ステーションワゴンは、走行性能と実用性を兼ね備える優れた車種と言えるでしょう。現在はSUVの全盛期ですが、セダン並みの乗り心地に大容量のラゲッジルーム(荷室)を備えるステーションワゴンの魅力は見直されてもよいでしょう。

 今回は国産車のステーションワゴンを紹介します。車選びの参考にしてみてください。

●ステーションワゴン|走行性能と実用性を兼ね備える万能車

 ステーションワゴンは広い荷室と一体の居室を持つ2ボックス型。現在の主流は、セダンをベースに荷室を拡大し、ハッチバックとすることで荷物を積み込みやすくしているモデルです。

 腰高なSUVに比べて重心が低いため、高速やカーブでの安定性が高く、車高制限のある機械式駐車場でもOK。空気抵抗も少なく、燃費面でもメリットがあります。走りの楽しさもセダンに迫るものがあり、実用性が必要だけど運転の楽しみも譲れない──というドライバーにはおすすめです。

 ラゲッジルームが広いのもステーションワゴンの特徴。SUVはボディーサイズに比べて意外に荷室容量が少ないモデルがありますが、荷物をたくさん積みたいならステーションワゴンが有利です。

 日本では1990年代に全盛期を迎えたステーションワゴンですが、現在はSUVに押されて現行モデルは少なくなっています。ですが、欧州ブランドのステーションワゴンが根強い人気を維持しているなど、車の選択肢としてまだまだ健在です。

●日本人のためのステーションワゴン|SUBARU(スバル) レヴォーグ

価格(税込):310万2000円〜477万4000円円

 「レヴォーグ」はSUBARUの人気車種の1つ。「レガシィツーリングワゴン」に代わり、S国内向けステーションワゴンとして誕生。2020年11月にはフルモデルチェンジした2代目が発売され、「2020 - 2021日本カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いています。

 ボディーサイズは4755(全長)×1795(全幅)×1500(全高)mmと日本の道路で扱いやすいサイズ。561Lのカーゴルームと69Lのサブトランク、3分割式のリアシート、広いリア開口部で実用性を高めています。177PS/300Nmと高トルクな1.8Lガソリンターボエンジンのほか、275PS/375Nmを発揮する2.4Lガソリンターボエンジンも設定され、欧州車に引けを取らない乗り味も高評価です。

 SUBARUが誇る安全運転支援システム「アイサイトX」は、ハンドルから手を離せる自動運転機能「渋滞時ハンズオフアシスト」など、先進性は世界トップレベル。ドレスアップを楽しむファンも多い車です。

●高コスパな快適&実用ワゴン|トヨタ カローラ ツーリング

価格(税込):201万3000円〜299万7500円

 日本の大衆車を代表する「カローラ」がフルモデルチェンジを受け、セダンタイプと一緒に2019年9月に登場しました。コンパクトハッチバック「カローラ スポーツ」と同じくスタイリッシュなフェイスを持つスポーティーで若々しいデザインに一新されています。

 低重心プラットフォームの採用で乗り味が向上しているほか、4495(全長)×1745(全幅)×1460(全高)mmと扱いやすいボディーサイズに抑えながら3ナンバーサイズ化による室内のゆとりや392Lのラゲッジルーム容量など、快適性と実用性のバランスが良好。約200万円からという価格や、ガソリンエンジンとハイブリッド、2WD(前輪駆動)と4WDなど、ニーズに応じて幅広いパワートレーンから選べるのも魅力的です。

●貴重な5ナンバーサイズに高い実用性|ホンダ シャトル

価格(税込):180万8400円〜277万2000円

 ホンダから2015年に発売された「シャトル」。全幅1695mm、全長4400mmという貴重な5ナンバーサイズのステーションワゴンです。残念ながら2022年8月をもって生産を終了しています。

 ラゲッジルーム(荷室)は570L(床下スペース含む)というクラス最大の容量。5人乗車時でもゴルフバッグを4個積めるという大容量に加え、荷室の間口の広さや、荷室開口部までの地上高が54cmという低さなど、実用性の高さが光ります。リアシートを倒せばフルフラットになり、車中泊用のベース車としても優秀です。

●プレミアムな国産ワゴン|マツダ MAZDA6

価格(税込):289万3000円〜431万7500円

 マツダのフラッグシップであるDセグメントセダン/ワゴン。2019年8月に「アテンザ」から「MAZDA6」に改称しました。エレガントで落ち着きのあるたたずまいですが、230PS・420Nmを発揮する2.5Lガソリンターボエンジンや、トルクフルなクリーンディーゼルエンジンによる爽快で上質な走りも魅力。大人のステーションワゴンです。

 欧州的なプレミアム寄りの国産ステーションワゴンとして希有な存在ですが、現時点では現行モデルの受注を終了し、在庫車のみの販売となっています。ただし「販売再開時期は改めてご案内いたします」とのことなので、全面刷新の可能性もありそうです。マツダが「CX-60」で果たした直列6気筒エンジン搭載やFRプラットフォームの採用も期待したいですが……。