2022年7月に発売された「Amazfit Bip 3」。スマートウォッチのエントリーモデルとして必要な機能を備えており、初めてでも使いやすいのが大きな特徴です。公式通販サイトでの販売価格は9900円(税込、以下同)とお手頃でありながら、1.69インチ大型カラーディスプレイが見やすく、9.65mmと薄いボディが使い勝手が良いウォッチです。

 今回は、その「Amazfit Bip 3」を普段使いしてみましたので、使用感などを紹介したいと思います。また、上位モデル「Amazfit Bip 3 Pro」との違いについても触れますので、製品選びの参考にしてみてください。

●「Amazfit Bip 3」は軽量&薄型モデル スペックを紹介

 まずBip 3のパッケージですが、非常に薄くて驚きました。中のスマートウォッチ本体を持ってみると、その軽さにも好印象でした。重さは33g(バンドなし)で厚さは9.65mmと、身に着けていても邪魔に感じません。

 それでいてディスプレイは1.69インチと大きく、操作が非常にしやすいです。またバッテリー容量は280mAhあり、標準的な使用でのバッテリー持続時間は最大14日間と長いのも特徴です。開封後フル充電し、心拍数や睡眠モニタリングを常時オンにした状態で5日間使用しましたが、バッテリー残量は70%程度とまだまだ使える状態です。

 対応デバイスはAndroid 7.0以上、iOS 12.0以上で、Bluetoothをオン、そしてZeppアプリをインストールする必要があります。初期設定は簡単で、Zeppアプリを起動してマイデバイスに「Amazfit Bip 3」を登録。その後、スマートフォンをBip 3にかざせば完了です。

 カラーはブラック(今回のレビューで使用)とブルー、ピンクの3色展開。防水グレードは5ATM(5気圧)なので、シャワーやスイミングにも対応しています。

●Bip 3は快適な装着感が魅力 特に良かった点を紹介

着け心地&操作性が良い!

 開封時に感じた「薄さ」は、身に着けているときにも感じており、これが快適な装着感を実現してくれていました。シリコーンストラップはマットな質感で、こちらも肌になじみ着けやすかったです。

 またディスプレイが1.69インチと大型なので、初めてのスマートウォッチでも操作しやすいのではないかと思います。物理ボタンがあるので、さらに操作のしやすさは高くなっていると感じます。物理ボタンを1回押すと、画面がロックされている場合は解除され、文字盤画面の場合はアプリリストに移動することができます。

 物理ボタンを長押しすると、電源がオフの場合は電源をオンにし、文字盤画面の場合は運動をクイックスタートします。この操作は設定で変更できるので、自身がよく使う機能を設定しておくと便利です。また運動中に物理ボタンを長押しすると、運動を終了してくれます。運動後に面倒な操作が必要ないので、これも非常に便利でした。

 また多機能というよりは、必要な機能がしっかりと搭載されているモデルなので、迷うことが少ないのもスマートウォッチ初心者にぴったりといえます。

運動・睡眠分析もしっかりできる

 Bip 3が搭載しているスポーツモードは60種類と、決して多いとはいえませんが、誰もが行うようなランニングやウォーキング、ヨガなどはしっかりあるので、困る人は少ないのではないかと思います。また運動リストの並び順は、使用回数が多い運動が自動的に上位に表示されるので、目当ての運動を探す手間が省けます。

 Amazfitのスマートウォッチの魅力といえば健康評価システム「PAI」ですが、こちらもしっかり活用できます。PAIとは、ユーザーのプロフィールや日常生活のさまざまなアクティビティから健康を評価するシステムで、7日間トータルスコアを100以上に維持できれば、生活習慣病のリスクを軽減できることが実証されています(出典:Amazfit)。

 目標のPAIを獲得するには、どのような運動をどれくらい行えば良いのか提案してくれるので、モチベーションが維持できます。さらに睡眠トラッキングも自動で行ってくれますし、Zeppアプリ上で睡眠の状態を分析することも可能です。こちらもスコアを出してくれるので、他のユーザーと比較して良いのか悪いのかすぐに分かるのも使いやすいポイントです。

 ちなみに健康モニタリング機能については、オン/オフを設定で変更できます。すべての機能をオンにすれば、もちろんバッテリーを消耗しやすくなるので、使いたい機能だけオンにするとよいでしょう。

 筆者は心拍数と睡眠モニタリングをオンにして使用していました。その他、睡眠時の呼吸の質とストレスもモニタリングできます。血中酸素レベルのモニタリング機能はないので、この点が気になる人はいるかもしれません。ただ、1万円以下のスマートウォッチで睡眠時の呼吸の質までモニタリングできるのは驚きです。

何といってもロングバッテリーが良い!

 Bip 3はバッテリー持ちの良さも魅力です。筆者は心拍数と睡眠のモニタリング機能をオンにして5日間使用しましたが、バッテリー残量は70%とまだまだ使える状態です。

 ロングバッテリーだと充電の手間が省けますし、旅行先に充電ケーブルなどを持っていく必要もありません。やはりスマートウォッチのバッテリー持ちについては、非常に気になる点だと思います。その点、Bip 3は期待に応えてくれるウォッチだといえます。

●購入前に知っておきたい! Bip 3の気になる点

液晶ディスプレイをどう評価するか

 昨今のスマートウォッチは有機ELディスプレイを搭載しているものが増えていますが、Bip 3は液晶です。また解像度は240×280ピクセル(218ppi)と、若干粗く感じます。

 普段、解像度の高い画面に慣れている人は気になってしまうかもしれません。とはいえ、カラーで大画面ディスプレイなので、見づらいということはありません。指紋付着防止コーティングも施されているので、明るい場所でも視認性は高いと思います。初めてスマートウォッチを使う人は特に気にならないでしょう。

AOD非対応

 液晶画面ということからも、AOD(常時表示)には非対応となります。設定画面で、「手首を持ち上げたら点灯」「通知時に点灯」は設定可能です。

 筆者はどちらも終日オンにして使用していたので、時間を確認したいときなどもスムーズに見ることができました。ただやはりAOD対応のスマートウォッチを使ったことがある人にとっては、気になる点といえるでしょう。

運動の自動検出機能なし

 Bip 3を装着して運動する場合は、すべて手動で設定する必要があります。スマートウォッチによってはランニングやウォーキング、ヨガなど、特定の運動を自動で検出する機能がありますが、Bip 3にはありません。

 ただ前述したように、運動リストは使用回数が多い運動が自動的に上位に表示されるので、設定の手間は少ないです。あまり気にならない人が多いのではないでしょうか。

通知機能について

 Bip 3はスマホの通知をウォッチ本体で受け取ることができます。着信やLINE、アラーム、カレンダーも通知してくれます。ただLINEの返信はできませんし、カレンダーもスマホのカレンダーの通知となるので、Googleカレンダーには対応していません。

 今後のOTAアップデートで対応するのか分かりませんが、「通知が確認できればOK」と考えている人にとっては問題ないでしょう。

●Bip 3とBip 3 Proの違いとは?

 Amazfit Bip 3シリーズにはAmazfit Bip 3の他に、上位モデルの「Amazfit Bip 3 Pro」があります。Bip 3 Proの販売価格は1万3750円と、1万円を超えます。両モデルの大きな違いはGPSを搭載しているかどうかです。

 Bip 3 Proは4衛星測位システム(GPS、GLONASS、Galileo、みちびき/QZSS)に対応しているので、スマホを持っていなくても高精度なルート測定が可能です。Bip 3だとスマホでZeppアプリを開く必要がありますが、実際にウォーキングをしてみると、しっかりとルートを測定できていました。

 あまりルート情報にこだわりがなければBip 3で問題ないでしょう。よく屋外でランニングやウォーキングをする人で、ルート情報もしっかり記録しておきたい人はBip 3 Proがおすすめです。

 またカラー展開も若干異なります。Bip 3はブラック、ピンク、ブルーの3色ですが、Bip 3 Proはブラック、ピンク、クリームの3色です。

●Bip 3はエントリーモデルに最適 この装着感は一度試してみた方が良い!

 必要な機能が搭載されている「Amazfit Bip 3」。エントリーモデルとしては使いやすく、何より装着感が快適なのが特に印象に残ったモデルでした。

 筆者自身さまざまなスマートウォッチを使ってきましたが、この装着感は上位に入ると思います。シンプルな形状なので飽きがこないですし、機能もシンプルだからこそ使いやすいと感じます。初めてのスマートウォッチとして、プレゼントにもおすすめのモデルです。