て、世界の多様な民族衣装を軸に異文化への興味をどのように探求していったのかを辿る展覧会。アジアやアフリカの民族衣装が、ヨーロッパや日本においてどのようにとらえられ受容されてきたのかを探っていく。

加えて、東洋文化や民族衣装から影響を受けたヨーロッパのドレスも登場。元となった民族衣装とともに展示し、特徴的なデザインやカッティングを紹介する。特に、19世紀後半から20世紀初めにかけてはヨーロッパでオリエンタリズムが流行し、盛んにファッションに取り入れられた。また、1960〜70年代には、大量消費社会への反動から自然回帰のムーブメントが若者を中心に高まり、その象徴としてフォークロア・スタイルが流行している。

異文化の探求と記録の歴史

ヨーロッパの人々がアジアやアフリカへと進出した15世紀半ばの大航海時代以降は、異国の文化や慣習を絵で記録。日本でも、江戸時代末期には海外の民族を描いた図絵が残されており、異文化への好奇心や驚きがうかがえる。会場には、斎藤寛撰、柳川重信による『海外諸島図説』や、『各国民の服装、風俗、慣習』といった史料が登場する。

時代が進み20世紀前半になると、より人々の往来が盛んになり、海外事情を知る機会も増加。写真や映像といった記録の技術革新もあり、より正確な民族衣装が記録されるようになる。当時のはがきには民族衣装を身にまとった人々が描写されており、同じく20世紀前半の雑誌『被服』の表紙にも民族衣装と思われる図案が載っている。

さらに、1960年代以降は海外渡航のハードルがぐっと下がり、現地に行って各エリアの民族の暮らしや衣装の調査を実施することが容易になったことで、より一層各地域の人々の生活が正確に伝わるようになった。加えて、民族衣装も多様な文化の1つとして認識されるようになり、さらなる探求が深まった。この時代の資料として、1970〜80年代のアフガニスタンの鮮やかなドレスや、1976年のブータンの民族衣装などが会場に展示される。

【詳細】
「民族衣装 −異文化へのまなざしと探求、受容−」展
会期:2021年11月1日(月)〜2022年2月7日(月)
場所:文化学園服飾博物館
住所:東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 1階
TEL:03-3299-2387
開館時間:10:00〜16:30(11月12日、1月21日は19:00まで。入館は閉館の30分前まで)
休館日:日曜日、祝日、年末年始休館(12月28日〜1月5日)
入館料:一般 500円、大高生 300円、小中生 200円
※20名以上の団体は100円引き。
※混雑時は入館待ちとなる場合あり。
※状況によっては、開館日、開館時間等、予定が変更される場合あり。最新の情報はホームページで確認。