宇宙、タイムトラベル、ロボット、ディストピアなど、科学的な空想に基づいたフィクションを描く「SF小説」。機会があれば読んでみたいと思っている方も多いでしょう。

 しかしSF小説と一言にいっても、作品が多すぎてどれから読めばよいのか分からないかもしれません。そこで今回は、Kindleですぐに読むことができるおすすめのSF小説を紹介します。ゴールデンウィーク中はSF小説を読んでわくわくしてみませんか?

●ジュール・ヴェルヌ『地底旅行』

 古典的名著として紹介したいのがジュール・ヴェルヌ氏の『地底旅行』です。ドイツの鉱物学者のリーデンブロック教授と甥のアクセルが古書に書かれた暗号を解読すると、アイスランドの火山の噴火口から地球の中心に達することができると判明し……。めくるめく未知の世界が読者を魅惑する物語です。

 この作品は1864年の出版以来世界中で読まれており、日本国内でも何度も翻訳、出版されています。また、関連映像作品としては映画「地底探検」「センター・オブ・ジ・アース」などが制作されています。

●アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

 アンディ・ウィアー氏は、映画「オデッセイ」の原作『火星の人』の作者としても知られます。彼の最新作『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は、未知の物質により太陽に異常が発生し、地球が氷河期に突入しつつある世界を描きます。ただ一人で宇宙へ飛び立ち人類を救うミッションに挑む男は、一体何を知るのでしょうか。

 本作は2022年4月26日付でのAmazonの「SF・ホラー・ファンタジー」ジャンルランキングで1位を獲得しています。既に映画化も決定しているため、今後の情報にも注目です。

●フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

 フィリップ・K・ディック氏の『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は、人間と高度に発展した人工知能との違いは何か、人間とは何かを読者に問いかけるような作品です。

 長い戦争の後、放射能に汚染された地域では「本物の動物」が希少になり、生きた動物を持っていることが一定のステータスになっていました。主人公のリックは、賞金稼ぎのために逃亡アンドロイド達を「処理」していきますが……。

●田中芳樹『銀河英雄伝説』

 骨太な長編スペースオペラを楽しみたいなら田中芳樹氏の『銀河英雄伝説』がおすすめです。遥か未来の宇宙を舞台に、専制君主制の「銀河帝国」と民主共和制の「自由惑星同盟」の戦いが描かれます。物語はラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリーという2人の天才を中心に展開しますが、その語り口は時として歴史書のようなロマンを感じさせます。

 本編10巻に加え、外伝も刊行されています。また、アニメ化も2度されており、3月4日からは「銀河英雄伝説 Die Neue These 激突」の3部作が順次劇場公開されています。

●ロバート・A・ハインライン『夏への扉』

 ロバート・A・ハインライン氏の『夏への扉』は「タイムトラベルもの」の古典的名作で、日本でも非常に人気の高い作品です。

 技術者の主人公ダンは幸せな生活を送っていましたが、親友と恋人の裏切りにあい、自らの発明品を含めた全てを失ってしまいます。コールドスリープで30年後の2000年へと送り込まれたダンは、自分の記憶と実際の世界がかみ合わないことに気付きます。

 本作はメディアミックスも盛んで、2021年には『夏への扉 -キミのいる未来へ-』のタイトルで映画化もされました。